BlackBerry Bold 9900には、友だちや取引先の連絡先、忘れないように登録した予定やタスク、送受信したテキストメッセージ(SMS)、各種設定パスワードなど、無くしたら困る大切なデータが保存されています。このようなデータを自動的に保護できるのが、[BlackBerry Protect]です。BlackBerry Bold 9900のデータをインターネット経由で自動的にBlackBerry Protect用のサーバーにバックアップできます。標準では頻度が[毎週]に設定されていますが、[毎日]や[毎月]に変更することもできるので、必要に応じて変更しましょう。このほか、BlackBerry Protectでは、BlackBerry Bold 9900をなくしたときに遠隔操作で位置を確認したり、ロック/ データ消去を実行したりすることもできます。
[docomo service portal]を利用すると、NTTドコモのさまざまなサービスをBlackBerry Bold 9900から利用できます。Q9で解説したspモードの設定に加え、災害時の連絡に役立つ[災害用伝言板]や請求内容を確認できる[請求内容ご確認]を利用できるほか、料金プランの変更などの各種手続き、パソコンのブラウザなどから各種設定などをするときに利用するdocomo IDの発行などの機能が用意されています。ここからほとんどの情報を参照したり、設定を変更できるので、ぜひ活用しましょう。
万が一の故障などに備えて、BlackBerry Bold 9900に保存されているデータのバックアップを取っておきましょう。BlackBerry Desktop Software を利用すると、パソコンに接続したBlackBerry Bold 9900の情報を手軽にバックアップすることができるうえ、いざというときでもバックアップからBlackBerry Bold 9900を以前の状態に戻すことができます。定期的にバックアップを実行したり、すべてのデータではなくアドレス帳など特定のアプリケーションのデータだけをバックアップしたり復元したりすることもできます。大切なデータが失われることがないように、定期的にバックアップをしておくと安心です。
iTunesで購読しているポッドキャストがある場合は、BlackBerry Desktop Softwareを利用することで、音楽と同様にBlackBerry Bold 9900と同期できます。音声だけでなく、映像付きのビデオポッドキャストも同期できるので、普段、さまざまなポッドキャストを購読して、BlackBerry Bold 9900でも楽しめるようにしてみましょう。なお、同様に、パソコンに保存されている写真や動画もBlackBerryDesktop Softwareを利用することで同期できます。左側のメニューから[画像]や[ビデオ]を選択後、[コンピュータの画像]、もしくは[コンピュータのビデオ]をクリックします。パソコンに保存されている写真やビデオが表示されるので、同期したいものにチェックマークを付け、[同期]をクリックしましょう。
BlackBerry Bold 9900には、文字による会話(チャット)をリアルタイムに楽しめる「BlackBerry Messenger」が搭載されています。BlackBerryユーザー同士でしか利用できませんが、ちょっとした相談や、すぐに返事が欲しい会話をしたいときに利用すると便利です。
メールで絵文字をよく使うときは、ショートカットキーやメニューからの効率的な入力方法を覚えておくと便利です。絵文字は、メールの編集画面などで、symキーを押したときに表示される記号の一覧から入力できますが、このときaltキーを押しながらsymキーを押すと、逆方法にページを切り替えられ、すばやく絵文字を表示できます。また、メニューから絵文字の一覧を表示したときに、一覧の最後にあるチェックボックスにチェックを付けてから絵文字を選択すると、絵文字を選択しても画面が閉じずに、連続して入力することができます。
急にBlackBerry Bold 9900の操作ができなくなってしまったり、メールの送受信がうまくできなくなったりするなど、何らかのトラブルが発生したときは、まずは本体を再起動してみましょう。終話/電源キーをしばらくの間押し続けて、本体の電源を切ります。その後、背面のバッテリーカバーを取りはずし、いったん、内部のバッテリーを取りはずしてから、もう一度、取り付けると、本体を起動し直すことができます。再起動しても改善されないときはNTTドコモのサポートページで同様のトラブルがないかを確認したり、ドコモ インフォメーションセンター(0120-800-000)に問い合わせてみましょう。どうしても改善できないときは、以下のようにBlackBerry Bold 9900を初期化することで状況が改善される場合もあります。ただし、初期化すると、設定やデータなどがすべて失われますので、事前にバックアップを取っておくなどして慎重に実行してください。
