クラスを実際に作成する

 クラスができると、Eclipseの中央部分のウィンドウにプログラムが表示されます。通常は、ここにプログラムを入力していきます。ここでは、簡単なサンプルとして「リスト」のようなプログラムを作成します。このまま入力するか、テキストをコピーして貼り付けてしまってもかまいません。

 キーボードから入力する段階では、入力途中にいろいろと表示が出ることがありますが、正しい1行を入力すれば、問題ないはずです。行の先頭に赤字に白の×マークなどが出た場合、何か入力ミスがあることが考えられます。

 なお、このソースコード領域で、キーワード上にカーソルを置き、下の[Javadoc]タブを選択すると、該当のキーワードの解説が表示されます。さらに[Javadoc]タブの右側にあるアイコン(ウィンドウと地球の絵が描いてあるもの)をクリックするか、[Shift]+[F2]キーを押せば、詳細な解説ページが表示されます。BlackBerry SDKに含まれているパッケージについても表示可能なので、すでにプログラミングに手慣れている人は、いろいろと書き換えてみるといいでしょう。Eclipseには、便利な補完機能などがあります。これは、キーワードの先頭数文字入力したあと、[Ctrl]+[Space]キーを押せば、一致するキーワードの候補を表示してくれます。これを「Content Assist」といいます。Eclipseに慣れたら、この機能を使ってみるといいでしょう。詳しくは、Eclipseのヘルプなどを参照してください。


手順1:リストのとおり、サンプルプログラムを入力します。クリップボードを使って貼り付けてもかまいません。

ソースコードの中のキーワードを選択すると、同じキーワードがグレーになり、下の[Javadoc]タブには、解説が表示される。この[Javadoc]タブの右側のアイコンを使うと、ブラウザーで詳細な情報を表示できます。

ブラウザーで表示される詳細な情報は、BlackBerry SDKに含まれるクラスに対しても有効なので、わからないキーワードも調べることができます。
(リスト) package jp.co.impress.japan.blackberry.sample.helloworld; import net.rim.device.api.ui.component.*; import net.rim.device.api.ui.container.MainScreen; import net.rim.device.api.ui.UiApplication; class HwSc extends MainScreen { public HwSc() { super(); String ver = "1.6.6"; LabelField lbTitle = new LabelField("BlackBerry Sample", LabelField.ELLIPSIS | LabelField.USE_ALL_WIDTH); RichTextField rtMain = new RichTextField( "Hello World!\nこんにちは世界", RichTextField.TEXT_ALIGN_HCENTER); LabelField lbMain = new LabelField("サンプルプログラム Ver."+ver, LabelField.FIELD_HCENTER); setTitle(lbTitle); add(rtMain); add(lbMain); } public boolean onClose() { int r=Dialog.ask(Dialog.D_YES_NO,"終了しますか?"); if ( r == Dialog.YES ) { System.exit(0); return true; } else { return false; } } } public class HelloWorld extends UiApplication { public static void main(String[] args) { HelloWorld theApp = new HelloWorld(); theApp.enterEventDispatcher(); } public HelloWorld() { pushScreen(new HwSc()); } }