「アップグレード版」を購入できるが新規インストールが必要

現在Windowsを利用しているパソコンにWindows 7をインストールする場合は、Windows 7の通常版よりも割安な「アップグレード版」を購入し、インストールすることができます。

Windows 7のアップグレード版は、Windows VistaだけでなくWindows XPも対象となっており、現在Windows XPを利用しているパソコンに、割安なアップグレード版のWindows 7をインストールすることが可能です(Windows XP Home、Professionalの、どちらのエディションからでもOKです)。

ただし、Windows XPでの環境を引き継いで上書きするアップグレードインストールはできません。Windows XP環境をいったんバックアップしてから削除し、新規にWindows 7をインストールする必要があります。

パソコンのスペックを確認しよう

現在Windows XPを利用しているパソコンで、必ずWindows 7が利用できるわけではありません。Windows 7(32ビット版)を利用するためのシステム要件(必要なパソコンのスペック)を、マイクロソフトは以下のように設定しています。

・1GHz以上のプロセッサー
・1GB以上のメモリー
・ハードディスクの空き容量16GB以上
・WDDM1.0以上のドライバーを搭載したDirectX 9対応グラフィックデバイス

現在お使いのパソコンをWindows 7にアップグレードしようとする場合、特に、メモリーの容量とグラフィックデバイス(グラフィックカード、グラフィックチップ)に注意が必要です。Windows XP時代のパソコンではメモリー容量が256MBや512MBといった機種も多いためです。

また、「WDDM」とはWindows Vistaのために制定されたグラフィックデバイスの基準で、これを満たしていないグラフィックデバイスでは「Windows Aero」が利用できない可能性があります。Windows XPを搭載していた機種では、この基準を満たせないかもしれません。

マイクロソフトが提供しているツールを利用しよう

マイクロソフトでは、現在利用しているパソコンがWindows 7にアップグレードできるかをチェックするソフト「Windows 7 Upgrade Adviser」の配布を予定しています(2009年10月5日現在では、英語版ベータのみ公開中。日本語の正式版は10月中旬公開予定)。こちらを利用することで、Windows 7が利用可能かを確認できるようになります。

Download details: Windows 7 Upgrade Advisor Beta


また、マイクロソフトの「Windows 7対応製品情報」では、パソコン本体や周辺機器、ソフトがWindows 7に対応しているかどうかの情報を公開しています。

マイクロソフト Windows 7対応製品情報


「Windows 7対応製品情報」では現在利用しているパソコンや周辺機器、ソフトがWindows 7に対応しているかを確認できます

[まとめ]
Windows XPユーザーもアップグレード版を利用できますが、新規インストールが必要。また、Windows 7に対応したスペックかを確認する必要があります