レッスン17〜19では、BlackBerryの実機へ開発したアプリケーションを転送して実行する方法を解説します。
ただし、BlackBerryの実機でアプリケーションを動作させる場合、一部のAPIを利用するアプリケーションに関しては、電子署名が必要になります。その方法については次回解説することとし、今回は、電子署名が不要な場合の手順を説明します。
実機へアプリケーションを転送する場合には、PCと接続する必要があり、このときに、BlackBerryのデスクトップマネージャが必要になります。もし、実機が手元にあるようなら、おそらく、デスクトップマネージャがインストールされているはずですが、念のため、最新版にアップデートしておくといいでしょう。ここでは、デスクトップマネージャ Ver.5.0.1.28を利用します。
デスクトップマネージャのダウンロード
BlackBerryデスクトップマネージャの最新版は、RIM社のサイトからダウンロードできます。製品パッケージに含まれているCDにもデスクトップマネージャが入っていますが、購入のタイミングなどにより、最新版ではない可能性もあります。
すでにデスクトップマネージャがインストールされている場合、最新版にアップデートするためには、1回アンインストールを手動で行い、その後、最新版をインストールします。今回は、BlackBerryのデスクトップマネージャをインストールする場合の手順を説明します。すでに最新版がインストールされているなら、このレッスンは飛ばしてもかまいません。
なお、RIM社のサイトは英語ですが、現在配布されているデスクトップマネージャは、日本語対応しています。また、デスクトップマネージャには、音楽やビデオファイルなどを管理するメディアマネージャ付きのものと、そうでないものがあります。アプリケーションのインストールには、メディアマネージャは無関係で、メディアマネージャがないデスクトップマネージャのほうがダウンロードするファイルが小さいため、ここでは、メディアマネージャなしの場合で作業を進めますが、基本的な手順は、メディアマネージャ付きの場合でも一緒です。
手順1:以下のURLを開きます。
https://www.blackberry.com/Downloads/entry.do?code=A8BAA56554F96369AB93E4F3BB068C22
手順2:リストから[BlackBerry Desktop Software v5.0 Service Pack 1(5.0.1)]を選択し、[Next]ボタンをクリックします。もっと新しいバージョンが表示される可能性があります。その場合にはリスト先頭に近い場所にある最新のデスクトップマネージャを選択します。
手順3:ページが切り替わり、ダウンロードのリンクが複数表示されます。ここでは、[Desktop Manager 5.0.1 B49 Multilanguage - Without Media Manager]にある[Download]リンクをクリックします。
手順4:ダウンロードページが表示されるので[No]を選択したあと、[Download]ボタンをクリックします。なお、RIM社からのメールによる情報を受信したい場合は、[Yes]を選択してもかまいません。
手順5:ファイルを開くか、保存するかの選択を行います(IEの場合)。
手順6:保存先の選択では、ユーザーのダウンロードフォルダを選択します(IEの場合)。
手順7:ダウンロードが開始されます。
デスクトップマネージャのインストール
ファイルのダウンロードが終了したら、プログラムをインストールします。なお、利用しているWindowsのバージョンや設定などにより、ユーザーアカウント制御の確認画面が出ることがありますが、手順では省略しています。
手順1:ダウンロードフォルダを開き、[501_b049_multilanguage_nomediamanager]をダブルクリックします。
手順2:言語として[日本語]が選択されて表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。他の言語が表示されている場合は、[日本語]を選択します。
手順3:インストーラーが起動するので、[次へ]ボタンをクリックします。
手順4:地域のリストから[日本]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
手順5:[使用許諾契約の条項に同意します]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
手順6:ここの設定はそのままにして[次へ]ボタンをクリックします。
手順7:[標準]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。
手順8:BlackBerry Media Syncの設定はそのままにして[次へ]ボタンをクリックします。チェックをはずしてもアプリケーションのインストールには影響ありません。
手順9:BlackBerryエンタープライズサービス(BES)を会社で導入してBlackBerryを使っている場合には、[仕事用メールアカウントに統合する]を選択する必要があります。そうでない場合には、[個人用メールアカウントに統合する]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。
手順10:インストールオプションの指定は、このままでもかまいません。必要に応じてオンオフを行ってください。開発用にのみデスクトップマネージャを利用するなら、[コンピュータを起動するたびにBlackBerry Desktop Managerを自動的に起動します。]はオフでもいいでしょう。最後に[インストール]ボタンをクリックします。
手順11:インストールが開始されます。
手順12:[完了]ボタンをクリックします。
このあと、デスクトップマネージャを起動して、BlackBerryを付属のUSBケーブルでUSBポートに接続し、動作を確認しておきます。