Evernoteをパソコンで利用しているなら、ブラウザーの拡張機能として提供されている「Webクリップ」機能を使って、あとで読みたいページなどを保存していた人も多いと思います。iOS 7まで、この機能はiPhoneでは使うことができなかったのですが、iOS 8でようやく実現されました。
Safariの「共有メニュー」にEvernoteを追加すれば、WebページのタイトルやURLはもちろん、ページの内容もEvernoteのノートとして簡単に保存できます。さっそく操作手順を確認してみましょう。
あらかじめ[Evernote]アプリをインストールしておき、EvernoteにクリップしたいWebページを[Safari]アプリで表示します。この状態で、下のバーの中央にあるアイコンをタップします。バーが表示されていないときは、画面の上端または下端をタップすれば表示されます。
]]>画面の下からメニューが表示されました。これが「共有メニュー」で、標準ではWebページのURLをメッセージやメールで送信したり、Twitterなどで共有するためのボタンが表示されています。Evernoteのボタンを追加するため、[その他]をタップしましょう。
[アクティビティ]画面が表示され、共有メニューに表示するボタンのオン/オフを切り替えられます。Evernoteのスイッチをタップしましょう。
Evernoteがオンになったことを確認して、[完了]をタップします。このとき、三本線のアイコンを上下にドラッグすると、共有メニューでのボタンの順序を変更できます。
共有メニューにEvernoteのボタンが追加されました。このボタンをタップしましょう。
クリップ画面が表示され、Webページのタイトルがノートの題名として入力されています。ノートブックを選択して[保存]をタップすると、クリップが完了します。
[Evernote]アプリを起動して同期すると、クリップしたノートが表示されました。
「できるネット」では、このほかにもiPhone6/iPhone6 Plus/iOS8関連記事を続々と掲載中です。以下のリンクからご覧ください!
]]>iPhone 6やiPhone 6 Plus、iOS 8をインストールしたiPhoneでは、通知センターに「ウィジェット」を追加できるようになりました。ウィジェットとは、アプリが持つ機能の一部を小さな画面にまとめた「ミニアプリ」のようなものです。
ウィジェットの利用にはアプリ側の対応も必要ですが、EvernoteやDropboxなどの人気アプリがすでに対応しています。ここではEvernoteのウィジェットを追加して、通知センターから新しいテキストノートを作成してみましょう。
あらかじめEvernoteをiPhoneにインストールしておきます。画面を上から下へスワイプして通知センターを表示しましょう。
]]>通知センターが表示されたら、[今日]をタップして下のほうにある[編集]をタップします。
ウィジェットの編集画面が表示されました。[非表示]の一覧に[Evernote]が表示されているので、[+]をタップします。
[Evernote]が上の一覧に移動しました。ここでは[今日の予定]の下にEvernoteのウィジェットが表示されるように、三本線の部分を上にドラッグします。
ウィジェットの順序が変更されました。[完了]をタップします。
通知センターの[今日]に戻ると、Evernoteのウィジェットが追加されています。ここでは新しいテキストノートを作成するため、[テキスト]をタップします。
Evernoteのアプリが起動して、新規ノートの作成画面が表示されました。
「できるネット」では、このほかにもiPhone6/iPhone6 Plus/iOS8関連記事を続々と掲載中です。以下のリンクからご覧ください!
