プログラミングだけでなく、図形や角度の理解も深まる
「Code with Anna and Elsa」(コード ウィズ アナ アンド エルサ)は、パソコンやタブレット、スマートフォンのブラウザーから無料で利用できる子ども向けのプログラミング教材です。
全20の「パズル」(ステージ、課題)があり、映画「アナと雪の女王」のアナとエルサを氷の上で動かして図形を作っていきます。図形について習うのは小学校中学年ですが、パズル中ではやさしいヒントも出されるため、もっと低い年齢でもクリア可能です。
親子で挑戦し、だんだん複雑になる図形を完成させてステージを進めながら、図形や角度についても学ぶ機会としてもいいでしょう。
ここでは、後半のパズル10~20の内容を紹介します。基本的な操作方法とパズル1~9については、前編の記事を参照してください。
▼前編
「アナと雪の女王」でプログラミングを学ぶ「Code with Anna and Elsa」(前編)
▼Code with Anna and Elsaのページ(パズル1)
Code.org - アナとエルサとコードを書く
パズル10~20の紹介
パズル10:平行四辺形を描く
平行四辺形を描きます。正方形では「前に動く+向きを変える」を4回繰り返しましたが、平行四辺形では向きを変える角度が違うため、2つの辺を描く動きを2回繰り返すようにします。
パズル11:4つの平行四辺形を描く
パズル10のプログラムにブロックを加えて、4つの平行四辺形(新しい雪の結晶の形)を描きます。1つの平行四辺形を描き終わったとき、どの位置にいるか? に注目しましょう。
パズル12:10個の平行四辺形を描く
パズル10、11を応用して、10個の平行四辺形で構成された新しい雪の結晶を描きます。角度の設定がポイントですが、選択肢が限られているのでクリアは難しくありません。
パズル13:円を描く
「1°右を向いて1ピクセル動く」という動きを繰り返して円を描きます。繰り返し回数の設定がポイントになりますが、ここも選択肢が限られるのでクリアは難しくありません。
パズル14:円を10個描く
パズル13で行った円を描く動きが[円を描く]というブロックになります。また[まえにジャンプする]というブロックも新しく登場します。これを組み合わせて、10個の円を描く動きを繰り返します。ジャンプする距離(ピクセル)はノーヒントですが、試行錯誤して試してみましょう。
パズル15:円を20個描く
1つの円を描くたびに角度を変えてジャンプし、起点を円形にずらしながら20個の重なった円を描きます。
パズル16:大きさの違う円を描く
[円を描く]ブロックで[おおきさ]の設定が可能になります。1回円を描き終わったときどの場所にいるか? がわかれば、難しくありません。
パズル17:大きさの違う円を5セット描く
大きさの違う円を組み合わせて描きます。設定項目は多くなっていますが、ここまでのパズル12や16の応用で考えましょう。
パズル18:雪の結晶の枝を描く
[雪の結晶の枝を描く]というブロックが新しく登場します。このブロックの動きを確認し、指定の形を描きます。
パズル19:雪の結晶を描く
今度は[雪の結晶の枝を描く]を8本組み合わせて、雪の結晶を描きます。「それっぽい」雪の結晶ができあがります。
パズル20:自由に描く
最後のパズルです。「あなたは、マスターアーティストになったわ!」ということで、自由にブロックを配置して動かせばクリアとなります。
これまでに登場したすべてのブロックが利用でき、[正方形で雪の結晶を描く]ブロックの[▼]をクリックすると、さまざまな描く形を選べます。
最後のパズルは自由すぎて戸惑う面も
パズル19まではかっちりと課題が設定され、回答方法も明らかですが、パズル20では急に自由になります。子どもが1人で挑戦しているときには、何をやっていいかわからなくなり、戸惑ってしまうかもしれません。
そのようなときには子どもと一緒に操作して、こんなこともできる、こういうやり方もある、と提案してあげるといいでしょう。
自由に描いた一例。
パズル20を終えて[完了]をクリックすると、このような終了証が表示されます。[やり直す]をクリックして、パズル20を何度もやり直すこともできます。