今回は、サンプルプログラムであるRSSリーダーを扱い、プログラムの流れを見ていきます。ソースコードやプロジェクトも公開していますので、実際にダウンロードして直接見てみることをおすすめします。

 まずは、公開されているプロジェクトファイルをEclipseで作った開発環境に読み込みます。こうすることで、Eclipseの持つ開発支援環境が利用でき、例えば、クラスの呼び出し元や、クラスの概要を表示させることができます。こうした機能を使えば、単にソースコードを眺めるよりもわかりやすくなります。

 プロジェクトを読み込めば、これをシミュレータで動かしてみることも可能になり、ソースコードと合わせて実際の動作がわかりやすくなるでしょう。なお、シミュレータで、今回のプログラムを実行させたとき、ブラウザでの表示でエラーが出る場合があります。これは、シミュレータ側の問題で、ブラウザをアプリケーションとして起動した場合と、他のアプリケーションから起動した場合という呼び出し方によるもので、ページの複雑さなどに関係して起こる場合があります。このような場合には、他の項目でフィードを表示させてみてください。

 また、シミュレータの中のアプリケーションが、インターネットアクセスを行う場合には、[実行構成]、[デバッグ構成](どちらも[実行]メニュー)で、構成の[Simulator]タブにある[Launch Mobile Data System Connection Service(MDS-CS)with simulator]がオンになっていることを確認してください。これがオンになっていないと、アプリケーションがインターネットにアクセスできず、RSSリーダーをきちんと動かすことができません。


[実行]メニューから[実行構成]と[デバッグ構成]を選択して表示される設定を確認しておきます。[Simulator]タブにある[Launch Mobile Data System Connection Service(MDS-CS)with simulator]がオンになっていることを確認してください。

プロジェクトをインポートする

 この作業を行う前に以下のURLから、プロジェクトをダウンロードしておいてください。

http://dekiru.impress.co.jp/bbb/index.htm

 ダウンロードしたファイルはZIP形式でアーカイブされています。中にあるフォルダーを適当な場所に保存してください。ここでは、仮にフォルダーをユーザーの[ダウンロード]フォルダーに保存していることとします。なお、配布しているファイルは、ロゴやバッテリー表示部分のアイコン画像はダミー画像になっています。


手順1:Eclipseを起動したら、[ファイル]メニューの[インポート]を選択します。

手順2:[インポート]ダイアログボックスで[BlackBerry]フォルダーの先頭にある三角マークをクリックして展開します。

手順3:[Existing BlackBerry Projects into Workspace]を選択します。

手順4:[次へ]ボタンをクリックし、切り替わった画面で、[Browse]ボタンをクリックします。

手順5:[開く]ダイアログボックスが表示されるので、プロジェクトを保存したフォルダーを開きます。[RssR_Dekirunet.jdp]ファイルを選択します。

手順6:[開く]ボタンをクリックするとダイアログボックスに戻ります。[Projects]のリストに[RssR_Dekirunet]が表示され、先頭のチェックボックスがオンになっていることを確認したら[完了]ボタンをクリックします。

手順7:パッケージエクスプローラーに[RssR_Dekirunet]が表示されているので、右クリックし[Activate for BlackBerry]を選択します。ここにチェックが付いていないとシミュレータに転送されません。

手順8:パッケージエクスプローラーにある[RssR_Dekirunet]の先頭の三角マークをクリックします。

手順9:[src]の先頭の三角マークをクリックします。

手順10:[jp.co.impress.dekiru]の三角マークをクリックします。

手順11:[RssReaderApp.java]をダブルクリックします。RssReaderAppクラスのソースコードが表示されます。