]]>Evernoteファミリーのソフト
Evernoteでは、Evernote本体と組み合わせて利用できるパソコンのソフトやスマートフォン/タブレットのアプリを提供しています。いずれも無料で利用できるので、興味のあるものを試してみましょう。
Skitchでは、画像に手書きの線や矢印、テキストなどを書き込めます。パソコン、スマートフォンの幅広い環境に対応しており、写真の注目してほしい場所を強調したり、図に説明を書き足したりできるので、従来ならば画像を印刷してペンで書き込み、その後スキャンする、といっためんどうな手順を必要とした作業が、簡単にできます。スマートフォン用アプリでは地図を取り込み、道順のメモなどを描き込むことも可能です。
]]>
ニュースサイトやブログの記事本体だけを読みやすく表示できるブラウザーの拡張機能(アドオン)です。Google Chrome、Firefox、Operaに対応し、複数ページの記事をつなぎ合わたり、英文の記事を読み上げたりする機能もあります。
(Windows、Mac対応)
▼Evernote Clearly
http://evernote.com/intl/jp/clearly/
Penultimateは、iPad専用の手書きアプリです。全体のデザインも紙のノートに似ていて、iPadの画面をまるで紙のように利用して、自由に書き込むことができます。同時に、失敗した部分を元に戻したり、画像の一部分を切り取って移動したりといった、デジタルな編集機能も利用可能です。また、スタイラスペンを使って書く場合のために、ペン入力中に指が触れても反応しないようにするなど、気持ちよく手書きするための機能が充実しています。
(iPad対応)
▼Penultimate
http://evernote.com/intl/jp/penultimate/
「食事」の記録に特化したスマートフォンアプリです。料理の写真およびメモと一緒に、レシピやレストランの情報を保存し、Evernoteと連携して管理できます。
(iPhone、Android対応)
▼Evernote Food
http://evernote.com/intl/jp/food/
「出会い」を記録するアプリです。Evernote Helloユーザーどうしで簡単にプロフィールなどの情報を交換でき、会うたびに情報を交換することで、記録がたまっていきます。
(iPhone、Android対応)
▼Evernote Hello
https://evernote.com/intl/jp/hello/
Evernote Business
Evernote Businessは、中・小規模のグループや企業向けのサービスです。1ユーザーあたり月額1,100円からの料金で利用でき、個人用に2GB、ビジネスノート用に2GBなど、プレミアムアカウントを超える高度なサービスと共有機能が提供されます。
社内での情報共有のために、大きなホワイトボードがオフィスに置かれている企業も多いと思いますが、Evernote Businessは、さらに巨大な、クラウド上に作られたホワイトボードのイメージです。
▼Evernote Business
http://evernote.com/intl/jp/business/
Evernote Businessのユーザーは、個人のノートブックとは別に、チーム全員で共有される「ビジネスノートブック」が利用できます。ビジネスノートブックの情報はチームメンバーにすべて共有され、編集の履歴も可視化されます。共有ノートブックに似ていますが、チームのすべてのビジネスノートブックが最初から共有され、情報の動きも可視化されることで、積極的に情報共有できることが特徴です。
]]>チームにおけるEvernote Businessアカウントの管理者は、Evernote Businessのサイトの[管理コンソール]で、メンバーの追加やノートブックの作成・削除などの操作を行います。管理者が情報を共有する範囲(チームメンバー)や取り扱うテーマ(ノートブック)を決め、みんなで情報を持ち寄る、という形が基本となります。個人の収集した情報やアイデアがその人のEvernoteから歩き出して、チームの記憶になっていく感覚には少し慣れが必要ですが、これこそが未来の仕事環境だと言ってもいいでしょう。
▼Evernote Businessの導入事例
http://evernote.com/intl/jp/business/user-stories/
Evernote Market
