ワザ3

広告による収益が決まる要因を理解しよう

収益の計算式は「クリック単価 × クリック数」

 Google AdSenseでは広告のクリックによって収益が発生し、その計算式は「クリック単価×クリック数」になります。とても単純なしくみですが、いかにして向上させるかが難しく、そのために、このような記事が存在するわけです。ここではまず、広告のクリック単価とクリック数がどのように決まるか、基本的な要因を理解しましょう。

 まずクリック単価は、どのような広告が表示されるかによって変わってきます。ワザ2で解説した通り、クリック単価は広告を出稿する広告主が決めており、広告する商品やサービスの1契約あたりの利益額が大きい場合や、いったん契約した顧客と長期にわたる取引を見込める業界ほど高く設定される傾向があります。代表例としては、金融・不動産、語学教育、ダイエット関連などが挙げられます。

 1契約あたりの利益額が大きければ、それだけ多くの広告費を投下できます。顧客との取引期間が長ければ、最初の成約時に大きなコストをかけても、将来的に利益を生む可能性が見込めます。クリック単価には、こうした広告主の意向が深くかかわってきます。

クリック数はページビューと広告の配置がカギを握る

 一方のクリック数は、サイトのページビューと広告の配置によって増やすことが可能です。ページビューは広告の表示回数(インプレッション)、広告の配置は広告のクリック率に関係しており、クリック数は「広告の表示回数×クリック率」でも算出できます。これらを向上させることが、クリック数の増加につながるわけです。

 広告は目立ちすぎても訪問者の利便性に影響しますし、まったく目立たない場所に配置してもクリックされることはありません。訪問者の邪魔にならず、それでいて認識されやすい広告配置を突き詰めることで、クリック率の向上が見込めます。

 目標とするクリック率まで広告の配置を最適化できれば、ページビューの増加、つまりサイトの成長に伴って収益も増えていく下地が整います。こうした施策の積み重ねで、AdSenseによるサイトの収益化を実現していきましょう。

収益は「クリック単価 × クリック数」で決まる

収益は「クリック単価 × クリック数」で決まる

1契約あたりの利益が大きい、または顧客との取引期間が長いほど、クリック単価を高く設定しやすい。

サイトのページビューが増加すれば、それだけ広告の表示回数も増える。訪問者の邪魔にならず、認識されやすい場所に広告を配置することが、クリック率の向上につながる。