BlackBerry Bold 9900には、3Gによるインターネット接続をパソコンなどの他の無線LAN機器と共有できる「モバイルホットスポット」機能が搭載されています。[接続管理]から[モバイルホットスポット]にチェックを付け、接続先として利用するモバイルネットワークプロバイダーの情報やパソコンなどの機器から接続するためのSSIDやパスワードなどを設定します。この状態で、パソコンなどの機器から無線LANの設定画面を開くと、BlackBerry Bold 9900が接続先として表示されますので、通常の無線LANと同様に接続しましょう。なお、[モバイルホットスポット]を利用するには、インターネット接続に利用するモバイルネットワークプロバイダーとの契約が必要となります。NTTドコモが提供する「mopera U」などが利用できるので、ドコモショップなどの店頭で申し込むか、パソコンを利用してmopera Uに契約しておきましょう。mopera Uの「Uライトプラン」の場合、利用月のみ、月額315円(2012年2月現在)が課金されます。また、BlackBerry Bold 9900をモデムとして利用すると、パケ・ホーダイ ダブル2の場合、通信料金の上限額は通常の月額5,985円ではなく、月額8,190円(2012年2月現在)となります。上限となる8,190 円以上の料金はかかりませんが、通信量に応じて料金がかかることを覚えておきましょう。
Bluetoothを利用すると、パソコンとワイヤレスでBlackBerry Bold 9900を接続したり( 同期もできるが機能制限あり)、BlackBerryBold 9900同士を接続してデータをやり取りできるようにしたり、通話や音楽を聴くためにワイヤレスのイヤホン(マイク)などを利用できます。Bluetoothに対応した機器を利用する際は、最初にペアリングと呼ばれる接続設定が必要になります。アプリケーションの一覧の[接続管理]から[Bluetoothを設定]を選択して接続しておきましょう。
BlackBerry Bold 9900には、本体をキズや衝撃などから保護するためのケースや、ヘッドセット、卓上ホルダなど、さまざまなアクセサリーが用意されています。その他、オーディオシステムにワイヤレスで接続して音楽を再生できる「BlackBerry Music Gateway」も発売されています。NTTドコモやResearch In MotionのWebサイト(英語版)を確認してみましょう。これらのアクセサリーは、BlackBerryBold 9900 を扱っている店舗ではもちろんのこと、「がうがう」(http://www.gaugau.jp/) や「Pocketgames」(http://www.pocketgames.jp/item_search/)などのモバイル製品を扱っているオンラインショップでも購入できます。
BlackBerry Bold 9900を少しでも長い時間使いたいときは、電力を消費する機能を無効にしたり、電力をなるべく消費しない設定にしておくとよいでしょう。たとえば、アプリケーションの一覧の[オプション]の[表示]にある[画面表示]から[バックライトの明るさ]を暗くしたり、[サウンドと着信音]の設定でメールの着信時にLEDによる通知を無効にしたりしてみましょう。また、使うときだけ無線LANやBluetoothなどを[接続管理]で有効にし、普段は無効にしておくのもバッテリーを長持ちさせるのに効果的です。
spモードメールで利用するメールの設定は、アプリケーションの一覧にある[docomo service portal]から変更できます。レッスン9で解説したメールアドレスの変更に加えて、迷惑メールの対策をすることができます。迷惑メールの数や頻度に応じて[迷惑メール対策設定]の強度を変更したり、特定のアドレスからのメールの受信や拒否を個別に設定することができます。また、[docomo service portal]では、spモード以外の設定や料金確認もできます。
