Ingressの世界にようこそ。ここでは、レベル1~2、あるいは3ぐらいまでの初心者エージェント向けの解説をします。ここに書いたことを知っておけば、最初からIngressの楽しみは大きく広がるはずです。
さて、本題となる3つのワザに入る前に、やっておいておきたいことがあります。
- エージェントとして登録(まだ登録していなければ)
- トレーニングメニューを完了する
- SMSによるエージェントの認証をする
これらを終えると、以下の基本的な知識が身に付きます。
- 移動してXMを集める方法
- ポータルをハックする方法
- ポータルをXmpバースターで攻撃する方法
- ポータルのデプロイ(レゾネーター設置)、リンク、フィールド作成の方法
OKですね? では、本題に入りましょう。
1:自分の行動範囲を歩いて、近くのポータルを覚えよう
Ingressの基本は「歩く」ことです。まずは、いつもの通勤や通学に使う道をIngressを起動したまま歩きながら、XMを集めます。そして、どこにポータルがあるかを覚えて、ハックする機会を逃がさないようにしましょう。
ハックによってアイテムやポータルキーを集めることは重要です。それに、敵陣営のポータルは100AP(Ingressでの経験値に相当するもの)を手に入れるチャンスでもあります。通りがかったときに、毎回忘れずにハックしましょう。
少し慣れたら、Intelマップを見てみてください。アプリでマップの広い範囲を表示(2本指を狭める操作)したり、回転(2本指を左右に回す操作)したりして、周りのポータルを表示してみてもいいでしょう。いつもの道よりも一本横の道を歩いたら、もっと多くのポータルをハックできるルートがあるかもしれません。
▼関連記事:
広い範囲の情報を見る「Intel」マップの使い方
新しいルートを開拓したら、歩くのにどの程度の時間がかかるかを確認しておきましょう。今日は10分早く家を出たから、ちょっと遠回りして神社をハックして......といった計画もできるようになります。
歩くことと、「ポータルをまめにハックする」ことは、どれだけレベルが上がっても大切な行動となります。
2:レベルアップの近道「APが稼げる行動」を知ろう
エージェントの誰もが目指すことになる最初の目標は「レベル8になること」です。Ingressでは使える武器(Xmpバースター)やレゾネーターに1~8のレベルが設定されていて、エージェントは自分のレベル以下のアイテムしか使うことができません。
つまり、最強の武器(攻撃力と射程距離が上がる)やレゾネーター(耐久度やリンクできる距離が上がる)を使うために、レベル8になる必要があるのです。
そのためにAPを稼ぎましょう。APを稼ぐために、何をしたらどれくらいのAPが手に入るのかを知っておきましょう。
※注:レベル8以降は「強さ」としては頭打ちになり、戦略や仲間との協力などが大事になります。また、レベルアップのためにはAPだけでなく、特定の行動の数を増やして「メダル」を手に入れることが必要になります。詳しくは別の記事で解説しますが、このために、レベル8以上のエージェントは、7以下のエージェントとは行動原理が違ってきます。そして、新しく参加した味方のエージェントがレベル8に成長することを応援してくれるはずです。
行動別のAP
ポータル、レゾネーターに関する行動 | |
---|---|
敵陣営ポータルのハック | 100AP 自陣営、中立のポータルは0AP |
ポータルのリチャージ | 10AP |
デプロイ(レゾネーターの配置) | 125AP 最初の1本は500AP、最後の1本は250APの加算あり |
レゾネーターのアップグレード(レベルの高いものへの入れ替え) | 65AP |
MODの配置 | 125AP |
リンクに関する行動 | |
リンクを張る | 313AP |
フィールド(CF)を作る | 1,250AP |
攻撃に関する行動 | |
レゾネーターの破壊 | 75AP |
リンクの破壊 | 187AP |
フィールド(CF)の破壊 | 750AP |
