iPod touchでは、アプリケーションを閉じても完全には終了せず、バックグラウンドで動作し続けているため、アプリケーションを素早く切り替えられます。
手順2の画面でアイコンを長押しすると、アイコンが波打った状態になります。アイコンの左上に表示されている[-]をタップすると、アイコンが消えてアプリケーションが完全に終了します。アイコンが増え、アプリケーションを探しにくくなったら、この方法でアプリケーションを終了して、一覧を整理しましょう。
マルチタスキングでは、複数のアプリケーションがバックグラウンドで動作したままの状態になっています。起動しているアプリケーションが増えてきたら、バッテリーをより多く消費するのでは? と思うかもしれませんが、心配は無用です。実行できる機能を必要最小限にすることで、バッテリーの消費やiPod touchの処理速度には、ほとんど影響が出ないしくみになっています。
手順2で画面下を右にフリックすると、一番左に矢印のアイコンが表示されます。タップすると、iPod touchの画面の回転がロックされ、本体を横向きにしても縦向きのまま操作できます。
あまり使わないアプリケーションのアイコンを後ろのほうに移動したり、反対によく使うものは前のほうに移動したりするなど、[ホーム]画面のページをまたいでアイコンを配置したいこともあるでしょう。アイコンを移動する際、アイコンを画面の端までドラッグすると前後のページに切り替わり、好きな場所に配置できます。
1つのフォルダには最大12個のアプリケーションをまとめられます。フォルダは180個まで作成できるので、iPod touch全体では2160個のアプリケーションを入れられることになります。
[ホーム]画面の下部分は「DOCK」と呼ばれ、最も使用頻度の高い4つのアイコンが並んでいます。DOCKのアイコンも自由に並べ替えることができるので、お気に入りのアプリケーションを配置すればより使いやすくなります。DOCKにはフォルダも配置できます。
[ホーム]画面から[設定]‐[一般]‐[リセット]の順にタップして[ホーム画面のレイアウトをリセット]をタップすると、[ホーム]画面が購入時の状態に戻ります(インストールしたアプリケーションが削除されるわけではありません)。アイコンがアルファベット順‐五十音順で並べ直されるので、整理し直しましょう。
アイコンの数がたくさんあるときは、iTunesでアイコンを並べ替えると快適です。iPod touch をパソコンに接続して、iTunesで[iPod touch]‐[App]をクリックすると、画面にiPod touchの[ホーム]画面がそのまま表示されます。アイコンをドラッグして[ホーム]画面を自由に整理しましょう。パソコンの大きな画面で作業ができるので効率もよいはずです。不要になったアプリケーションは[×]をクリックして削除もできます。作業が終わったら同期して、iPod touchに変更を反映しましょう。
[iMovie]はビデオ編集アプリです。レッスン25で解説した[カメラ]ではビデオのトリミングしかできませんが、[iMovie]を使うと複数のビデオをつなぎ合わせたり、タイトルを挿入したりと本格的な編集が可能です。
「複数のビデオを挿入する」の手順5の画面で[オーディオ]をタップすると、[ミュージック] や、あらかじめ[iMovie]に用意されているテーマ曲から好きな音楽をBGMとして挿入できます。ただしDRM(デジタル著作権管理)がかかった曲は、[保護]と表示されて挿入できません。
「複数のビデオを挿入する」の手順8の画面に表示されている、ビデオとビデオの間にある三角形のアイコンをダブルタップすると、トランジション(画面を切り替えるときの効果)の種類と、効果が継続する秒数を変更できます。
画面下のビデオを左右にドラッグして、再生ヘッド(赤い線)を分割したい位置に合わせます。続けて再生ヘッドを下にドラッグすると、ビデオが分割されます。また、ビデオを長押ししてドラッグすると再生の順番を変更できますが、このときビデオを上にドラッグするとビデオを削除できます。
[HD-720p]サイズのビデオは、パソコンなど高解像度のディスプレイで見るのにおすすめです。しかし、携帯電話に送信するなど、サイズを小さくしないと相手が受信できない場合は、[中-360p]を選択します。
[ADOBE PHOTOSHOP EXPRESS]は、アドビシステムズ社が開発した写真編集アプリです。基本的な編集機能だけでなく、さまざまなフィルターやエフェクトを搭載し、手軽に写真の加工が楽しめます。
