Webフォントの利用を指定する

@font-face

@font-face アットマーク・フォント・フェイス {
font-family フォント・ファミリー : フォント名; src ソース : フォントのURL フォントの形式; オプション;
}

@font-face規則は、Webフォントの利用を指定する@規則です。WebフォントはCSS3から導入された仕様で、テキストの表示にインターネット上のフォントを適用することを可能にします。

値の指定方法

フォント名

フォント名 任意のフォント名を指定します。font-family、fontプロパティを使うときに、この値を指定すると、@font-face規則で指定したWebフォントで表示されます。

フォントのURL

url() 関数型の値です。WebフォントのファイルがあるURLを指定します。

フォントの形式

Webフォントのファイル形式を以下のように指定します。フォントのURLに続けて、半角スペースで区切って記述します。フォントのURLとフォントの形式のセットは、カンマ(,)で区切って複数指定できます。

format("woff") Web Open Font Formatフォントです。
format("truetype") TrueTypeフォントです。
format("opentype") OpenTypeフォントです。
format("embedded-opentype") Embedded-OpenTypeフォントです。Internet Eplorer 8以前で必要とされる形式です。
format("svg") SVGフォントです。

オプション

以上に加えて、以下のプロパティと値を指定可能です。unicode-rangeはCSSプロパティではありませんが同様にして指定できます。

font-style フォントのスタイルを指定します。
font-weight フォントの太さを指定します。
font-stretch フォントの幅を指定します。
font-variant フォントのスモールキャップを指定します。
font-feature-settings OpenTypeフォントの使用を指定します。
unicode-range Webフォントの適用範囲を指定します。

サンプルコード

以下の例では、WebフォントにAdobeとGoogleが共同開発したOpenTypeフォントである「源ノ角ゴシック」(Source Han Sans)を指定しています。@font-face規則でフォント名、フォントのURL、フォントの形式をそれぞれ指定したうえで、font-familyプロパティを使用してbody要素に適用します。

なお、Internet ExplorerはOpenTypeフォントに対応していないため、例ではGoogle Chromeの画面を表示しています。

@font-face {
font-family: 'use-SourceHanSansJP';
  src: url('font/SourceHanSansJP-Normal.otf') format('opentype');
}
body{
  font-family: "use-SourceHanSansJP";
}
Google Chrome

多くのブラウザーの最新バージョンでは、Web Open Font Formatフォントに対応しています。未対応のブラウザーを考慮せずにWeb Open Font Formatフォントを指定するなら、以下のように記述するのがもっともシンプルです。

@font-face {
font-family: "MyFont";
  src: url(font/myfont.woff) format("woff");
}

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