「滑り」と「板の動き」に注目できる撮影方法を選ぶ
スキー/スノーボードでは、景色や滑っている人の表情を見るよりも、自分や他の人の「滑り」と「板の動き」を撮影するのが主眼になります。「滑り」をチェックしにくい手首に装着するマウントや、「板の動き」が分からない接着式マウントを使った板への固定などは、あまり使われません。
誰でも撮影しやすい身体に固定した撮影
頭部から景色や板の動きを撮るヘッドストラップ
自転車の時と同じようにヘルメットや頭部に固定して撮影する方法は、スキー/スノーボードの初心者でも撮影しやすいスタイルです。ゴーグルのストラップとマウントが干渉して取り付けにくくなったり、ゴーグルの使い勝手が損なわれたりすることがある点だけ注意しておきましょう。
なお、水辺と同じように、寒い場所でも、ハウジング内部の曇りを防止する「アンチフォグプレート」が役に立ちます。
ヘッドバンドだと、柔らかいニット帽の上からでもある程度しっかり固定できる。比較的シンプルな形状のスキー/スノーボード用ヘルメットにも利用可能
身体の動きを妨げないチェストマウントハーネス
チェストマウントハーネスで身体に固定する方法は、身体の動きを妨げず滑りに集中できることから、初心者から上級者まで、幅広い人にはおすすめです。斜面を滑ることになるため、GoProの角度は谷側に少し傾けて調整するのがポイントです。
なお、チェストマウントハーネスの場合、自分の狙った場所にとっさにGoProを向けて撮影するのは難しくなります。
身体の中心に構えるとバランスを崩すことがなく、普段と同じ滑りをしやすい
中・上級者向けの3-Wayを使った手持ち撮影と固定撮影
さまざまなアクションに対応できる3-Way
伸縮可能な3-Wayやザ・ハンドラーを前方に伸ばすことで、先行する人を「追い撮り」しやすくなります。自分の方へ向ければ、自分が今どんなところで滑っているのか、どんなアクションをしているのかも映像に収められます。
滑りと板の動きが最も良く見える手法ですが、バランスを取りにくい状態でもしっかり滑れる技量が撮影する人に必要です。また、柔らかい雪面にポールを刺し、簡易的な一脚として使うのも面白いでしょう。
●仲間と一緒に滑りながらの追い撮り前を滑る仲間を追い撮り。できるだけ近づいて撮影することで、板や身体の動きをはっきりと捉えられる
●3-Wayを雪に刺して固定撮影3-Wayを雪面に刺して斜面の途中にあるジャンプ台の脇などで構えれば、自分や仲間の派手なアクションを安定した画質で残すことが可能
●3-Wayを使った自撮り3-Wayを伸ばして自撮りすると、風景と自分の滑りをしっかり映像に収められる
HINTスキー/スノーボードでのおすすめの
撮影モードと設定
身体や板の動く様子が細部まで見えるよう、解像度とフレームレートは少なくともフルHD 60fpsと高めに設定したいところです。厚い雪雲に覆われて暗く見える時も多いため、オートローライトとスポット測光はオンにします。固定して待ち受けて撮影する際には、動画ではなく、連写撮影して決定的瞬間を静止画で残すのもおすすめです。
なお、寒い場所ではバッテリーがすぐに使えなくなってしまうことがあります。撮影しない時はGoProやバッテリーをポケットなど体温であたたまる場所にしまっておき、撮影する時だけ取り出して使うようにしましょう。