基本3
WordPressを使うために必要なことを確認しよう
「レンタルサーバー」+「独自ドメイン」を最初に準備する
ここからは、WordPressを使ったサイトを立ち上げるために、準備を進めていきます。
WordPressはインターネットのサーバー上で動かすプログラムなので、まずは、WordPressが使えるレンタルサーバーと契約しましょう。
次に、独自ドメインを取得します。ドメインとは「impress.co.jp」 「google.com」のようなWebサイトの住所にあたるものです。例えば「dekiruwp.jp」という独自ドメインを取得することで、自分のサーバーに独自ドメインでアクセスできるようになります。
そして、独自ドメインを設定したサーバーにWordPressをインストールすると、ブラウザーから「http://dekiruwp.jp/」にアクセスしたときに、WordPressを使ったサイトが表示されるようになります。序章では、この状態を作るまでの手順を解説します。
Tips独自ドメインのメリット
WordPressでサイトを作るために、独自ドメインは必須というわけではありません。しかし、年間数百円~数千円程度で覚えやすいURLやメールアドレスが手に入るのは大きな利点となります。本書では独自ドメインの利用を前提に解説を行います。
独自ドメインと WordPress が利用できるレンタルサーバー
名称、URL | 2初期費用 | 月額料金 | 備考 |
---|---|---|---|
さくらのレンタルサーバ スタンダード http://www.sakura.ne.jp/ |
1,029 円 | 429 円 | 手ごろな料金で人気が高い。2週間の無料試用可 |
ロリポップ! ロリポプラン http://lolipop.jp/ |
1,620 円 | 270 円 | データベース(基本7 参照)が1 個なので、複数インストールする場合は注意が必要。10日間の無料試用可 |
wpX http://www.wpx.ne.jp/server/ |
5,400 円 | 1,080 円 | 「WordPress 専用」を謳い、独自の高速化サービスなどを行っている。2 週間の無料試用可 |
Xserver X10 プラン http://www.xserver.ne.jp/ |
3,240 円 | 1,080 円 | wpX と同じエックスサーバー社が提供。10日間の無料試用可 |
シックスコア S1 プラン http://www.sixcore.ne.jp/shared/ |
6,480 円 | 1,944 円 | プロ向けの高機能サービスとして人気が高い。2週間の無料試用可 |
これから立ち上げるなら、レンタルサーバーは料金重視で
独自ドメインでWordPressが利用できるレンタルサーバーは多数あり、料金もまちまちです。料金の高いサーバーは、通信回線やサーバーマシンが強力で、大量のアクセスに対応できます。しかし、これからサイトを立ち上げるならば、まだ大量のアクセスへの対応を気にする必要はありません。「WordPressが十分に動作して、低料金で使えること」を条件に選びましょう。
前のページの表にあるレンタルサーバーは、いずれも独自ドメインでWordPressを利用できます。簡単な操作でWordPressをインストールできる機能も提供されていて、すぐに使い始めることができます。
作業の流れを確認する
レンタルサーバーと契約して、WordPressを使える状態にするまでの具体的な作業の流れは、以下の図にある5ステップです。
本連載では、さくらインターネットが提供する「さくらのレンタルサーバ」と、同社のドメイン取得サービスを利用した場合を例に解説を進めます。WordPressが十分に動作し、月額約500円という低料金で使えるため、中小の組織でも個人でも、軽い負担で始められるのが利点です。WordPressのインストールは「さくらのレンタルサーバ」の「クイックインストール」機能を使って、簡単な操作で行えます。
ただし、注意しておきたいのは、独自ドメインの設定(基本6)のあとで設定が反映されるまでに時間がかかる点です。また、マルチドメインの設定(基本8)は、「さくらのレンタルサーバ」では必須のステップアップですが、利用するサーバーによっては不要になります。詳しくは、それぞれの解説を参照してください。
WordPress を使うための準備の流れ
Tipsサーバーはどの程度のアクセスまで耐えられる?
さまざまな条件により変動するため一概には言えませんが、一般に、月額数百円程度のレンタルサーバーでも、1日数百~数千ページビュー程度の中小規模のサイトの運用には、十分な性能があると考えられます。すでにそれ以上の規模があるサイトをWordPressに移行したい場合や、1日数万ページビューを目標にサイトを立ち上げる場合には、より高性能のサーバーを最初から利用した方がいいでしょう。
Tips多くのサーバーで簡易インストールが可能
「さくらのレンタルサーバ」の「クイックインストール」と同様のWordPressの簡易インストールサービスは、多くのレンタルサーバーで提供されています。前のページの表にある5つのレンタルサーバーでは、すべてで簡易インストールが利用できます。
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