「編集したい写真を開く」の手順2の画面で[Take Photo] をタップすると、カメラが起動します。その場で写真を撮影してすぐに編集したいときは、こちらを選ぶとよいでしょう。[カメラ]を起動して、撮影してから写真を読み込む手間を省けます。
編集の途中で[ホーム]ボタンを押すと、変更した内容がすべて消えてしまいます。最初からやり直すことになるので、編集中は[ホーム]ボタンに触れないように注意しましょう。
写真をトリミングしたあとは、いろいろなフィルターやエフェクトをかけて作品として仕上げてみましょう。画面上の右から2番目のアイコンをタップすると、[Sketch][Soft Focus][Sharpen]の3つのフィルターが表示され、スケッチ風の写真やピンぼけ風の写真などアーティスティックな写真に加工できます。もっと大きな変化が欲しいときは、星印のアイコンをタップして[Effects]を選択します。ビンテージ写真やモノクロ写真などに変換できる7種類のエフェクトが用意されています。また[Borders]をタップすれば、四角形や円形などのフレームを写真に付けることもできます。
[ADOBE PHOTOSHOP EXPRESS]には、オンラインアルバムの「Photoshop.com(http://www.photoshop.com/) と連携する機能が用意されています。写真やビデオを2GBまでアップロードできるので、加工した写真や[カメラロール]の写真をオンラインに保存したり、公開したりするのにぴったりです。Photoshop.comを利用するには、「写真を編集して保存する」の手順5の画面で[Save and Upload]‐[Join Now]をタップしてアカウントを作成します(登録は無料です)。作成したアカウントでサインインすると、そのまま写真をPhotoshop.comにアップロードできます。なお、アップロードした写真を確認するには、「編集したい写真を開く」の手順2の画面で[Online]をタップします。
「写真を編集して保存する」の手順5で[Save and Upload]をタップしたあと、[Save and post to Facebook] や[Save and post to TwitPic] を選択すると、iPod touchに写真を保存するのと同時に、FacebookやTwitterに写真を投稿できます。アカウント名とパスワードが要求されるのでログインし、アップロードを行います。ログインは182ページの手順2の画面に表示されている[Settings]からも行えます。また、同じく「編集したい写真を開く」の手順2の画面で[Upload]をタップすれば、iPod touchに保存されている写真もアップロードできます。
[Gorillacam]にはフォーカス機能がなく、[カメラ]のように画面をタップしても、フォーカスを合わせることができません。撮影するときは被写体から十分な距離を置いて、ピンぼけを防ぎましょう。
iPod touchのボディは丸みを帯びているため、自立しません。セルフタイマーを使うときは、スタンド代わりになるもの(分厚い本など)を用意する工夫が必要です。
[Gorillacam]は、手ぶれを補正する[Anti shake]や、写真の傾きを検知する[Bubble Level]、全画面シャッターの[Press Anywhere]など、撮影に役立つ多くの機能を搭載しています。
App Storeの画面で[アップデート]をタップすると、アップデートできるアプリケーションの一覧が表示され、[すべてをアップデート]をタップしてアップデートを行えます。アップデートの有無は[ホーム]画面の[App Store]のアイコンに数字が表示されることでも確認できます。アップデートの内容はさまざまですが、新機能が追加されることもあれば、不具合が解消されることもあります。
アプリケーションの中には数百MBとサイズの大きなものがあり、iPod touchからダウンロードすると時間がかかることがあります。サイズの大きいアプリケーションは、手順を参考にiTunesからダウンロードしましょう。
アプリケーションを削除しても、好きなときに再度ダウンロードできます。有料のアプリケーションでも大丈夫です。追加料金などはいっさいかかりません。
