ワザ87

配信するインプレッションの割合を指定した広告を設定しよう

[スポンサーシップ]なら配信目標を割合で指定可能

 前のワザ86に続いて、今度は純広告を扱う場合を例に、広告申込情報の設定方法について見ていきます。ここでは、筆者のサイトに株式会社インプレスから「できるシリーズ読者プレゼントキャンペーン」に関する純広告の出稿依頼があったとします。インプレスからの依頼は指定した1ヵ月間、筆者がもつ広告枠の全インプレッションの20%に広告を配信し、1日の広告費として10,000円を支払う、というものです。具体的な手順は以下を参照してください。

 新しいオーダーを作成し、広告主としてインプレスを登録します。続いて広告申込情報では、タイプとして[スポンサーシップ]を選択します。このタイプは優先度がもっとも高く、広告ユニットにAdSense広告が同時に配信されていても、広告主の広告のほうが優先的に表示されます。また、インプレスの依頼内容である「全インプレッションの20%」に合わせて、配信目標としてインプレッションの合計に対する割合を指定できるようになっています。

1日の単価で広告費を設定することもできる

 さらに、[スポンサーシップ]では広告費をインプレッション数ではなく、「1日いくら」で設定する日別単価制を採用できるという特徴があります。期間を設定したあと、インプレスからの依頼に合わせて[目標]と[レート]で割合と単価を入力していきます。あとの設定はワザ86で解説した内容と同じです。

 なお、純広告であっても、広告主からの依頼が「月間1,000クリックを単価50円で」といったクリック保証型広告であれば、ワザ86と同様に[標準]タイプを選択します。[数量]で目標となるクリック数を、[レート]でクリック単価を入力しましょう。

Tips絶対値なら[標準]、割合なら[スポンサーシップ]

AdSense広告を配信させつつ自社広告や純広告を掲載したい場合、DFPスタンダードでは基本的に[標準]と[スポンサーシップ]のいずれかのタイプを選択することになります。広告主が希望する配信目標の単位が絶対値であれば[標準]、割合であれば[スポンサーシップ]、というように覚えてください。

[スポンサーシップ]タイプの広告申込情報を作成するには

1新しい広告主を追加する

新しい広告主を追加する

新しい広告主を追加する

2広告の設定を行う

広告の設定を行う

3目標とレートを設定する

目標とレートを設定する

広告申込情報の主な設定項目([スポンサーシップ]タイプの場合)

項目 説明
目標 広告ユニットのインプレッションの合計に対して、広告の配信目標となる割合を入力する。ここで入力した割合のインプレッション数を指定した期間内で獲得できるように、DFPスタンダードが広告の配信状況を自動的に調整する。
レート 広告費の単価を入力する。単位として[1日の費用]を選択すると日別単価、[CPM]を選択するとインプレッション単価、[CPC]を選択するとクリック単価となる。
総額 [レート]が[1日の費用]の場合、指定した期間と[レート]に基づいて広告申込情報の収益額の合計が表示される。たとえば期間が30日、[レート]が1日10,000円であれば、総額は300,000円となる。[レート]が[CPM]または[CPC]の場合は表示されない。

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