Windows 10へのアップグレードは見送って、「今のパソコンはWindows 7のまま使う!」と心に決めた人もいると思います。しかし、そこで起こる問題の1つに、「Officeで使われる標準のフォントが違う」という点があります。
最新のOffice 2016では、「游ゴシック」と「游明朝」というフォントが、新規ファイルを作成したときの標準のフォントとして採用されました。これらはWindows 8.1/10には搭載されているのですが、Windows 7/8には含まれていません。
そのため、今後Windows 10ユーザーが増えてOffice 2016が積極的に使われるようになると、Office 2010/2013を使っているWindows 7/8ユーザーは、正常にフォントを表示できない場面が増えてきてしまうのです。
そこでインストールしておきたいのが、マイクロソフトが無償で提供している「游ゴシック游明朝フォントパック」。Windows 7/8にインストールすれば、Office 2016で「游ゴシック」と「游明朝」を使って作成されたファイルを受け取っても、Office 2010/2013で正常に表示できるようになります。Windows 10 & Office 2016との互換性を確保したい人は、必ずインストールしておきましょう。
1フォントパックをダウンロードする
「游ゴシック游明朝フォントパック」のページにアクセスし、[ダウンロード]をクリックします。ダウンロードが完了したら、[実行]をクリックしてインストーラーを起動しましょう。
游ゴシック 游明朝フォントパック from Official Microsoft Download Center
2フォントパックをインストールする
使用許諾契約に同意し、[インストール]をクリックします。インストールはすぐに終わるので、[完了]をクリックしましょう。
3Excel 2010のフォントを游ゴシックに変更する
ここではExcel 2010を例に解説します。標準ではワークシート内のフォントとして[MS Pゴシック]が使われていますが、これを游ゴシックに変更してみましょう。
[全セル選択]ボタンを使うなどしてワークシート全体を選択し、フォントのプルダウンメニューから[游ゴシック]を選択します。
4フォントを游ゴシックに変更できた
ワークシート全体のフォントが游ゴシックになりました。游ゴシックは同じポイント数でもMS Pゴシックより高さがあるので、行の高さが自動的に変化します。