[ホーム]ボタンを長押しするとアイコンが波打った状態になり、アイコンを移動できます。その状態で各アイコンの左上にある[×]をタップすると、iPod touchからアプリケーションを削除できます。ただし標準のアプリケーション([Safari]など)は削除できません。
iPod touchで購入したアプリケーションは、同期することでパソコンに転送されて、バックアップが作成されます。しかし、バックアップが保存されているパソコンが故障すると、すべて無駄になってしまいます。バックアップを確実にするため、iTunesで[ファイル]‐[ライブラリ]‐[ディスクへバックアップ]を選択し、アプリケーションをCD/DVDにバックアップしておくと安心です。バックアップの設定画面が表示されるので、[iTunes Storeで購入した項目だけをバックアップする]を選択すると、購入したアプリケーション(iTunes Storeで購入した楽曲なども含まれます)だけをバックアップできます。2回目以降は[前回のバックアップから追加または変更された項目のみ]をチェックして、差分のみをバックアップするとよいでしょう。
FaceTimeでは無線LANを利用してビデオ通話ができるので、どれだけ離れた相手と会話しても料金が一切かからないのが特長です。第4世代のiPod touch同士はもちろん、iPhone 4ユーザー、カメラを搭載したMac(Mac OS X 10.6.4以降)に「FaceTimefor Mac」をインストールしたユーザーとビデオ通話が楽しめます。
ビデオ通話中に[ホーム]ボタンを押すと[ホーム]画面に戻ります。音声通話に切り替わりますが、ほかのアプリケーションを起動しても接続が途切れることはありません。
手順4で設定したメールアドレスを相手に登録してもらい、Face Timeをかけてもらいます。Face Timeがかかってきたときは手順8を参考に応答します。
連絡先に写真を設定したいときは、手順3の画面左上にある[写真を追加]をタップします。その場で写真を撮る場合は[写真を撮る]を、カメラロールにある写真を使う場合は[写真を選択]をタップして、写真を設定します。また[写真]を起動して写真を表示し、左下のアイコンをタップすると[連絡先に設定]が利用できます。写真を設定したい相手を連絡先の一覧から選択して、[写真を設定]をタップします。
一から連絡先を登録するより、パソコンで管理している連絡先のデータをiPod touchに転送した方が手間がかかりません。iPod touchをパソコンに接続して、iTunesで[iPod touch]‐[情報]をクリックし、[連絡先を同期]をチェックして同期します。Windowsの場合は「Outlook」もしくは「Windowsアドレス帳」、Macの場合は「アドレスブック」の連絡先のデータをそのままiPod touchへ転送できます。ただし、名前にふりがなが入力されていない場合は、アドレスが[#]に登録されます。
GoogleカレンダーはWeb上で利用できるカレンダーです。Googleアカウントを持っていれば、GoogleカレンダーのWebページ(https://www.google.com/calendar/)にアクセスするだけで利用できます。レッスンで解説している手順に従って同期の設定をすることで、パソコンでもiPod touchでも予定を作成して、同じスケジュールを管理できます。無線LAN経由で予定が同期されるので、意識することなく、常に最新の予定を持ち運べます。
Googleカレンダー以外にも、「Outlook」(Windows)や「iCal」(Mac)などのカレンダーと予定を同期することもできます。iPodtouchをパソコンに接続して、iTunesで[iPod touch]‐[情報]をクリックし、[カレンダーを同期]をチェックして同期します。Googleカレンダーと違って、同期にiTunesが必要になりますが、OutlookやiCalで日々の予定を管理している場合は、この方法でスケジュールをiPod touchに転送できます。
予定を作成するときは、「予定を入力する」の手順2の画面で[メモ]に待ち合わせ場所などの住所を入力しておくと便利です。予定を表示したときに住所名がリンクで表示され、タップすると[マップ]が起動して場所が表示されます。
パソコン版Googleカレンダーで予定を作成すると、標準では開始時間の10分前にアラームがポップアップで表示されるので、[閉じる]をタップしてアラームを止めます。予定の内容を確認したいときは[表示]をタップ(スリープ状態のときは[表示]のスライダをドラッグ)します。
