スタートメニューや設定など、よく使う機能の操作性が向上

Windows 10の大型アップデートとなる「Windows 10 Creators Update」が、2017年4月11日より配信開始されまます。

今回のアップデートのキーワードは「3D」や「VR」(Virtual Reality:仮想現実)/「MR(Mixed Reality:複合現実)がメインで、新たに3Dグラフィックスアプリ[ペイント3D]が追加されたほか、「HoloLens」などのヘッドマウントディスプレイにも対応しています。

ただし、対応するヘッドセットの多くはまだ未発売のため、その真価を発揮できるのはもう少し先になります。期待して待ちましょう。

3Dモデルを編集できる[ペイント3D]。[ペイント]から起動します

これ以外にも、Windows 10 Creators Updateはさまざまな機能強化や変更が加えられています。ここでは日常的に使う機会が多い5つのポイントを見ていきましょう。

1:フォルダーが使えるスタートメニュー

スタートメニューの基本的な見た目に違いはありませんが、新機能として複数のタイルをまとめることができる「タイルフォルダー」が追加されました。これを使うことで、スタートメニューのタイルにより多くのアプリを表示することが可能になります。

タイルフォルダーが追加されたスタートメニュー。スタートメニューをコンパクトにまとめつつ、フォルダーの開閉で多くのアプリにすばやくアクセスできます

2:[設定]が改善され、さまざまな機能がわかりやすく

Windows 10では、[コントロールパネル]に代わる設定インターフェイスとして[設定]が追加されましたが、一部の項目は従来のコントロールパネルを使う必要がありました。Creators Updateではコントロールパネルに残っていた多くの項目が[設定]に移動し、[設定]のメニューがわかりやすく改善されています。

[ディスプレイ]画面では関連したよく使う設定が1画面に集約され、従来は[ディスプレイの詳細設定]画面を開く必要があった解像度の変更も、同じ画面内で行えるようになりました。ネットワーク関連の設定もコントロールパネルから移動しています。

3:テーマ機能が刷新されて使いやすく

デスクトップの背景、色、サウンドとマウスカーソルをまとめて変更できる「テーマ」機能がコントロールパネルから[設定]に移動して使いやすくなりました。さらに、ストア経由でテーマを購入/ダウンロード可能になり、テーマの選択肢が増えています。

[テーマ]画面の[ストアで追加のテーマを取得]をクリックすれば、ストアからさまざまなテーマを入手して利用できます。

4:使い勝手の向上した[Microsoft Edge]

Windows 10の標準Webブラウザである[Microsoft Edge]に、各タブで開いているWebページをタブプレビュー(サムネイル表示)する機能が追加されました。各タブでどのページを開いているかをすばやく確認できて便利です。

タブの右にある[タブプレビューの表示]をクリックすると、タブプレビューの表示/非表示を切り替えられます。また表示中のタブを記憶していったん閉じる[表示中のタブを保存して閉じる]、記憶していたタブを開く[保存して閉じたタブ]機能が追加され、タブを整理しやすくなっています。

5:Windows 10が目に優しくなった!?

人間の睡眠に影響を与えると言われる「ブルーライト」を抑制する機能がWindows 10に組み込まれました。具体的には、画面の色温度を変更することでブルーライトを抑制する機能で、[夜間モード]と呼ばれています。スケジュール設定も可能で、寝る前の時間帯のみブルーライトを抑制する設定もできます。

設定の中にある「夜間モード設定」。色温度を変更し、画面の色味を暖色系にすることでブルーライトを抑止します。