Evernote Marketは、Evernoteブランドのオンラインショップです。「Evernoteと連携するドキュメントスキャナーで書類を取り込むには」で解説したScanSnap Evernote Editionや、モレスキンノートのEvernoteコレクション、共著者である、いしたにまさき氏が設計した「ひらくPCバッグ」のほか、Evernoteのプレミアムアカウントや、Tシャツ、ポスターなどのグッズも取り扱っています。
Evernote Marketは情報をデジタル化することの意味を追求したからこそ、積極的にアナログな手触りや品質を求めることの重要性にも気付いた同社による、スタイリッシュで、少し遊び心のあるセレクトショップとなっています。
]]>
▼Evernote Market
http://evernote.com/market/
Evernote Marketの支払いは、クレジットカードと、代金引換(ヤマト運輸の代金引換宅配便。現金のみ対応)が利用できます。Evernoteの本社はアメリカですが、日本からの注文に対しては、日本国内から商品が発送され、在庫があれば、だいたい注文の翌日には商品が発送されるようです。日本での商品の発送や商品に関するサポートは、株式会社ECロボが行っています。そのほかの詳しい情報は、Evernote Marketのページの下部にある[Evernote Marketについて]から確認できます。
アプリのホーム画面のカスタマイズ
EvernoteのiPhoneアプリは、ユーザーの使い方に合わせて、柔軟にホーム画面をカスタマイズできます。テーマカラーの変更(グリーン、グレー、黒)やメニュー項目の並び替え、あるいは非表示などが可能です。例えば、ノートブックを選んでノートを探すことが多い人は、[ノートブック]の項目を上に移動しておくといいでしょう。
また、[ショートカット]をいちばん上に表示することで、よく使うノートやタグ、ノートブックをすぐに選べるようにもできます。手順4の画面の下部にある[詳細の表示]では、[ノートブック]や[タグ]などメニューの各項目に、代表的なノートブックやタグを表示するか、しないかを設定できます。
容量の追加
まとまった量の書類のスキャンなどをしていると、1カ月の転送容量が上限を超えることがあります。無料アカウントの場合は、上限を超えた月だけ有料のプレミアムアカウントにアップグレードすることで、1GBまで容量を増やすことができます。
プレミアムアカウントの期間が終わってもノートが消えるわけではないので、一時的に多くのデータを扱うときは、必要に応じてアップグレードするといいでしょう。プレミアムアカウントのユーザーが上限を超えた場合は、1GBごとに追加容量を購入できます。
450円で1GB追加できますが、現在のサイクル(「多機能な有料プランにアップグレードするには」参照)が終わると追加容量がなくなるので、サイクルの残り日数に注意しましょう。追加容量は1カ月(1サイクル)に5GB、または年間25GBが上限となります。
※[アカウントの概要]を表示する方法は「多機能な有料プランにアップグレードするには」を参考にしてください
容量の考え方
「せっかくプレミアムアカウントにアップグレードしたのに、容量を使い切れない!」という相談をよく受けます。1GBのアップロード容量を使い切らないと、Evernoteを使いこなしていない気がするのかもしれませんが、それは誤解です。
容量を使い切る目的で情報を無理に増やせば、それだけ無駄な情報が増え、検索したときのノイズが多くなって、かえって不便になってしまうでしょう。また、パソコンに同期されることで、ハードディスクの容量を圧迫してしまいます。
プレミアムアカウントの容量は、毎日適度な量のファイルの保存や書類のスキャン、写真の保存などを続けても残り容量を心配しないで済むよう、十分すぎるサイズが設定されていて、私も、少ない月には10%も使わない場合があります。容量を気にするよりも、意味のある情報を保存することを心がけるといいでしょう。
高度な検索条件
ノートを検索するときに、普通のキーワードではない高度な検索条件を入力できます。例えば「created:20140101」と入力すると、2014年1月1日以降に作成したノートだけが一覧に表示されます。
このような高度な検索条件には、大きく分けて、日付に関するものと、文字列などノートの内容に関するものの2種類があり、先に紹介した「created」は前者です。私たち人間の記憶は、時間の前後関係については正確にできているので、「過去1年間のノート」「去年の3月以降のノート」といった時間による検索は、目的のノートを探す手段としてとても有効です。