誕生日や、週に一度の習いごとなどは、「予定を入力する」の手順2の画面で[繰り返し]をタップして設定しましょう。[毎日][毎週][毎年]など、決まった間隔で予定を自動的に作成できます。また、iPod touchで予定を作成すると、標準ではアラームが[なし]に設定されます。必要であれば[通知]をタップして、[5分前]など、予定が始まる前のちょうどよいタイミングでアラームが鳴るように設定しておきます。
Googleカレンダーで複数のカレンダーを作成している場合は、「Google Sync」というサービスを利用して、同期させる必要があります。まずは[ホーム]画面から[設定]‐[メール/ 連絡先/ カレンダー]‐[アカウントを追加]‐[Microsoft Exchange]の順にタップして、Gmailアドレスとパスワードだけを入力し[次へ]をタップします。[サーバー]に「m.google.com」と入力し、再び[次へ]をタップして、[カレンダー]を[オン]にします([メール]や[メモ]は[オフ]のままにします)。
次に[Safari]を起動して、「https://m.google.com/sync/」にアクセスします。[未対応の端末です]と表示されますが、[言語を変更]‐[English(US)]‐[Sign in with your Google Account]の順にタップしてGoogleアカウントの情報を入力し、ログインしたら、設定するデバイス(ここでは[iPod])をタップします。同期したいカレンダーをチェックして[Save]をタップすると、[カレンダー]で複数のカレンダーが色分けして表示されるようになります。
なお、レッスン29で設定したGoogleアカウントの設定で[カレンダー]を[オン]にしている場合は、予定が重複して表示されます。[オフ]にするか、もしくは[カレンダー]を起動して画面左上の[カレンダー]をタップし、重複しているカレンダーを非表示にしておきましょう。
ビデオが途切れて再生されるのは、再生速度よりダウンロード速度が遅いことが原因です。ビデオを一時停止し、ビデオの読み込みが完全に終了するまで待つことでスムーズに再生できるようになります。なお読み込みの進行状況は、画面上のバーで確認できます。
手順3の画面で本のアイコンをタップするとブックマークに登録できます(YouTubeアカウントが必要です)。また、おもしろいビデオを友だちに教えたいときなどは、メールのアイコンをタップしてビデオのURLをメールで送信できます。
目的地を検索するときは、施設名などの固有名詞(「東京スカイツリー」など)のほか、住所を入力しても検索できます。町名や番地も入力すれば、目的地をピンポイントで表示できます。
画面右下にあるアイコンをタップすると、地図のオプションが表示されます。[航空写真]をタップして航空写真に切り替えてみましょう。通常の地図と同じように、ピンチアウト/ピンチインで拡大/縮小が可能です。地図に地名や施設名なども一緒に表示したい場合は、[地図+写真]が便利です。また、[リスト]をタップしてキーワードを入力すると、周辺の施設情報がリストで表示されます。
検索フィールドの右にある本のアイコンをタップすると、ブックマークの一覧が表示され、タップして場所を表示できます。また[履歴]や[連絡先]をタップすると、過去に表示した場所や、連絡先から目的地を探し出せます。
現在地を表示するには、位置情報サービスが有効になっている必要があります。現在地を取得できないときは、[ホーム]画面から[設定]‐[一般]‐[位置情報サービス]の順にタップして、[位置情報サービス]が[オン]になっているか確認しましょう。
近くにあるコンビニエンスストアやドラッグストア、ラーメン店などを探したいときは、現在地を表示してから、検索フィールドに「コンビニ」や「ドラッグストア」と入力して検索します。飲食店を探したいときも、「イタリアン」や「ラーメン」などのキーワードで検索できます。検索結果が赤いピンで表示され、吹き出しの[>]をタップすると、住所や電話番号が表示されるので、店に連絡したいときに便利です。
住所や建物の名前がわからなくても、経路を検索できます。あらかじめ目的地周辺の地図を表示しておき、画面右下にあるアイコンをタップします。[ピンをドロップ]をタップすると地図上に紫色のピンが表示されるので、目的地の正確な場所までドラッグします。吹き出しの[>]‐[ここへの道順]をタップすると、今いる場所からピンをドロップした場所までの経路を検索できます。
