Windows 7が発売されて2ヶ月。すでにご利用の方も多いと思いますが、Windows 7には意外と気づかない、知っていると非常に役立つ小さな新機能がたくさんあります。

そこで、Windows 7をインストールしたらとりあえず試して、いざというときに自然に使えるようになりたい新機能を7つ紹介します。全部を試しても1分とかかりません。実際にやってみて、どのような動きをするのか確認してみてください。

(1)ウィンドウをデスクトップ上端または左右端にドラッグ(Aeroスナップ)

Aeroスナップは、ウィンドウをドラッグしてデスクトップの上端、または左右の端にぶつけることで、ウィンドウのサイズを整形する機能です。上にぶつけると最大化し、左右の端にぶつけるとデスクトップの左右どちらか半分のサイズになります。ウィンドウを整理したいときに知っておくと役立ちます。

「Aeroスナップ」の使い方


●関連するQ&A:
ウィンドウの幅を画面の半分にして、左右いずれかに配置したい
ウィンドウを素早く最大化したい

(2)ウィンドウを"振る"(Aeroシェイク)

ウィンドウをドラッグして、左右に素早く振るような動作をすることで、ドラッグしているウィンドウ以外をすべて最小化します。再度同じ操作をすると、最小化したウィンドウが開きます。「ごちゃごちゃとしてデスクトップが見づらい!」というときに、直感的に使える機能です。

「Aeroシェイク」の使い方


●関連するQ&A:
利用中のウィンドウ以外のウィンドウを、素早く最小化したい

(3)タスクバーの右端にマウスポインターを合わせる(Aeroプレビュー)

タスクバーの右端にある小さな四角形の部分にマウスポインターを合わせることで、デスクトップにあるウィンドウをすべて透明化します。こうすることで、ウィンドウを動かしたり最小化したりすることなく、デスクトップ上のアイコンやガジェットを見ることができます。


「Aeroプレビュー」と「Aero Peek」の使い方

●関連するQ&A:
開いているウィンドウを最小化せずにデスクトップを確認したい
デスクトップにガジェットを追加したい

(4)タスクバーにある起動中のソフトのアイコンにマウスポインターを合わせる(Aero Peak)

Windows 7のタスクバーは、従来のWindowsにあった、よく使うソフトのアイコンをタスクバーに置いておける「クイック起動」と一体化しています。また、起動中のソフトのアイコンに枠が表示されたり、複数のウィンドウを表示している場合には枠が重なったり、読み込み中だと枠の中で作業の進行度が表示されたりと、非常に芸が細かくなっています。

「Aero Peak」は、そうしたタスクバーと関連した機能のひとつです。起動中のソフトのアイコンにマウスポインターを合わせるとプレビューが表示されるのはWindows Vistaと同じですが、複数のウィンドウがまとめて表示される(例えばInternet Explorerで3つのホームページを開いている場合、3つ並んで表示される)、プレビューの中で最大化、最小化、閉じるなどの基本的な操作ができる、といった新機能が加わっています。

※Aero Peakの動きは、上のAeroプレビューの動画とあわせてご覧ください


●関連するQ&A:
よく使うアプリケーションを、タスクバーから起動できるようにしたい
タスクバーのアイコンを小さくしたい
[スタート]メニューやタスクバーで最近使ったファイルを表示したくない

(5)タスクバーのアイコンを右クリック(ジャンプリスト)

タスクバーのソフトのアイコンを右クリックすると、そのソフトでよく利用する機能(タスク)やよく利用する文書などをすぐに呼び出せる「ジャンプリスト」というメニューが表示されます。


タスクバーのアイコンを右クリックすると表示される「ジャンプリスト」。ここではInternet Explorerのアイコンを右クリックしているので、よくアクセスするサイト(ホームページ)が表示されています

(6)[Windows]+数字キーでソフトの切り替え

[Windows]キーを押しながら数字キーを押すことで、タスクバーにあるアイコンの順番に、ソフトを切り替えることができます。左から1番目のソフトなら[Windows]+[1]、3番目なら[Windows]+[3]のようになります。


よく使うソフトの順番を覚えておくだけで、マウスを使わず素早くソフトを切り替えられます


●関連するQ&A:
タスクバーに登録されているアプリケーションを、キー操作で起動・切り替えしたい

(7)[Windows]+[Tab]キーで立体的なウィンドウの切り替え(フリップ3D)

「フリップ3D」はWindows Vistaにもあった機能ですが、意外と知らないという方も多いかもしれません。[Alt]+[Tab]キーで行う通常のウィンドウの切り替えが立体的な表示に変わったものですが、見た目が派手なので楽しめます。


「フリップ3D」。見た目の楽しさだけでなく、探しているウィンドウを特定しやすいというメリットもあります


●関連するQ&A:
フリップ3Dを逆方向に動かしたい

(おまけ)キーボードだけでWindows 7を操作

Windowsのさまざまな機能を呼び出すショートカットキーを覚えておくと、ちょっとした作業を快適にできます。よく使う機能から、少しずつショートカットキーを使ってみましょう。

■Windowsのショートカットキー

ショートカット動作
[Ctrl]+[C]選択した項目をコピー
[Ctrl]+[X]選択した項目を切り取る
[Ctrl]+[V]選択した項目を貼り付ける
[Delete]選択した項目を削除
[F2]選択した項目の名前を変更
矢印キーカーソルを移動
[Ctrl]+[A]すべて選択
[F3]ファイルやフォルダーを検索
[Alt]+[Enter]選択した項目のプロパティを表示
[Alt]+[F4]作業中のウィンドウを閉じる
[Alt]+[Space]作業中のウィンドウのコンテキストメニューを表示
[Alt]+[Tab]ウィンドウのサムネイルを表示
[Windows]+[Tab]フリップ3Dを表示
[Alt]+[Esc]ウィンドウを切り替える
[F6]ウィンドウ内でフォーカスを移動
[F4]アドレスバーリストを表示
[Shift]+[F10]選択した項目のコンテキストメニューを表示
[F10]メニューを選択
[Alt]メニューバーを表示
[F5]ウィンドウを最新の状態にする
[Ctrl]+[Shift]+[Esc][Windowsタスクマネージャー]を表示
[Windows][スタート]メニューを表示
[Windows]+[Pause]システムのプロパティを表示
[Windows]+[D]デスクトップを表示
[Windows]+[M]すべてのウィンドウを最小化
[Windows]+[Shift]+[M]最小化されたウィンドウを元に戻す
[Windows]+[E][コンピューター]を表示
[Windows]+[F]検索ウィンドウを表示
[Windows]+[L]コンピューターをロック
[Windows]+[Space]すべてのウィンドウを透明化
[Windows]+[R][ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを表示
[Windows]+[T]タスクバーのボタンを巡回
[Windows]+[U][コンピューターの簡単操作センター]を表示


●関連するQ&A:
Windowsのショートカットキーを知りたい