内容に関する検索条件では、画像など添付ファイルによる検索もできます。ここではWindows版ソフトで、検索の詳細を表示しながら高度な検索をする方法を見ていきましょう。
よく使われる高度な検索条件と、その使用例を紹介します。まずは、ノートが作られた日付を指定する「created」を試してみることをおすすめします。それから「tag」「source」などを試しましょう。よく使う検索条件は、「Evernoteでノートを検索するには」を参考に保存しておくと便利です。
created ノートを作成した日で検索 | |
---|---|
created:20140101 | 2014年1月1日以降に作成したノート |
created:day-30 | 30日以内に作成したノート |
created:year | 今年作成したノート |
-created:month | 今月より前に作成したノート(最初にマイナスを付けると「条件を満たすもの以外」を検索する) |
update ノートを更新(編集)した日で検索 | |
update:week | 今週中(過去7日以内ではなく、現在の週の日曜から土曜日の間)に更新したノート |
tag タグを検索 | |
tag:行きたい | 「行きたい」タグが付いたノート。タグ以外に「行きたい」と書かれていても除外される |
-tag:* | タグの付いていないノート(キーワード「*」は「ワイルドカード」と呼ばれ、あらゆるキーワードを意味する。「-」を組み合わせることで「何らかのタグが付いたノート以外」が検索される) |
intitle タイトルを検索 | |
intitle:大阪 | タイトルに「大阪」を含むノート。タイトル以外に「大阪」があっても除外される |
resource 添付ファイルを検索 | |
resource:image/* | 画像ファイルが添付されたノート |
resource:application/pdf | PDFファイルが添付されたノート |
resource:audio/* | 音声ファイルが添付されたノート |
todo ToDo用のチェックボックスを検索 | |
todo:true | チェックが付いたチェックボックスがあるノート |
todo:false | チェックが付いていないチェックボックスがあるノート |
source ノートの作成元で検索 | |
source:web.clip | Webページからクリップしたノート |
source:mobile.iOS | iOS(iPhone)アプリで作成したノート |
source:mobile.Android | Androidアプリで作成したノート |
削除したノートの復元
Evernoteの削除されたノートは、ノートブックの一覧のもっとも下に表示されている[ゴミ箱]に移動します(WindowsやMacのゴミ箱ではありません)。間違えて削除してしまったノートは、ゴミ箱のノート一覧から復元することが可能です。
ゴミ箱に入ったノートも同期するので、削除した端末とは別の端末からも、復元できます。なお、ゴミ箱を右クリックして[ゴミ箱を空にする]をクリックすると、ゴミ箱の中身が完全に消去され、サーバーからも消去されるため、復元できなくなります。
ノート内の文字数のカウント
テキストエディターやワープロソフトとして使いたいというニーズにも、Evernoteはある程度対応しています。ノートの文字数を表示可能なので、文字数が決まった原稿を書くことができます。また、太字、斜体、取り消し線といった文字修飾のほか、上付き/下付き文字、箇条書き、表なども利用でき、論文の執筆にも役立ちます。
Evernoteが特に優れているのは、図表などの資料と執筆中の文章を同じノートに保存できる点です。文字数を見ながら図に対して解説を加えたり、文章で説明できない数式などを画像で加えたりしながら、一気に下書きを作ることができ、卒業・研究論文の資料整理や原稿作成などに活用できます。
ただし、Evernoteのノートからエクスポート可能なファイル形式はHTMLのみなので、最終的にWord文書などにする場合は、別途仕上げ作業が必要になります。
Dropboxとの使い分け
オンラインストレージサービスの「Dropbox」と、Evernoteとの使い分け方について、よく質問されることがあります。2つのサービスは、「ファイルをクラウドに保存するサービス」である点では似ています。