ピンの吹き出しに表示されている人のアイコンをタップすると、ストリートビューに切り替わります(人のアイコンが表示されないときはピンの位置を移動します)。ストリートビューは、360度パノラマで表示される画面の中を自由に移動できる機能です。画面をドラッグすると、選択した場所を中心にどの方角も見ることができ、その場にいるようなパノラマビューが展開されます。旅行の下調べや目的地周辺のランドマークを探すなど、さまざまな場面で役立つでしょう。再び地図に戻るには、右下にある丸い地図をタップします。
パソコンから転送した写真など、ファイルサイズの大きな写真を送ろうとすると、サイズを変更するメニューが表示されます。写真の送り先にもよりますが、一般的な携帯電話などに送る場合は、[小]や[中]を選ぶとよいでしょう。それぞれ最大サイズが320×240ピクセル、640×480ピクセルの写真に縮小されます。なお、[大]を選択した場合は1280×960ピクセルと大きくなるので、携帯電話などには不向きです。[実際のサイズ]を選択すると、文字通り写真の大きさを変更せずに送信できます。
iPod touchから送信するメールには「iPodから送信」という署名が付きます。別のものに変更したいときは、[ホーム]画面から[設定]‐[メール/連絡先/カレンダー]‐[署名]の順にタップして、内容を変更します。
過去にメールをやり取りした相手や、[連絡先]に登録している相手にメールを送信するときは、メールアドレスや名前の一部を入力すると、候補が表示されます。タップするだけで、メールアドレスを簡単に入力できます。
メールにファイルが添付されていると、本文の末尾に添付ファイルのアイコンやファイル名、容量などが表示されます。内容を確認するには、タップまたは長押しして、内蔵ビューアー(「クイックルック」)や対応するアプリケーションで開きます。PDFやテキストファイル、画像ファイルのほか、DOCやXLS、PPTといったオフィスファイルなど、さまざまな種類のファイル形式に対応しています。
メールの一覧画面で上にスクロールすると、検索フィールドが表示され、[ 件名]や[差出人]などの条件でメールを検索できます。過去50件(設定で変更可能)より前に受信したメールを検索するには、無線LANに接続されていることを確認し、[サーバで検索を続ける]をタップします。
読み終わったメールを処理するなど、[受信トレイ]を整理するための機能が「アーカイブ」です。メールをアーカイブすると、メールが[すべてのメール]というフォルダに移動します。こうすることで[受信トレイ]には必要なメールだけが残り、常に整理された状態にできます。
メールの一覧画面で[編集]をタップし、メールを選択して[アーカイブ]をタップします(Gmail以外の場合は[削除]と表示されます)。ラベルを付けたいときは[移動]をタップして、ラベル(フォルダ)にメールを移動します。例えば移動先として[スター付き]を選択すると、メールにスターを付けるという操作をまとめて行えます。
「メールをアーカイブする」の手順1の画面下の左から2番目のアイコンをタップするか、HINT「複数のメールをまとめてアーカイブするには」で解説している[移動]でメールを振り分けられます。ただし、あらかじめパソコン版Gmailでラベルを作成しておきます。
メールアカウントが2つ以上ある場合は、「メールをアーカイブする」の手順2の[メールボックス]の画面にアカウントの一覧が表示され、メールアカウントを切り替えることができます。このとき[全受信]をタップすると、すべてのメールアカウントに届いたメールが、まとめて表示されます。
Googleが提供している無料のWebメール「Gmail」の利用には、Googleアカウントが必要です。Googleアカウントを取得するには、「https://www.google.com/accounts/」にアクセスし、[アカウントを作成]をクリックします。Googleアカウントを持っていれば、Gmail以外にも「Googleカレンダー」や「Picasaウェブアルバム」などの便利なGoogleサービスを同じアカウントで利用できます。