飛行機内や病院内などでは、アプリケーションの一覧の[接続管理]から[すべての接続をオフ]を選択すると、電波を停止できます。メールの受信やインターネット接続はできませんが、受信済みのメールを参照したり、通信を必要としないアプリケーションを利用できます。
BlackBerry Bold 9900は国際ローミングサービスの「WORLD WING」を利用することで、海外でも利用できます。利用可能なエリアや出国前の事前設定などについては、以下のサイトを参考にしてください。ただし、海外で利用するときは着信にも国際転送料がかかるため料金が高くなります。パケット通信料については、NTTドコモが指定した海外の携帯電話会社のネットワークを利用したときに、1日最大2,980円のパケット通信料となる「海外パケ・ホーダイ」を利用できます。渡航前に、ドコモショップなどで、利用可能な国や地域、条件、設定などを確認しておくと安心です。
▼海外パケ・ホーダイ(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/outline/content/kaigai_pake_hodai/
BlackBerry Bold 9900には、時刻を表示するための[時計]アプリケーションが搭載されています。このアプリケーションを起動し、メニューキーを押して[アラームの設定]を選択すると、設定した時刻にアラームを鳴らすことができます。毎日と平日の2種類ですが、定期的にアラームを鳴らす設定もできます。目覚まし代わりの利用も便利でしょう。
メールやスケジュールなど、BlackBerry Bold 9900には大切な情報が保存されています。このような情報を他人に見られないようにしたいときは、パスワードを設定しておくと安心です。アプリケーションの一覧の[セットアップ]にある[パスワード]でパスワードを設定しておけば、一定時間(標準では30分間)BlackBerry Bold 9900を操作しない状態が続くと、自動的に画面がロックされ、パスワードの入力が求められるようになります。パスワードは、連続した同じ文字など解読しやすいものを設定しようとすると、警告が表示されて設定できません。他人に類推されにくく、自分は忘れにくい文字列を設定しましょう。
BlackBerry Bold 9900の側面右下にあるサイドキーには、標準ではカメラの機能が割り当てられています。サイドキーを押すだけで、すぐに撮影できるので便利ですが、その一方で触れやすい位置にあるため、意図せずに押してしまい、何度もカメラが起動してしまうことがあります。カメラを使う頻度が少ないのであれば、アプリケーションの一覧の[Setup]の一覧にある[サイドキー]の設定で、[なし]に設定すれば、サイドキーを押してしまってもなにも動作しないようになります。また、カメラ以外に頻繁に使うアプリがあるときは、そのアプリに変更することもできます。
ホームスクリーンの背景として表示されている壁紙は、好みのものに変更することができます。以下の手順で好みの壁紙を選びましょう。標準で登録されている以外に、BlackBerry Bold 9900のカメラで撮影した画像やmicroSDカード経由でコピーした画像も壁紙に設定できます。一方、フォントは[オプション]の[表示]から[画面表示]を選択することで変更できます。ただし、標準では日本語フォントは2種類しか搭載されていません。英文フォントを選択することもできますが、この場合、選択したフォントが適用されるのは英文のみになります。
BlackBerry Bold 9900では、電話の着信、メールの受信、カレンダーのアラートの発生などがあったとき、どのような音を鳴らすか、バイブレーターで何回振動させるか、LEDは点滅させるかといった設定がサウンドプロファイルとして管理されています。サウンドプロファイルは、標準設定以外に、「音量(大)」や「サイレント」など、利用シーンごとに用意されています。また、サウンドプロファイルは好みに合わせて、その動作を細かくカスタマイズすることも可能です。以下の手順を参考にして、メールや着信などの動作を細かく設定しましょう。
BlackBerry Bold 9900に電話がかかってきたときの着信音は、アプリケーションの一覧にある[オプション]から変更できます。以下のように、あらかじめ登録されている着信音の中から好みのものを選びましょう。一覧で着信音を選択してトラックパッドを押せば、再生音を確認してから設定できます。なお、ブラウザーのブックマークにある[mobile.blackberry.com]から[Personalize]にある[Ringtones]にアクセスすると、新しい着信音をダウンロードできます。