ワザ15

ファーストビューに配置した広告を稼ぎ頭に育てよう

もっとも高いクリック率が予想される

 サイトを訪問したとき、最初に目に入ってくる部分を「ファーストビュー」と呼びます。このファーストビューに効果的に広告を配置することは、収益を最大化させる基本中の基本です。

 Google AdSenseによる収益は、サイトの訪問者が広告を認識し、興味をもってクリックしてもらうことではじめて発生します。ファーストビューにある広告は、もっとも訪問者に認識されやすい、つまりクリックしてもらいやすい位置にあるため、収益が発生しやすいと予想されるわけです。最低でも1つは、ファーストビューに大きめの広告を配置しておきましょう。スマートフォン向けサイトでも同様に、訪問者に興味をもってもらえる可能性が高まります。

クリック単価も高くなり収益の最大化につながる

 ファーストビューへの広告配置は、訪問者に認識してもらうことのほかにも、収益の最大化につながる重要なポイントがあります。それは「サイトの上のほうにある広告ほどクリック単価が高くなる」という点です。

 ワザ3で解説した通り、収益額は「クリック単価×クリック率」で決まります。ファーストビューに配置した広告は、サイト内でもっともクリック率が高いだけでなく、クリック単価ももっとも高くなる、まさにサイトの「稼ぎ頭」になることが期待されるのです。

 訪問者の利便性を損なうという考えから、ファーストビューへの広告配置を嫌うサイト運営者もいます。しかし、以上のような理由から、収益の最大化を見込むうえでは必須事項であると筆者は考えています。訪問者の利便性をなるべく損なわないバランスでの配置を、ぜひ検討してみてください。

TipsHTMLソースコードでの位置にも気を付けよう

「サイトの上のほう」というのは、正確には「HTMLソースコードの上のほう」を意味します。

トップページのファーストビューに広告を配置した例

ファーストビューは画面解像度が1366×768のパソコンで、ブラウザーの画面を最大化したときのイメージです。

パソコン向けサイトのヘッダー直下

パソコン向けサイトのヘッダー直下

「970 x 90 ビッグバナー」を配置した場合。タイトルと説明文が1行で大きく表示され、テキスト広告の認識度は抜群にいい。ディスプレイ広告が配信されると、広告主が画像を用意していることが多い「728 x 90 ビッグバナー」と同じサイズになることが多い。

パソコン向けサイトの右サイドバー

パソコン向けサイトの右サイドバー

「300 x 250 レクタングル」を配置した場合。サイトのロゴ、最新記事などのメインコンテンツを妨げずに、ファーストビューに広告を入れる配置としてよく見られる。ただし、右サイドバーはクリック単価が低くなる位置である点には注意が必要(ワザ56で解説)。

スマートフォン向けサイトのヘッダー直下

スマートフォン向けサイトのヘッダー直下

「320 x 100 ラージモバイルバナー」を配置した場合。スマートフォン向けサイトのファーストビューに配置される広告としてもっともポピュラー。

こぼれ話ファーストビューにある広告のレポートは特に重要

実際に運用を進めてみると、ファーストビュー配置した広告ユニットの収益額やクリック率が思ったほど伸びていないこともあり得えます。以降の記事を参考にレポートの数値を確認しましょう。ファーストビューにある広告ユニットは、もっともクリックされやすく、もっともクリック単価が高いわけですから、この数値が低いのはやや深刻な状況です。できるだけ早く改善を図る必要があります

参考サイト

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