アップルが提供しているサービス「MobileMe」を利用している場合は、手順4の画面で[mobileme]をタップしてMobileMeメールを追加できます。また、プロバイダーのメールを追加したいときは、[その他]‐[メールアカウントを追加]をタップして、ユーザー名やパスワードを入力します。プロバイダーによっては、メールサーバーなどの情報を設定しなければならないこともあります。あらかじめメールアカウントの設定情報を用意しておきましょう。
メールを受信する方式には「IMAP」と「POP」の2種類があります。iPod touchではどちらのメールも受信できますが、パソコンとiPod touchの両方でメールを使うのであれば、既読メールなどを同期できるIMAPメール(Gmailなど)が便利です。
プッシュ対応のメールアカウントであれば[ホーム]画面に着信通知が表示されますが、Gmailのようにプッシュに非対応のメールアカウントは、[メール]を起動しないと着信を確認できません。これが面倒なら、[ホーム]画面から[設定]‐[メール/連絡先/カレンダー]‐[データの取得方法]の順にタップし、[手動]以外の[○分ごと]をタップすると、[メール]を起動しなくてもメールチェックが定期的に行われるようになります。
メールの利用を一時的にやめたいことがあるかもしれません。そのようなときは、[ホーム]画面から[設定]‐[メール/連絡先/カレンダー]の順にタップしてオフにしたいメールアカウントをタップします。[メール]を[オフ]にすると、メールを送受信できなくなります。
Gmailアカウントを追加すると、メールが利用できるようになるだけでなく、iPod touchに標準で搭載されている[カレンダー]や[メモ]のアプリケーションとも同期できます。[ホーム]画面から[設定]‐[メール/連絡先/カレンダー]の順にタップして、Gmailアカウントを選択します。[メール][カレンダー][メモ]のうち[カレンダー]を[オン]にすると、Googleカレンダーに登録した予定が[カレンダー]から確認・編集できるようになります。また[メモ]を[オン]にすると、[メモ]のアプリケーションで作成したメモがGmailにも送られ、パソコン版Gmailで[Notes]ラベルからメモを確認できます。なおiPod touchの[メール]では[Notes]ラベルは表示されず、[すべてのメール]でメモを確認できます。
パソコンで使っているブックマークを同期すれば、普段見ているWebページも、iPod touchですぐにアクセスできるようになります。同期の方法は簡単です。iPod touchをパソコンに接続し、iTunesの[iPod touch]‐[情報]をクリックして、[その他]の[ブックマークを同期](Macは[Safariブックマークを同期])をチェックするだけです。[適用]をクリックしてiPod touchと同期すると、ブックマークが転送されます。なお、Windowsの場合はInternet Explorer、Macの場合はSafariにブックマークをあらかじめ用意しておきます。同期すると、フォルダを含めてすべてのブックマークが転送されるので、不要なブックマークはあらかじめ整理しておくことをおすすめします。また、[このiPod touch上で置き換わる情報]の[ブックマーク]をチェックして同期すると、iPod touchのブックマークが上書きされてしまうので注意しましょう。
手順5の画面で赤いアイコンをタップすると、アイコンが回転して[削除]が表示されます。タップするとブックマークやフォルダを削除できます。
ブックマークが増えてきたら、あまり使わないものはフォルダに移動して整理します。手順5の画面で[新規フォルダ]をタップすると、自由に名前を付けたフォルダを作成できます。作成したフォルダにブックマークを移動するには、手順6の画面で[ブックマーク]をタップして、移動先のフォルダを選択します。移動が完了したら、手順7の画面でフォルダをタップし、ブックマークがきちんと移動しているか確認しましょう。なおiPod touchで作成したフォルダは、同期するとパソコンに転送されます。
よく見るWebページは、Webクリップとして[ホーム]画面に追加しておくと便利です。Webページを表示して画面下の中央のアイコンをタップし、[ホーム画面に追加]をタップします。Webページのアイコンが[ホーム]画面に作成されて、タップするだけでアクセスできるようになります。
iPod touchを横向きにすると、本体に内蔵されている加速度センサーが傾きを感知して、画面の表示も横向きに回転します。文字が大きく表示されるので、見やすくしたいときにおすすめです。なお、回転しないようにロックすることもできます。
