ワザ58

配置や設定の変更は1回につき1ヵ所にしよう

どの施策による数値の変化なのかを明確にする

 広告の配置、スタイル、サイズなどを変更することは、Google AdSenseの経験者の間で「チューニング」と呼ばれます。広告のチューニングを細かく繰り返すことで広告の最適化、つまり最大の収益額が得られる状態を目指すわけです。

 ただし、広告のチューニングにあたっては、必ず守ってほしい2つのルールがあります。それは「変更は1回につき1ヵ所のみにする」ことと、「変更したら1 〜2週間ほど様子を見る」ことです。

 運用初期のうちは思ったように収益が上がらず、いろいろな配置や設定をいじってみたくなるものです。しかし、複数の配置や設定を一度に変更してしまうと、パフォーマンスレポートの収益額やクリック率、クリック単価などの指標に変化が表れたとしても、どの施策による影響なのかを見分けられません。また、1 〜2週間ほどの期間をおかないと、数値から意味のある変化を見出すのは難しいでしょう。企業の場合、このルールはチームで共有しておくべきです。

 ある1ヵ所を変更したとき、もし成果が伸びていればチューニングは成功と判断でき、それがあなたのノウハウになります。効果がなければ元の状態に戻せばいいだけで、それでもノウハウは蓄積されます。1つ1つ丁寧に改善を重ねて、収益とノウハウを手に入れていきましょう。

Tipsテスト機能も活用しよう

テキスト広告のスタイルについては、以降のワザで解説するテスト機能を使って、そのままの場合と、スタイルを変更した場合でどちらのほうが収益が高くなるかを検証できます。

こぼれ話ほかの広告ユニットへの影響も考慮する

ある広告ユニットを移動すると、相対的にほかの広告ユニットも移動し、数値の変化が複雑になる場合があります。広告ユニットの配置を変更するときは、ほかの広告ユニットにも影響があることを念頭に置き、その後の数値の変化を見るようにしましょう。同様に、サイトのレイアウトやデザインに手を加えたときも、広告ユニットへの影響を考慮するようにします。

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