ワザ6
SEOに有利なURL構造に変更しよう
URL構造は最初に決めてしまうのがベスト
WordPressで記事を作成したとき、記事ごとのWebページが作られます。記事ページのURLを決めるルール(URL構造)はユーザーが変更できますが、最初に決めて、運営中には安易に変えないことが大切です。
WebページのURLは「パーマリンク」(恒久的なリンク)とも呼ばれ、近年のサイトでは、いちど生成されたWebページのURLは、ずっと変わらないことが大前提となっています。途中で変わってしまうと、検索エンジンやほかのサイトからのリンクが利用できなくなってしまい、アクセスを集められないばかりか、検索エンジンからの評価が大幅に下がってしまうおそれもあります。そのため、URL構造は一定である必要があるのです。
SEOに強くするには[投稿名]の設定がおすすめ
適切なURL構造は、SEOの効果を高めます。具体的にはどのようなものがいいか、Googleのサイト管理者向けサービス「Googleウェブマスターツール」のヘルプを参照すると、「サイトのURL構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合はIDではなく意味のある単語を使用して)URLを構成できるよう、コンテンツを分類します。」と書かれています。
WordPressを使ったサイトのURL構造は、[パーマリンク設定]画面で確認できます。最初に設定されている[デフォルト]はシンプルで論理的ですが、記事のIDである数字を利用しているので、意味のある単語を使うように変更した方がSEOに有利になると考えられます。
そこで、本書では[投稿名]に設定を変更することをおすすめします。[投稿名]に設定すると、[スラッグ]を記事ごとに入力することで、意味のある単語をURLに使えるようになります。
Tips英語のサイトならばスラッグは不要
URL構造を[投稿名]にした場合、記事のタイトルがそのままURLに使われます。このとき、アルファベットならばURLに使われても問題ありませんが、日本語の文字はそのままURLにできません。そのため、代わりに英数字で[スラッグ]を入力します。
URL構造により生成されるURLの違いの例
[デフォルト]の場合
WordPressの記事ID(記事を管理している番号)が使われているので、URLを見ても、どのような記事かはわからない。
[投稿名]の場合
投稿名として「chocolate-pancake」という意味のある単語が使われているので、「チョコレートパンケーキ」に関する記事だと推測できる。投稿名は[スラッグ]として入力する。
URL構造を変更するには
こぼれ話「アーカイブ」のURL構造も変更できる
WordPressは、記事を作成すると「アーカイブ」と呼ばれる記事の一覧ページも同時に作ります。アーカイブには、公開した月ごとにまとめた「日付ベース」、カテゴリーごとの「カテゴリーベース」、「タグ」と呼ばれる記事に付けるキーワードごとの「タグベース」などがあり、[パーマリンク設定]画面では、カテゴリーベースとタグベースのアーカイブのURL構造も変更できます。ただし、この2つは最初からカテゴリーやタグのスラッグを使うURL構造のため、通常は変更する必要はありません。
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