今や多くのWebページが、iPod touchやiPhoneで見ることを前提に作られています。こうしたページには専用のメニューやレイアウトが用意され、iPod touchの画面でも見やすく表示されます。
画面を長押しすると虫メガネのアイコンやグラブポイント(青い点)が表示され、文章をコピーできます。またリンク部分を長押しするとメニューが表示され、リンク先のURLをコピーできます。
Webページの一番下から先頭までスクロールして戻るのは面倒です。そのようなときは、画面の一番上の時刻が表示されている部分(ステータスバー)をタップしましょう。先頭まで一気に戻ることができます。
検索を実行するとGoogleの検索結果が表示されますが、別の検索エンジンで検索を行うことも可能です。[ホーム]画面から[設定]‐[Safari]‐[検索エンジン]の順にタップして、[Yahoo!]または[Bing]を選択します。
Webページにある文章や画像を大きく表示したいときは、ダブルタップがおすすめです。文章や画像が一番見やすくなる大きさに自動で拡大されます。また、もとの大きさに戻すときも、ダブルタップすれば一度の操作で済みます。
今見ているページを残したまま、リンク先のWebページを別のページで開く方法を覚えておきましょう。リンク部分を長押しして、メニューから[新規ページで開く]をタップすると、新しいページでWebページを表示できます。
Webページに表示されている画像を長押しするとメニューが表示され、[画像を保存]をタップすると、画像が[カメラロール]に保存されます。保存する以外に、画像のコピーも可能です。
手順1の[自動再生]で[デバイスを開いてファイルを表示する]をクリックすると、iPod touch内のファイルを手動でパソコンにコピーできます。iPod touchのフォルダーのウィンドウが開いて、[Internal Storage]フォルダーが表示されるので、ダブルクリックして[DCIM]-[800AAAAA]の順にフォルダーを開きます。iPod touchで撮影したビデオや写真が表示されたら、ドラッグ&ドロップでパソコンにコピーします。なお、パソコンからiPod touchのフォルダーにファイルをコピーすることはできません。
Macを利用している場合は、iPhotoを利用して写真を取り込みます。iPod touchを接続すると、iPhotoが自動で起動して写真の取り込み画面が表示されます。イベント名や説明などを入力したら、[すべて読み込む]をクリックして、写真とビデオの転送を開始します。取り込む写真を個別に選ぶこともできます。転送完了後、iPod touchから写真とビデオを削除したいときは、[写真を削除]をクリックします。[写真を残す]をクリックすると、ファイルは削除されずにそのまま残ります。
[ピクチャ]以外のフォルダーで写真を管理しているときは、手順2で[読み込み設定]をクリックします。[読み込み設定]の画面が表示されたら[参照]をクリックして、写真やビデオの転送先のフォルダーを変更します。[読み込み設定]ではフォルダー名やファイル名を変更できるほか、[読み込み後にデバイスから削除する]をチェックして、読み込んだ写真やビデオを自動で削除できます。また[読み込み時に回転する]にチェックが付いていると、縦向きで撮影したiPod touchの写真を、自動で縦向きにしてパソコンに保存できます。
iPod touchをパソコンに接続するたび、[自動再生]が表示されるのはわずらわしいと思うかもしれません。そのようなときは、設定を変更して[自動再生]が表示されないようにできます。Windows7/Vistaの場合は、[スタート]-[コントロールパネル]-[ハードウェアとサウンド]-[自動再生]の順にクリックして、[iPod touch]を[何もしない]に設定します。Windows XPの場合は、[スタート]-[マイコンピュータ]の順にクリックしてエクスプローラを起動します。iPod touchのアイコンを右クリックして[プロパティ]を選択したら、[自動再生]をクリックして[音楽ファイル][画像][ビデオファイル][混在したコンテンツ]をそれぞれ[何もしない]に設定します。Macを利用している場合は、iPhotoを起動して設定を変更します。[iPhoto]-[環境設定]-[一般]の順にクリックし、[カメラ接続時に開くアプリケーション]を[割り当てアプリケーションなし]に設定します。
