BlackBerry Boldは、カナダRIM(Research In Motion)社の製品で、世界中で使われている携帯電話(スマートフォン)です。また、Javaでプログラムを開発することができるので、海外では、多数のアプリケーションが流通しています。ですが、日本では、今年、本格的に導入されたばかりで、まだ、アプリケーションはほとんどありません。そこで、この記事では、BlackBerry Boldのアプリケーションの開発を、基本的なところから解説していくことにします。
BlackBerry Boldとは?
BlackBerry Boldは、独自のメッセージシステムを使って、メッセージをPush配信できる携帯電話です。これは、メールなどを利用するのに、専用のネットワークであるBIS(BlackBerry Internet Service)やBES(BlackBerry Enterprise Service)に接続する必要があるからです。企業向けのBESでは、社内のメールシステムに安全に接続でき、個人向けのBISでは、Gmailなどのインターネットのメールサービスも簡単に利用できます。
もともと、メール端末としてスタートしたBlackBerry Boldは、フルキーボードを持ち、長文のメールが簡単に入力できます。これがあれば、「メールのやりとり」のためにわざわざパソコンを持ち歩く必要がありません。オフィス文書やPDFといった添付ファイルも扱え、オフィス文書は、簡単ながら編集も可能です。
自由にアプリケーションをインストールできるのもBlackBerry Boldの魅力の1つです。Javaのプログラムは、最初からBlackBerry Boldに組み込まれているメールなどのアプリケーションと同じように扱われ、メインメニューから簡単に起動できます。すでにGoogle マップなどの著名なインターネットサービス用のアプリケーションも配布が行われています。
BlackBerry Bold。正面にフルキーとトラックボールを持ち、ビジネスで使う大量のメールを扱うことができます。
「ホームスクリーン」。日本の携帯電話でいえば「待ち受け画面」に相当します。
「メインメニュー」。本体トラックボールの左にある「メニューキー」を押せば、すべてのアプリケーションが登録されている「メインメニュー」が開きます。