ワザ11

広告の配置に関するポリシーを確認しよう

広告だと思わせないような配置はNG

 作成した広告ユニットから広告コードを取得し、実際に自分のサイトに挿入するときは、「広告の配置に関するポリシー」に配慮する必要があります。ポリシーに違反した場合はGoogle AdSenseのアカウントが停止されることもあるので、無意識であっても違反してはなりません。

 もっとも注意すべきなのが訪問者の誤解を招くような配置です。たとえば、広告の周辺に「推奨」「お気に入りのサイト」といった文言(ラベル)を掲載するなど、広告であると思わせずにクリックを誘導するような配置はポリシー違反です。広告の周辺に配置する文言は「スポンサーリンク」「広告」など、訪問者が広告だと認識できるものだけが許可されます。

コンテンツと広告をはっきりと区別する

 ほかにも「矢印や記号などで指し示して広告に注目を集める」「広告の近くに関連しているかのような画像を表示する」「画面をスクロールしても広告が追いかけてくる機能を使う」なども、AdSenseでは禁止されています。詳しくは次のページ、またはヘルプページにある広告の配置に関するポリシーを参照し、自分のサイトで該当する表現を使っていないか確認しておきましょう。

 なお、ワザ8で解説したテキスト広告の配色をサイトのデザインに合わせることも広告の配置に関するポリシーに違反するのでは、と感じる人もいるかもしれません。しかし、「読者に違和感をもたせない」ことと「広告かどうかを判別できなくする」ことは、まったく意味が違います。訪問者は広告だと認識していても、興味があれば広告をクリックしてくれるものです。適切な表現を使い、広告だと理解したうえでクリックしてもらえるよう、自然な配置を心がけましょう。

Tips広告の周りの文言は配置しなくてもいい

「スポンサーリンク」「広告」などの文言は、必ずしも配置する必要はありません。その場合は、よりはっきりとコンテンツと広告を区別するようにします。

広告の周辺には誤解のない文言を配置する

ポリシーに適合した表示

ポリシーに適合した表示

コンテンツと区別されているため文言がなくても間違えることはないが、「スポンサーリンク」によって広告であることがはっきりわかる。

ポリシーに違反した表示

ポリシーに違反した表示

同じ広告でも、周辺にある文言によって印象が変わってしまう。インターネット広告に不慣れな訪問者は誤解する可能性がある。

広告の配置に関するポリシーに違反する具体例

誤解を与えるラベル 次のような広告ラベルは使用できない。
・「推奨」 ・「特典」 ・「リンク」 ・「ニュース」 ・「お気に入りのサイト」 ・「最新ニュース」
誤解に基づくクリックの誘導 次のような表現で、広告をクリックするようユーザーを誘導することは許可されない。
・「広告をクリック」 ・「広告にアクセスして、チャリティ活動に募金」 ・「スポンサーをチェックして、サイトの運営にご協力を」 ・「新しいサーバーが必要です。ご協力をお願いします!」
不自然なアピール 次のようなもので、広告を不必要または不自然にアピールすることは許可されない。
・ユーザーの注目を広告に集める派手なアニメーション ・広告を指し示す矢印や記号
動的なコンテンツが主な要素となっているページやサイトでの広告掲載 次のような動的なコンテンツが主な要素となっているページやサイトには広告を表示できない。
・ライブチャット ・インスタントメッセージ ・自動更新コメント
偶発的クリックの誘導 広告の近くにリンク、再生ボタン、ダウンロードボタン、ゲーム、プルダウンボックス、アプリケーションを配置すると広告の偶発的なクリックを招く可能性があり、結果的にサイトやアカウントに対して何らかの措置が取られるおそれがある。
手続き完了ページ、離脱ページ、エラーページでの広告掲載 次のようなコンテンツを含まないページに広告を掲載することは許可されない。
・購入やダウンロードなどサイト上で特定のアクションを実行した後に表示される手続き完了ページ
・訪問者がドメインから離脱する可能性がある際に表示される離脱ページ
・そのページにコンテンツがないことをユーザーに知らせる404エラーページ
広告フォーマットに似せたコンテンツ 広告を紛らわしい方法で掲載することは禁止されている。これには、広告付近のコンテンツを広告フォーマットに似せることも含まれる。また、Google以外の検索結果ページに広告を掲載する場合は、検索結果と広告をはっきりと区別できるようにする必要がある。
画像と広告の並列配置 サイトに表示されている個別の広告に特定の画像を関連付けることは禁止されている。
スクロールしなければ見えない位置にコンテンツを押しやるサイト レイアウト 広告の配置により、スクロールしなければ見えない位置にコンテンツが押しやられる状態は許可されない(ワザ14で解説)。
その他 ソフトウェア/アプリケーションでの広告掲載、メールでの広告掲載、ページでのサードパーティサイトの表示、1ページに4つ以上の広告ユニットを配置すること、300×600(または同じような大きさ)の広告ユニットを1ページに複数配置すること、ポップアップを表示するWebサイトでの広告掲載、ポップアップウィンドウでの広告掲載、などは禁止されている。

※2014年8月現在(参考:AdSenseヘルプ:広告の配置に関するポリシー)

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