「testTUBE」とは、YouTubeで行われている実験的なサービスの総称です。標準機能ではなく、実験的に提供することでユーザーの反応を見たり、バグをチェックしたりしています。testTUBEで公開されているサービスには、このレッスンで紹介するAudioSwapのほかに、現在自分がどんな動画を見ているのかほかのユーザーに公開する「Active Sharing」や動画に対してリアルタイムでチャットを行える「Streams 2.0」などがあります。

オーディオ入れ替えを利用して動画にBGMを付けると、元の動画に付けられている音声は設定したBGMに置き換えられて消えてしまいます。イメージビデオのような動画であれば元の音声が消えても問題ありませんが、トークなど元の音声に重要な意味がある動画の場合、オーディオ入れ替えを使ってBGMを差し替えてしまうと意味がわからなくなってしまいます。一度消去すれば音声はほかのBGMに差し替えることはできますが、最初に公開された音声に戻すことはできないので、よく確認してから変更するようにしましょう。

オーディオ入れ替えは、YouTube側が用意した著作権に問題のない音楽を付ける機能なので、自分で用意した音楽をBGMとして付けることはできません。オーディオ入れ替えでBGMを付けた動画に、トークなどの音声をかぶせたいときは、BGMを付けた動画をダウンロードし、動画編集ソフトを使って音声をかぶせるといった面倒な作業が必要になります。現状はあくまで音声が重要でないイメージ的な動画を作るための機能と割り切って使うのが良さそうです。

オーディオ入れ替えには、「Blues（ブルース）」、「Classical（クラシック）」、「Hip-Hop（ヒップホップ、ラップ）」、「World（ワールドミュージック）」など、あらかじめさまざまなジャンルの音楽が用意されています。BGMを選択する画面の［ジャンル］の一覧から好みのジャンルを選択しましょう。

一度BGMを付けると、元の音声に戻すことはできませんが、画面右上の［マイ アカウント］-［マイ動画］をクリックし、［オーディオを入れ替え］をクリックすることでほかのBGMに変更することは可能です。BGMの変更作業自体はほとんど時間がかからないため、いろいろなBGMを試すことができます。デジタルカメラや携帯電話でイメージ映像に使える動画を撮影したら、YouTubeに投稿してあとからこの機能を使ってBGMを付けてみるのもおもしろいでしょう。