基本2

WordPressの特徴と魅力を知ろう

企業のサイトや商用サイトでも無料で利用できる

 小さな組織や個人では、サイトを作ろうとしても、最初から多くの予算をかけることは難しいでしょう。CMSを導入するにしても、なるべく安いもの、できれば無料のものを選びたいはずです。

 WordPressは、利用の自由を保障する「GPL」というオープンソース・ライセンス形態をとるソフトウェアです。そのため、企業でも個人でも、商用サイトでも非商用サイトでも、無料で利用できます。デザイン(WordPressでは「テーマ」と呼ぶ)や機能を追加するプログラム(「プラグイン」と呼ぶ)の多くも無料です。

 企業や店舗のサイトでも、サークルや個人の趣味のサイトでも、まずは小さくサイトを立ち上げて、運営を続けながら育てていきたい、という場合が多くなります。そのようなとき、WordPressのように高機能なCMSを無料で使い、最初から完成度が高く運営しやすいサイトを立ち上げられることは、非常にありがたい点です。

デザインやプログラムなどが豊富に提供されている

 無料で使えるCMSはWordPressのほかにもありますが、その中でもWordPressが選ばれる魅力は、世界中に多くの利用者、開発者がいて、テーマや、プラグインが多彩で、かつ豊富に提供されていることが挙げられます。そのため、自由にデザインを選び、ほしい機能を持たせて、さまざまなサイトを作ることが可能です。

 WordPressはもともとブログ用のCMSで、導入のためのハードルが比較的低く、熱心なユーザーや開発者によって、活用情報の交換や、新しいテーマやプラグインの開発が活発に行われてきました。そのため、現在ではブログに限らず、多くの企業や店舗のコーポレートサイトはもちろん、会員制のWebサービスなど、さまざまな目的、構造、機能のサイトに採用されています。

Tips自由度の高さもWordPressの魅力

WordPressは、サイト制作の深い知識がない人でも使えるように作られています。しかし、知識があれば、テーマのデザインからWordPress本体のプログラムまで、自由にカスタマイズが可能です。この自由度の高さが、テーマやプラグインの豊富さにもつながっています。

「オウンドメディア」の運営にも最適

 昨今、「オウンドメディアマーケティング」「コンテンツマーケティング」といったキーワードが注目されています。簡単に言えば、自社サイトを「メディア」と捉えて積極的に情報を発信していくことで、自社の商品やブランドの認知、そして顧客の獲得につなげようというものです。

 WordPressはもともとブログ向けのCMSなので、このようなことは得意です。記事の編集機能が充実していることはもちろん、SEOによる検索エンジンからの誘導の強化や、Facebook、TwitterなどのSNSと連携した集客に力を発揮するプラグインもあり、作った記事を広く宣伝して、記事の影響力を最大化することができます。

TipsWordPressにはサポートがない

WordPressは無料で利用できる代わりに、ユーザーサポートがありません。問題が起きたときには自分で情報を収集して解決を図る必要があります。本書では、トラブルの少ない安定したプラグインや、ミスをリカバーしやすいカスタマイズ方法を解説していきます。

WordPressが選ばれる理由

無料で利用できるため、導入しやすい

無料で利用できるため、導入しやすい

「WordPressのライセンス」のページにあるGPLライセンスの説明。多機能なCMSが無料で使えることで、中小の組織や個人のサイトにも導入しやすい。

テーマやプラグインが豊富で、カスタマイズ性が高い

テーマやプラグインが豊富で、カスタマイズ性が高い

豊富なテーマやプラグインが提供されており、必要に合わせたカスタマイズができる。左の画面はテーマの切り替えやインストールを行う[テーマ]画面(ワザ21参照)。

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