できるもん今週の質問は、さいきん増えてきた「ハイレゾオーディオ」についてですもん!

最近「ハイレゾ対応」をうたうオーディオ機器やスマートフォンをよく見かけるのですが、これまでの音楽とは何が違うんですか?


できるもんそういえば、この前に行った○×カメラにも「ハイレゾ」のコーナーがあったですもん! そもそもハイレゾってなあに? レゾが高いってこと? ......編集部のお兄さん、レゾってなあに? 

できる編集部高い、というのは大正解だよ。ハイレゾというのは「高解像度」という意味の「High Resolution」(ハイレゾリューション)からきているんだ。高解像度、つまり高音質の音楽を楽しむための機器や楽曲データのことを表しているんだよ。

できるもんふ~ん。「こうおんしつ」ってどういうことですもん?

できる編集部要するに「いい音」ってことだね。「JEITA」という団体がハイレゾの条件を定義していて、「CDスペックのサンプリング周波数と量子化ビット数」であれば、それはハイレゾと呼べることになっているよ(編集部注:詳しくはページ下のHINTも参照)。

できるもんサンプリング?? ビット?????

できる編集部うーん、ちょっと難しいよね。オリジナルの音をどれだけきめ細かくデジタルデータ化したかを表すのが「サンプリング周波数」や「量子化ビット数」という数字なんだ。できるもんは、図工の時間に水彩画を描いたことがあるよね?

できるもんはい。絵は得意ですもん!

できる編集部たとえば公園で写生をしていて、木の葉っぱを1枚1枚細かく描こうとしたら、太い筆を使う? 細い筆を使う?

できるもん細かいところは、細い筆ですもん。

できる編集部だよね。絵に例えれば、木をざーっとまとめて塗ってしまうのに比べて葉っぱ1枚1枚を細い筆でていねいに描いたものがハイレゾという感じで、ハイレゾオーディオは、普通のオーディオと比べて、楽器の細かなニュアンスがひとつひとつ記録されているんだよ。きちんとした環境で聴けばコンサートホールの空気感まで再現できる、なんて言われているよ。

できるもんなんだかすごそうですもん! 僕もハイレゾ試してみたいですもん!

できる編集部簡単にハイレゾ環境を揃るなら、ハイレゾウォークマンやハイレゾ対応のスマートフォンと、ちょっと高級(1万円以上)なヘッドフォンの組み合わせだね。

あと、ハイレゾの楽曲データも必要だよ。アルバム1枚ぶんで4,000円ぐらいかな。

できるもんひゃー、僕のおこづかいじゃ買えない......><;

できる編集部これから始めるのだと、けっこうお金がかかっちゃうね。手っ取り早く試すなら、量販店やオーディオ用品店で試聴して、ふだん聴いている音楽との違いを感じてみるといいよ。

今後、Appleがハイレゾ市場に本格参入してiPhoneもハイレゾに対応したり、iTunes Storeでハイレゾの楽曲データが買えるようになったら、今以上に手軽にハイレゾを楽しめるようになると思うよ。

できるもんなるほどー。こんどお店で試してみますもん!

HINTハイレゾオーディオの定義とは

JEITA(電子情報技術産業協会)は「ハイレゾオーディオ」の呼称について、「CDスペックを超えるデジタルオーディオであることが望ましい」と周知しています。

「CDスペック」とはサンプリング周波数が44.1kHzないし48kHz、量子化ビット数が16bitで、両方の数値がこれよりも大きな楽曲データを「ハイレゾ音源」、それを再生できる機器は「ハイレゾオーディオプレイヤー」となります。


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