チームの体制
Instagramの担当チームは運営と効果測定で分ける
4つの作業をチーム内で分業する
Instagramアカウントの管理は1人の担当者でも可能ですが、日々の投稿の作業に追われて、効果測定や改善が十分にできないままになりがちです。できるだけ複数人のチームを組織しましょう。客観的な効果測定や改善を行いやすくなり、結果として高い成果を出せるようになります。
ここでは、2人以上の担当者がいることを前提に、チーム内の役割分担について解説します。すべてのメンバーが専任である必要はありません。FacebookやTw itterなど、ほかのSNSにすでに取り組んでいるチームがあれば、 Instagramも兼任するのがいいでしょう。
Instagramアカウントの管理は、以下の図のように「写真撮影」「投稿」「コミュニケーション」「効果測定」の4つの作業からなり、これらを担当者間で分担して進めます。
4つの作業量は均一なわけではありません。もっとも作業量が多いのは「写真撮影」で、撮影のためにあちこちへ移動したり、場合によっては早朝や朝に作業をしたりすることもあるでしょう。
「投稿」は作業的には簡単ですが、確実に、決まった時間に投稿することを考えると、時間を決めて動けるデスクワークメインのメンバーが適しています。
「コミュニケーション」は、FacebookやTw itterなども手掛けるスタッフがいれば、一緒に任せてもいいでしょう。
「効果測定」は社内にデータ分析部門があれば、そちらの担当者に依頼する手もあります。
担当者が2人の場合の作業分担例
客観的な効果測定と改善のできる体制が重要
この記事ではこの4つの作業のうち、写真撮影、投稿、コミュニケーションをまとめて「運営」と表現します。そして、企業で Instagramアカウントを管理するうえでは運営と効果測定の担当者を分け、客観的な効果測定や分析ができるようにすることが効果的な改善サイクル(PDCAサイクル)を回すために重要です。
4つの作業に1人ずつ担当者を割り当てられない場合でも、写真撮影からコミュニケーションまでの運営作業の担当と、効果測定の担当は必ず分けましょう。
効果測定の担当者は、例えば月に1回、効果測定の資料を作って振り返りのミーティングに参加するだけでもかまいません。日々の数字は運営の担当者も追いかけつつ、1カ月ごとの振り返りは効果測定の担当者としっかり行うようにします。
1人でも客観的な視点を持つことを意識する
ただ、個人事業やどうしても人数を割けない場合には、1人ですべてを行うしかありません。その場合でも、運営と効果測定の切り替えを意識しましょう。写真好きの担当者は運営だけに全力を使ってしまうかもしれませんが、いいことではありません。
月に1回は効果測定をして、主要な指標の推移や行った施策と効果をまとめましょう。そのようにすることで、1人の場合でも客観的な視点を持てるようになります。社内の会議など、ほかのスタッフと効果測定の結果を共有する機会があったら、ぜひ共有してください。SNSマーケティングは社内の理解を得ることが難しいケースも多いですが、定期的な情報共有が理解の促進につながります。
Instagramでの活動が社内で理解されれば、ほかの部署からコンテンツ(写真)をもらったり、「今度この写真を載せてほしい」といったリクエストをされたりする可能性もあります。社内のより多くの人を巻き込むことで、アイデアをもらったり、コンテンツの質が上がったり、企画が通りやすくなったりといった変化が起きていきます。
HINT常にチームで目標を共有しておく
運営と効果測定の担当者は別にしても、「今はこの指標を意識して上げたい」といった目標はいつもチーム全員で共有しておきましょう。何を目標に取り組んでいたかを理解したうえで効果測定した方が、ポイントを押さえた分析や振り返りが可能になります。