1.一定のマナーでみんな気持ちよく

 Twitterの発言はブログと違ってリアルタイムに読めるので、ブログを読んでいるときよりも、相手を身近に感じられます。そのため、チャットのように盛り上がる人たちも現れます。また一方、チャットルームのように「同じ空間にいる」ものではないので、誰かと対話するのも、特に対話せず独り言をずっと続けるのも自由です。話しかけられたときに、特に返答すべき内容でなければそのまま返答しない人も多くいます。たくさんのユーザーをFollowしていると、盛り上がっているグループ、独演会のように発言するユーザーなど、関連性のないさまざまな発言を、まとめて目にすることになります。

 そんなTwitterでの、一般的と思われるマナーやルールを紹介します。ここで紹介するものは、2008年1月時点での「平均的なマナーやルール」と筆者が考えるものですが、人によっては考え方が違う場合もあるでしょう。Twitterは新しいツールですから、まだ十分に「これが常識」という共通認識はできていないのです。以下は絶対的なものではありませんから、これを参考に、自分にとって心地のいい使い方を考えてみてください。

2.知らない人をFollowしてもいい?

 プロテクトモードでないユーザーの発言は、誰もが読める形で公開されます。それをFollowするということは、その誰もが読める発言を継続的に・リアルタイムに読みたいです、という意思表示と考えられます。これは、気に入ったブログを「お気に入り」やRSSリーダーに登録するのに似ています。SNSで友達になることなどと比べれば、ずっと敷居の低い行為だと考えられます。ですから、プロテクトモードでないユーザーの場合は、気軽に「ちょっと気になる人はみんなFollowしよう」ぐらいの気持ちで良いでしょう。

 プロテクトモードのユーザーでも、気になった人には気軽にFollowの許可申請を出してみましょう。特に、他の手段(メッセージなど)で許可を求める必要はありません。

 なお、申請を受けたとき、自分が許可すると相手にわかりますが、許可を拒否した場合は申請した相手に「拒否されました」というような連絡はいきません。

 プロテクトモードのユーザーに許可申請するときに考えたいのは、相手が自分のFollowを許可したいと思うかどうか? です。きちんとプロフィールを設定し、相手に嫌われないような発言をするよう、気をつけておくと良いでしょう。

Public Timelineや友達が@付き発言で会話しているユーザーを見て、気になるユーザーをFollowしよう

3.相手が返事をくれません。嫌われた?

 Twitterは、あまり対話の環境が整ったサービスではありません。少し前に発言をしたばかりの人でも、その後出かけてしまったり会議が始まったりして、返信できる状況でなくなっている可能性もあります(そして、半日後ぐらいに返事が来る場合もあります)。また、数百人ものユーザーをFollowしていると、発言を見逃してしまうこともよくあります。確実な対話がしたいのなら、メールや電話など、他のツールを使うべきでしょう。

 また、人によっては、よほど訂正や反論をしたい場合でなければ返事をしない、という考え方の人もいます。ですから、返事がないからといって、必ずしも無視されていたり、否定的に思われているわけではなく、「そうですね」と思われていることもあります。

 自分が@付き発言を受けた場合でも、確実に返事ができなくてもそれほど気にする必要はないでしょう。ですが、もちろんきちんと返事をした方が好感を持ってもらえるでしょうから、可能な限りは返事をするように心がけたいものです。

席を外したときなどは[Replies]タグをチェックし、誰かから@付き発言が届いているか確認すると良い

4.発言するときに気をつけることはある?

 Twitterは仲間内のチャットに近い感覚があるので、うっかり公の場では言えないようなことを発言してしまわないよう、気をつけましょう。機密事項や個人情報をうっかり書いてしまわないよう気をつけるのは当然のことながら、他にも、ネガティブすぎる愚痴を書いてFollowしているユーザーから「感じの悪い人」というイメージを持たれてしまった、なんてことにならないよう、気をつけましょう。

5.@付き発言とDirect Messageの使い分けは?

 通常の対話には@付き発言を使い、他のユーザーには見られたくない私信にはDirect Messageを使います。ただ、Direct Messageは届いたことに気づかれないこともあるので、Twitter以外に連絡手段がない人と継続的に連絡を取りたい場合は、最初にDirect Messageでメールアドレスを聞いて、その後はメールを使うようにした方が確実でしょう。

他の人に読まれたくない個人的な話はDirect Messageで送る

[ヒント]removeよりも確実に交流を絶ちたいときは「block」を使おう

Followをやめたいときはremoveを使いますが、より確実に交流を絶ちたいときには「block」機能を使います。ユーザーのページを開いて、右メニュー最下部にある[block]をクリックし、確認メッセージが表示されたら[OKAY,I STILL WANT TO BLOCK THIS PERSON]をクリックします。こうするとFollowが解除される上に@付き発言やDirect Messageも届かなくなり、完全に交流手段がなくなります。ただし、プライベートモードでない場合は、相手が自分のページにアクセスすることで、発言を読むことはできます。これらremove、block機能は、利用しても相手には何も通知されません。