キャプションの効果的な使い方

キャプションを名脇役にして写真を最大限に引き立てる

写真をもう一度見たくなるようなことを書く

写真が主役の Instagramですが、キャプションによって写真に込めたメッセージを明確にしたり、より多くの反応を引き出したりすることも可能です。

ユーザーはフィードに流れてくる写真を見て、目を留めた投稿のキャプションを読む、という流れで利用していることが多いので、まずは写真に興味をもってもらい、さらに深く伝えたいことをキャプションで書くようにします。キャプションを読んでもう一度、写真を見直したくなるようなことが書ければ、とてもいいでしょう。

キャプションの内容としては、写っている商品の名前や何をしているところかなど、写真だけでは伝えきれない情報を補足するのが基本です。もう少し応用的なことを書くならば、写真の新しい見方を提案できる一言を考えてみましょう。

次のページで紹介している宮本株式会社(@jikan_style)では、季節の移り変わりが感じられる手ぬぐいの柄の写真を投稿し、柄の名前やコンセプトをキャプションに書いています。キャプションを読み、あらためて写真を見ることで、新しい発見ができます。

キャプションの文体は、企業アカウントでもカジュアルな文体が使われる傾向があります。感覚的にはFacebookよりもカジュアルな柔らかさで、「ですます」調ではないアカウントも多いです。カジュアルな表現の一種として、絵文字もよく使われます。目を引く効果があり、高級感を売りにするブランドであっても、あまり頻繁に使うのでなければ、効果的に絵文字を使えるでしょう。

キャプションの長さは最小限にすることが原則です。長くなっても250文字程度を目安としましょう。意味のある内容ならば、長めのキャプションでももちろん問題ありません。無印良品(@muji_global)では、下記で紹介しているようにスイーツの写真のキャプションとして作り方を載せていることもありました。写真を見て、キャプションを読むと作ってみたくなる、有意義な情報となっています。

効果的なキャプションの例

宮本株式会社(@jikan_style)の投稿より
写真を見ただけではわからないこと、よく見ないと伝わってこないことをキャプションで説明。毎回のキャプションは定型化し、キャプションを書くことにあまり時間をかける必要がないように運営されている。

無印良品(@muji_global)の投稿より
バレンタインシーズンに商品を使ったオリジナルレシピの写真と作り方を投稿し、アレンジレシピを募集。目を留めたその場で作り方を知ることができ、試してみたくなる。

HINTキャプションの言語は主な市場に対応させる

Instagramは写真で言語を超えたコミュニケーションが可能になることが、1つの特徴です。そのためキャプションはどの言語で書くのがいいのか悩むこともあるでしょう。写真を多くの人に見てもらいたい個人アカウントでは、英語でキャプションを書いたり日本語と英語を併記したりしているユーザーもいます。

ただ、企業アカウントの多くは、主な市場の言語のみに対応しています。日本市場をメインにしている企業では、キャプションも日本語でかまいません。

グローバルに展開している企業でも、日本から発信しているアカウントではキャプションを日本語で書いている場合が多数です。そこにさまざまな言語でコメントが書き込まれている例もあり、言語を超えたコミュニケーションが行われています。