細かい数値まで覚える必要はありませんが、どのような行動のAPが高いかに注目してください。攻撃するよりも、デプロイ(レゾネーターの配置)やリンク、フィールドを作ることに、高いAPが設定されていることがわかります。
レベルの低いうちは使える武器の威力も弱く、なかなか効果的な攻撃ができません。敵や味方のポータルをハックしてアイテムとAPを貯めながら、デプロイ&リンク、そしてフィールド作成のチャンスを狙う、そのために歩く(のを楽しむ)ことを、基本の方針としましょう。
デプロイやリンクは連続の行動になるので、例えば、中立のポータルに8本のレゾネーターを配置し、別のポータルへリンクを張って1つのフィールドを作った場合、得られるAPは次のようになります。
125AP×8(レゾネーター8本)
+500AP(最初のレゾネーター)
+250AP(最後のレゾネーター)
+313AP(リンク)
+1,250AP(フィールド)
= 3,313AP
これだけで、レベル1から2にレベルアップできてしまいます。
APを稼ぐためには、ポータルキーとレゾネーターを十分に持っていることが重要です。こまめにポータルをハックして収集しましょう。
HINTポータルをハックするときに知っておきたい法則
2:必ずアイテムやポータルキーが手に入るわけではない。運が悪いと何も手に入らない
3:4回ハックすると「バーンアウト」状態になり、4時間のあいだそのポータルはハックできなくなる
4:[HACK]を長押しすると「グリフハック」と呼ばれる画面になる。最初に画面に表示される図形を正しくトレースできると、ボーナスとしてアイテムが多めに手に入る。時間に余裕があるときは狙うとお得
レベル4までに必要なAP
レベル1 | 0AP |
レベル2 | 2,500AP |
レベル3 | 20,000AP |
レベル4 | 70,000AP |
現在のAPと次のレベルに必要なAPは、エージェント情報画面(マップ画面左上の八角形のアイコンをタップ)で見ることができます。
武器やレゾネーターと違って、リンクにはレベルがありません。レベル1のエージェントが張ったリンクも、レベル8のエージェントが張ったリンクも、その価値は同じなのです。
そして、リンクのために必要な「ハックしてポータルキーを集める」や「リンク元のポータルまで移動する」といったことは、どのレベルのエージェントにも同じ体力や時間が求められる行動ですから、高いレベルのエージェントが取りこぼしをしていることも、よくあります。
なお、自陣営のポータルにレベルの低いレゾネーターを配置しても、味方の高レベルのエージェントは、より高いレベルのレゾネーターへのアップグレードができます。ですから、レベルが低くても遠慮の必要はありません。どんどんデプロイしましょう!
3:Intelマップを見て作戦を立てよう
リンクを張ることのできる場所を見つけるために、Intelマップを活用しましょう。自分の行けるところのIntelマップを見て、リンク可能な場所はないか探します。
▼関連記事:
広い範囲の情報を見る「Intel」マップの使い方
例えば、下のマップ(東京・神楽坂周辺)では、レジスタンス、エンライテンド両陣営ともに、リンクしてフィールドを作ることが可能な場所があります。最初は少しだけ慣れが必要かもしれませんが、やがて、マップから三角形のフィールドが浮かび上がって見えてくるようになります。
レジスタンスのエージェントならば、ポータル1をハックしてキーを手に入れ、2からリンクすることで、フィールドを作ることができます。
エンライテンドのエージェントならば、A→B→Cの順にポータルをハックしてキーを手に入れ、Dから3つのリンクを張れば、2つのフィールドを作ることができます。実際には移動の都合により、B→Dでなく、A→Cのリンクにしても構いません。
HINTポータルキーを2本手に入れる方法
通常、ポータルキーは1つのポータルにつき1本しか入手できず、すでにキーを持っているポータルをハックしても、もうキーは手に入りません。しかし、ポータルの情報を表示して画面右上のキーのアイコンをタップし、[DROP]をタップしてマップ上に落とすと、キーがない状態になり、ハックしてキーを入手できるようになります。