しかし、両サービスの目的には、大きな違いがあります。Dropboxはパソコンのファイルをクラウド経由で同期し、同じ作業環境を複数のパソコンで利用可能にすることを目的としています。そのために、ファイルやフォルダーをクラウドにそのまま保存します。
一方でEvernoteは、記憶や記録を保存し、必要なときに取り出せるようにすることが目的です。そのために情報を「ノート」として扱い、ノートに直接情報(テキストや画像)を入れることができます。ファイルも添付可能ですが、ファイルを保存することが主な目的ではありません。
よって、2台のパソコンで仕事のファイルを同期したい、という場合はDropboxが便利ですが、ファイルの使い方や作業手順などを記録したい場合は、Evernoteの方が使いやすいでしょう。私も、Dropboxで作業中のファイルを管理しながら、仕事で使う書類のテンプレートや、蓄積する資料などはEvernoteにコメント付きで保存する、という形で使い分けをしています。
2段階認証
Evernoteは非常に高いセキュリティポリシーを持っていますが、ユーザーのパスワードが流出したり破られたりすれば、大事な情報が危険にさらされます。そこで、セキュリティを強固にするために、2段階認証を設定しておきましょう。2段階認証を設定したアカウントは、パスワードの入力後、指定した携帯電話(スマートフォン)に送信される6桁の認証コードも入力しないとサインインできないようになります。
2段階認証の設定は、Evernoteのサイトの[アカウントの概要]から行います。携帯電話の登録のほか、携帯電話をなくした場合に認証コードを受け取る電話番号の登録、バックアップコードの印刷などが必要になり、設定は少々めんどうですが、安全性を高めるためには必須の設定となります。
動作の不具合への対処
Evernoteが起動しない、同期しないといった問題が発生したときは、まずEvernoteのサイトの[Evernoteサポート]にアクセスし、[サーバステータス・メンテナンス情報](英語)で、サーバーの状態を確認しましょう。サーバーのトラブルが原因である場合は、サーバーが復旧すれば解決します。パソコンのソフトやスマートフォンアプリの動作の不具合は、いったんアンインストールしてインストールし直すことで解決する場合もあります。
それでも解決しない場合は[Evernoteサポート]の[お問い合わせはこちら]をクリックして、サポートに問い合わせましょう。このとき、プレミアムアカウントのユーザーは、1営業日以内に優先して対応されます。
ノートブックの整理
旅行や出張から帰ってひと段落したら、使ったノートブックを整理しましょう。終了したプロジェクトのノートやノートブックを片付ける方法はさまざまですが、ここでは「過去の旅行」ノートブックに今回の旅行で使ったノートブックを統合する形で、ノートをまとめることにします。必要のないノートブックが増えていくと使いにくくなってしまうので、終わった旅行のノートブックは、統合して削除することにします。
ノートブックを統合する前に、統合前のノートブックを区別できるようにタグを付けておくと、その後の整理がやりやすくなります。ノートブックにあるノートをすべて選択し、タグを付けておきましょう。「2014年北海道旅行」のように、ほかと区別が付くタグの名前にします。
]]>ノートブックを統合するには、一方のノートブックのノートをもう一方にすべて移動し、ノートがなくなったノートブックを削除します。ノートブックの役割は、関係のないノートどうしが混ざらないように分けることにあります。しかし、過去の旅行のノートは「思い出」としてひとまとめになっていても問題はないと考えられます。このような場合は、ノートブックを統合してしまいましょう。
「僕の来た道」との連携
旅行中にどこへ行った、何をした、といった記録は、あとで思い出として見返すと楽しいものです。スマートフォンのアプリには、時刻と現在地を記録し続ける行動記録アプリがいくつもありますが、ここでは、Evernoteとの連携機能を持つ「僕の来た道」を使って行動記録を取り、Evernoteに保存する方法を解説します。
ノートの位置情報の編集
Evernoteのノートには位置情報が記録されます。そして、位置情報は編集が可能です。旅先で作ったノートの位置情報がずれていたら修正できるだけでなく、「まだ行ったことがない場所のノート」も、作ることができます。
