お店探しも予約も、チャットで丸ごとおまかせ!

こんにちは、スマホアプリライターの鈴木梢です。飲食店を探すアプリといえば「ぐるなび」や「食べログ」など定番が決まっている感がありますが、今回は、これらとは違う画期的なグルメアプリを紹介します。

その名も「ペコッター」。基本システムはチャットで、「明日友達と2人、新宿駅周辺でイタリアンを食べたい」のように文章で質問を入力すると、その条件に合ったお店を教えてくれます。さらに、チャットでお店の予約を依頼(電話予約を代行してもらう)ことも可能です!

ペコッターのサイトでもチャットで交わされている質問と回答が見られますが、質問の投稿などを行うにはアプリを利用します(2016年7月7日現在はiPhoneアプリのみ提供)

ペコッター iPhone(App Store)

本当にそんな夢のようなサービスが存在するのか!? と思った人もいるかもしれませんが、まずは詳しい使い方を見ていきましょう。

質問からわずか3分でお店候補が届く

ペコッターは、株式会社ブライトテーブルが2015年3月に提供開始したサービス/アプリです。最初にアプリを起動したときには簡単な説明を読み、ユーザー名、性別、年代、まいエリア(主に利用する地域)を登録します。

お店を探すための質問では、最初に[1人で][友達と]など大まかな条件を選んで、詳細な条件や希望を文章で入力し、投稿します。

質問するときは、最初に公式キャラクターの「はらぺこ君」から「どんなお店を探しているぺこ?」と聞かれるので大まかな条件を選び、文章で具体的な内容を入力します。

投稿すると、すぐに公式キャラクターの「はらぺこ君」やほかのペコッターのユーザーから条件に合うお店の候補が紹介された回答が届きます。

ほかのユーザーからの質問を見ることもできますが、まったく回答のない質問はゼロ! どのような質問にも、およそ3分後には1件以上の回答が書き込まれ、たいていは10分ほどのわずかな時間で複数の候補を教えてもらうことができます。回答は一般のユーザーのほか、ペコッターの運営スタッフも対応してくれているようです。

ぴったりと合う候補を出してもらうコツは、質問に条件をできるだけ具体的に書くこと。「友達とゆっくり話せる静かなイタリアン」といった漠然としたイメージよりは、「体調が悪いときでも安心して食べられるメニューがあって、1人でも行けるお店」「10人ぐらいの会食で使います。予算はひとり1万円で、個室などの静かに話せるところ」のように、希望を詳細に書くのがオススメです。

回答ではお店の名前やURLのほか、実際にそのお店を利用した体験やアドバイスがもらえることもあります。なかなか条件に合うお店の候補をもらえないときには、自分で返信を書いて条件を追加するといいでしょう。

お店の候補を教えてくれた回答に対して[いいね!]を付けたり、[行きたい]をタップして自分の[行きたいリスト]に登録したりできます。[行きたいリスト]は、いつでも自分のマイページから見られます。

質問すると、その回答として次々とお店の情報が書き込まれます。質問者は気になる回答に都度返信するのでなく、[いいね!]や[行きたい]をタップしたり、お店の情報を確認して[予約依頼]で予約代行を依頼したりします。

回答の[行きたい]の右にあるアイコンをタップして[お店の情報をコピーする]をタップすると、店名とURLがコピーされます。LINEなどに簡単に張り付けられるので、一緒に行く相手と情報共有したいときに便利です。

便利な「予約代行」。予定変更にもきめ細かく対応

ペコッターの便利なところは、お店を探してもらえるだけでなく、予約の代行までしてくれるところです。

気に入ったお店の回答にある[予約依頼]をタップし、はらぺこ君に予約を依頼します。すると、はらぺこ君(運営スタッフ)が実際に電話をかけて予約を取ってくれるのです。日時や人数など必要な情報の伝え忘れがあっても、都度質問してくれます。

日中は仕事が忙しくて電話をかけられないという知人は、ペコッターの予約を愛用しています。「電話も難しいし、ネット予約では直前の予約NGというお店も多いです。そういうときは迷わずペコッターにお願いしますね」とのこと。

確かに、飲食店の予約は電話で行うことが大半ですが、職場をちょっと抜け出して電話をかけるのが難しいことも多いもの。スマホのチャットでどんな店でも予約できるのは、とても頼りになります。

はらぺこ君に予約代行をお願いたとき、電話がつながらない場合にはチャットでその旨を伝えてくれ、時間をずらしてのかけ直しもしてくれます。しかも予約時に「大手サイトのクーポンが使える」などのお得情報まで教えてくれるときがあります。人力だからこそホスピタリティたっぷりなのです。

はらぺこ君に予約代行をお願いした例。チャットでお店からの話を詳しく説明してくれ、こちらの返答に応じて予約をしてくれます。

「予約時間に間に合わない」「人数の変更が出た」などの際に、お店への連絡をはらぺこ君に頼むことも可能! お店手配に関するあらゆることを代行してくれます。

ちなみに、チャットを使ってはらぺこ君だけにお店探しをお願いすることもできます。

お店に電話がつながらないときは、このようになることも。かけ直しにも対応してもらえます。

質問や回答で「ペコ」が貯まる

ペコッターのもう1つの楽しみが「ペコ」と呼ばれるポイントです。質問や回答などペコッターでの活動をするとペコが貯まっていき、Amazonギフト券に交換できます。

貯まったペコは[マイページ]で確認できます。Amazonギフト券に交換するには[ペコ交換]をタップします。

ペコッター上級者ほど使い方は「丸投げ」に!

このように、ペコッターは心当たりが見つからないときのお店探しや、忙しいときの予約代行に頼れるサービスです。しかし、使い慣れたユーザーは、はらぺこ君への依存度がどんどん上がっていくようです。こんな声を聞きました。

「見込みのある取引先候補の接待を想定して、すぐに行けるお店の候補を増やすために質問することがあります」(23歳・男性)。

実際にお店探しが必要になる前に、候補探しをお願いしているというのです。確かに、話がいい方向に進み始めたときに「実は近くにこういうお店が...」とすぐ話ができたら、とても有効そうです。

さらに「大手グルメサイトから予約ができるときも、はらぺこ君のホスピタリティがうれしくて、全部任せてしまう」(27歳・女性)という人も。

使い始めたときは「本当にこんなアバウトな質問にも対応してくれるのかな?」などと思っていても、慣れてくると、はらぺこ君なしではいられない依存体質になってしまいます。日時や人数、食べたいものなどの条件さえ固めていれば、あとはペコッターのユーザーとはらぺこ君がすべて対応してくれるんですから。

こんなに便利で、しかも無料のペコッターは、飲食店検索・予約サービスの革命だと言えるでしょう。自分が幹事をする会食や旅行、土地勘がない場所への外出などの予定があったら、ペコッターで質問してみてくださいね。