現在の距離感を測りながらコミュニケーションを取る
効果測定をしていくと、多くのユーザーのアカウントを目にします。その中から、インフルエンサーを影響力別に理解するで解説したライトインフルエンサーやその候補を見つけ、コミュニケーションを取りましょう。
一般に企業がライトインフルエンサーへ期待するのは、自社ブランドに関する投稿の数を増やすことと、キャンペーンへの協力です。できればビジネスとして依頼する関係ではなく、自社商品やブランドが好きで、自分から積極的に楽しみ、発信してくれるユーザーだったら最高です。
インフルエンサーはフォロワーの多さが重要ですが、ここでは、フォロワーは少なくても自社ブランドへのロイヤリティが高く、活動的なユーザーであることを重視します。以下に挙げる3つのパターンを参考に、コミュニケーションを取っていきましょう。
自社のファンは特に大切にする
1つ目は、自社アカウントを写真にタグ付けしたり、キャプションの中で自社アカウントにメンションしたり、店舗の位置情報を付けて写真を投稿したりしているユーザーの場合です。
自社に好意的なうえ、Instagramの使いこなしのレベルも高いことがわかります。タグ付けやメンションは自社アカウントをすでに知っていることを、位置情報は来店の経験があることを表し、すでに自社ブランドのファンである可能性が高いと考えられます。
こうしたユーザーは、フォロワーの多い少ないに関係なく、顧客として大切にしてください。「いいね!」のほか感謝のコメントを書き込んだりして、少し熱量が高めのコミュニケーションをしてもいいでしょう。自社へのロイヤリティとInstagramへの興味が高まったユーザーは、やがては頼もしいインフルエンサーとして活動してくれるかもしれません。
好意的な投稿をしてくれたユーザーにもっと自社を知ってもらう
2つ目は、自社の商品やサービスを撮影し、好意的に紹介する投稿をしているユーザーの場合です。商品名やサービス名、または自社ブランドと関係するハッシュタグでの検索結果から見つけることができます。
このような投稿をしているユーザーのうち、週に1回程度以上の頻度で投稿していて、フォロワーが数百人程度いるユーザーが、有力なインフルエンサー候補となります。
こうしたユーザーには、自社アカウントがInstagramで活動していて、コミュニケーションしたいと思っていることを知ってもらうことから始めましょう。見つけた投稿に「いいね!」やコメントをしたり、フォローしたりします。相手が自社アカウントの存在を知り身近に感じることで、関心を深めてもらえる可能性もあります。
関心を持ってもらえそうな人気ユーザーにアプローチする
3つ目は、自社のブランド名や商品名ではないものの、関係のあるハッシュタグ(例えば洋菓子店ならば「#スイーツ」など)をよく使い、フォロワーも数百人以上と多めのユーザーの場合です。そうしたユーザーは、まだ自社のことを知らないかもしれません。しかし、興味の範囲は近いと考えられ、自社を知り関心を持ったら、インフルエンサーとして頼もしい存在になってくれる可能性があります。
まずは「いいね!」やコメントをして自社アカウントの存在を知ってもらうことから、コミュニケーションを始めてみましょう。何かをきっかけに自社に関心を持ってくれたとき、コミュニケーションを深められる可能性もあります。