マップに落としたキーは、マップ上のキーをタップして[ACQUIRE]をタップすることで、ふたたび入手できます。これで、ポータルキーが2本になります。ただし、落としたキーは近くにほかのエージェントがいた場合、拾われてしまう可能性があります。注意しましょう。
画面右上のポータルキーのアイコンをタップし、[DROP]をタップするとポータルキーを落とすことができます。ポータルに近すぎるところで落とすと拾えなくなってしまう(タップの判定がポータル優先になる)ので、気を付けましょう。
人が多く、激戦の繰り広げられている地域ではすぐに状況が変わってしまうこともありますが、そのような場合も、近くに行けばどこかしらにチャンスはあるでしょう。
Ingressでのリンクには、いろいろな法則があります。キーを集める順番やリンクを張る順番などにも最適なやり方があり、実際に試行して失敗を経験しながら覚えていくのが楽しいところでもあります。
HINTリンクをするときに知っておきたい法則(基本編)
2:リンクはほかのリンクと交差できない(敵味方問わず)
3:フィールド内に埋もれたポータルからはリンクを張ることはできない。フィールドの頂点を構成するポータルをリンク元として、フィールド内に埋もれたポータルにリンクを張ることはできる
4:1個のポータルが、リンク元としてリンクを出せるのは8本まで。リンク先としてリンクを受ける数は無制限(アプリの画面ではリンク先からリンク元にXMのエネルギーが流れているのが見えるので、何本流れ込んでいるか=何本リンクを出しているかを数えることができる)
5:設置されているレゾネーターのレベルの合計により、リンクできる距離に制限がある(都市部であればあまり気にする必要はないレベル。レベル1レゾネーター8本の場合で160m、レベル3レゾネーター8本で13kmなど)
もしも、ふだんの行動範囲にはリンクのできそうな場所がなかったら、思い出してみてください。近いうちに旅行の予定はないでしょうか? いつか買い物に行きたいと思っていたお店や、食事に行きたかったレストランはありませんか?
どちらが「ついで」かわからなくなってしまうかもしれませんが、外出ついでにめずらしいポータルをハックしたり、Ingressのついでに知らない場所に行ってみるのも、このゲームの楽しみ方のひとつです。
最後に:守り切ろうと思わない
最後にもう1つ、覚えておいてほしいことがあります。自分がレゾネーターを設置したポータルや、自分で作ったリンクやフィールドには愛着が湧きますが、それを守り切ろうと思わない方がいい、ということです。
Ingressは、単純にポータルの防御力と武器の攻撃力を比べると、攻撃側の方が圧倒的に有利に作られています。ですから、拠点を守ることは無理なのだと考えて、あまりこだわらないでください。
自分の拠点が攻撃され、破壊されるのは悲しいことです。しかし、発想を切り替えれば、やり返して、再びリンクしたりフィールドを作ったりしてAPを稼ぐチャンスでもあります。攻めたり攻められたり、ポータルを取ったり取られたりを楽しむゲームだと考えましょう。
▼さらにレベルが上がったら:
Ingress中級者が知っておきたい、攻撃と防衛のワザ[L4~5向け]
できるネットのIngress(イングレス)解説記事まとめ
HINT「1本刺し」を活用させてもらおう
Intelマップを見ていると、公園や駅前などのポータルが密集した場所で、レゾネーターが1〜4本程度だけ設置されたポータルが大量に見つかることがあります。このようなポータルは、たいていの場合、レベル8以上の上級者が、味方の初心者がAPを稼ぎやすいようにしてくれているものです。
通称「1本刺し」(レゾネーターが1本だけの場合)などと呼ばれ、ほかの誰かが残りのレゾネーターを設置し、周囲とリンクすることで、楽にAPを稼ぐことができます。敵陣営の1本刺しを見つけた場合は、攻撃してもいいかもしれません。ただし、だいたいレベル3〜4はないと苦戦します。