位置情報の編集には少し手間がかかりますが、旅行先で行きたい店の情報をまとめたノートに店の位置情報を付け、地図で探すような使い方も可能になります。
交通関連情報の保存
電車やバスを使った旅行では、時刻表や路線図をあらかじめEvernoteに保存しておくと、心に余裕ができます。知らない土地に行くときには、事前に見ておいて、大まかな路線のつながりや運行間隔を把握しておくといいでしょう。路線検索サービスもありますが、そもそも路線を知らないとうまく検索できないこともあり、検索だけに頼るのは不安です。
日本の鉄道会社やバス会社は、だいたい、時刻表や路線図のPDFファイルを自社サイトで公開しています。事前に調べて、Evernoteに保存しておきましょう。海外でも、検索すれば何らしかの情報は見つけられます。大都市以外では、電車やバスの本数が(特に昼間は)想像よりも少なかったりするものです。利用予定の路線がどの程度の運行間隔なのかは、あらかじめチェックしておきましょう。
]]>Webで時刻表や路線図を調べられなかった場合には、現地に着いたらすぐに、駅に掲示されている路線図や時刻表を撮影して、保存しておきましょう。私はこれをやらなかったがために、自動販売機すらないニューヨーク郊外の駅で電車を1本乗り逃がして、2時間途方に暮れたことがあります。あれはせつない経験でした。小さなバス停では、下りのバス停で降りたときに、上りのバス停を探して、時刻表を撮影しておきましょう。帰りのために必要です。
チケットなど重要な情報の保存
飛行機のチケットやホテルの予約などはインターネットで行い、チケットレスで利用できることが多くなりました。最初のころは不安に思ったこともありましたが、慣れてしまえば便利なものです。その反面、予約の情報をなくしてしまうと、めんどうなことになる場合もあります。バックアップとして、Evernoteに保存しておきましょう。
電車や飛行機、イベントのチケット、ホテルなどをWebで予約したときには、最後に予約内容の確認画面が表示されます。ここで「印刷して保存しておいてください」というメッセージが表示されることもありますが、それとは別に、Webクリッパーでクリップしておきましょう。たいていは、予約内容の詳細やキャンセル方法などを解説したページへのリンクもあるので、便利に使えます。
]]>予約内容の確認メールが届いたら、Evernoteのメールノート用のアドレスに転送します。内容はだいたい予約内容の確認ページと重複しますが、両方の情報があれば、安心感が高まります。予約情報のノートは、予約した便名や施設名、予約日時などの情報がテキストで保存され、検索しやすいので、特にタグなどを付けなくてもかまいません。
旅行先の情報の保存と整理
旅行前にWebやガイドブックを調べたり、友人に話を聞いたりして、情報収集をすることもあるでしょう。Webの情報も紙の情報もまとめて保存できるEvernoteは、簡単な「旅のしおり」としても使えます。ここでは、行きたい場所や店の情報をまとめたノートを作るコツを解説します。
]]>「ここは必ず行く!」と決めた場所やホテルについて、ノートに地図やアクセス情報(公共交通機関の路線など)を保存しておきます。公式サイトをWebクリッパーでクリップするか、Googleマップなどの地図サービスを使う場合は、画像としてクリップしておきましょう。オフラインノートに画像としての地図があると、回線状態が悪い場所でも地図を確認できて安心です。できれば周囲にある駅などのランドマークが入った地図を、複数の縮尺でクリップしておくと、確認しやすくなります。
旅行前に集めたパンフレットや購入したガイドブックの中で、本当に必要な情報はごく一部です。スマートフォンで撮影したりスキャンしたりして、データとして持ち歩くようにしましょう。ガイドブックも持っていくなら、ノートに書名とページ数をメモしておくと便利です。Webページの情報もクリップして、まとめて探せるようにしましょう。
集めた情報のノートは、タグを付けて整理します。まず大事なのは地名のタグです。一般的には旅程を考えて都市ごと、東京など大都市では主要な駅ごとにタグを分けるのが使いやすいでしょう。また、「欲しい物や行きたい店など、楽しみのためのノートを作ろう」で紹介したような願望のタグで「行きたい」「食べたい」「見たい」「乗りたい」などを付けてもいいでしょう。「お土産」「史跡」「名物料理」のようなタグも考えられます。切り口の違う複数のタグを付けておくと、あとからノートを絞り込んで調べやすくなります。