おもしろいビデオが撮影できたら、手順1で画面左下にあるアイコンをタップします。ビデオをYouTubeにそのままアップロードしたり、メールに添付したりして友だちや家族とビデオを共有できます。
App Storeで購入できる[iMovie](600円)を使うと、より高度なビデオの編集が可能です。複数のビデオクリップをつなげたり、好きなBGMを加えたりという操作も、指先だけで行えます。
撮影に失敗したビデオはその場で削除できます。手順4で画面右下にあるゴミ箱のアイコンをタップするか、レッスン21を参考に、一覧から複数のビデオを選択して[削除]をタップします。後者はビデオをまとめて削除したいときに便利です。
iPod touchで撮影できるHDビデオは1280×720ピクセルと、DVD(720×480ピクセル)よりも高精細です。ビットレートは10.5Mbps で、1分間の撮影で約78MBの容量が必要です。なお、連続して撮影できるのは約3.7GBまで(約50分の撮影が可能)。これ以上はエラーが表示されるので、長時間撮影するときは注意しましょう。
撮影したビデオはiPod touchだけでなく、パソコンでも楽しめます。iTunesと一緒にインストールされる「QuickTime 7」やiMovie(Macのみ)がパソコンにインストールされていれば、パソコンの大きな画面でHDビデオを楽しめます。
iTunesを利用すれば、パソコンに保存してあるビデオをiPod touchに転送して、いつでもどこへでも持ち運ぶことができます。まず、iTunesで[ファイル]‐[ファイルをライブラリに追加]を選択し、ビデオファイルを選択して[開く]をクリックします。次に、iPod touchをパソコンに接続して、[iPod touch]-[ムービー]をクリックし、[ムービーを同期]をチェックしてビデオが転送されるようにします。転送可能なビデオファイルは、H.264(最大1280×720ピクセル)、MPEG-4(640×480ピクセル)、Motion JPEG(1280×720ピクセル)の3種類。ファイルの詳しい仕様は、アップルのWebページも参考にしてください。
▼ iPod touch技術仕様
http://www.apple.com/jp/ipodtouch/specs.html
iPod touchではさまざまな種類の画像を表示できます。デジカメで撮影したJPEGやTIFFはもちろん、PNGやGIF、BMPなど、一般的によく使われている画像形式に対応しています。さらにMacの場合は、iPhotoで読み込むことができるJPEG 2000やPSDなども、iPod touchへ転送できます。
Macの場合は、写真を転送しようとすると、iPhotoのイベントにあるすべての写真が転送されてしまいます。これを防ぐには、あらかじめ転送したい写真を集めたアルバムを作成してから同期します。
同期を実行するとアプリケーションや音楽、ビデオなどが同時に転送されます。この中で写真の優先順位は最も低く、最後に転送が開始されます。写真が大量にあるときは、iPod touchの容量を使い切るまでは転送されますが、容量を超えたところで終了します。
iPod touchで撮影した写真は[カメラロール]に保存され、自由に削除できます。しかしパソコンから転送した写真は、[フォトライブラリ]や各アルバムで管理されて、iPod touchからは削除できません。これらの写真を削除するには、パソコンの同期元のフォルダーから写真を削除するか移動して同期し直すか、またはiTunesの同期の設定を変更します。「iPod touchに写真を転送する」の手順2の画面を表示して、同期元のフォルダー(アルバム)のチェックをはずしてから、再度同期を行ってください。
iPod touchに転送する写真の同期元のフォルダーは、標準ではWindows 7/Vistaでは[ピクチャ]フォルダー、Windows XPでは[マイピクチャ]フォルダーになっています。外付けハードディスクなどに保存している写真を転送したいときは、「iPod touchに写真を転送する」の手順2の画面で[写真の共有元]の[ピクチャ]をクリックして[フォルダーを選択]を選択すると、同期元のフォルダーを変更できます。なおMacの場合、標準の同期元は[iPhoto]になっていますが、同様に[フォルダーを選択]を選択して[ピクチャ]フォルダーに同期元を変更できます。