CSSの基礎知識

スタイルの継承

親要素に指定したプロパティは、指定した値が子要素に引き継がれる場合があります。これをスタイルの「継承」といいます。継承が起こるかどうかはプロパティによって異なります。

継承が起こるプロパティ

fontプロパティやcolorプロパティなど、一部のプロパティでは継承が起こります。

継承が起こらないプロパティ

margin、border、paddingプロパティをはじめ、多くのプロパティでは継承が起こりません。

値によって継承を指定できるプロパティ

通常は継承が起こらないものの、値としてinheritを指定すると継承が起こるようになるプロパティもあります。

以下の例では、div要素にcolorプロパティを記述して文字色を指定しています。このとき、div要素内の文字はp要素に色の指定をしていなくても、div要素での指定が反映されます。

HTML
<div>
  <p>
  div要素に指定されたcolorプロパティの値が、このテキスト(p要素)にも適用される。
  一方で、borderプロパティの値は継承されない。
  </p>
</div>
CSS
div{
  color: red;
  border: solid red 1px;
}

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