こんにちは、できる編集部の進藤寛と申します。「"できる"大食漢の神保町ペロリ旅」の第40回をお送りします。

神保町の中心におわすもの

おかげさまで本企画は今回で第40回を迎えられました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。始めた当初はこんなに長く続けられるとは思ってもみなかったので、たいへん感慨深いです。今後もとっておきのランチ情報をお伝えするべく精進して参りますので、何とぞよろしくお願いいたします。

第40回を記念し、今回は「神保町の中心にあるお店」に伺うことにしました。個人的な印象ではありますが、神保町のメインストリートと言えば「すずらん通り」。そのすずらん通りにあって、常に行列の絶えない「キッチン南海」は、神保町の中心にあり、神保町を代表する人気店と言えるのではないでしょうか。

神保町の「キッチン南海」はカツカレーが人気のようですが、正直、私の中にはそのようなイメージはあまりありませんでした。学生時代、大学の近くにも別の「キッチン南海」があり、友人が皿洗いのバイトをしていたのでよく足を運んでいたのですが、当時はカニクリームコロッケばかり頼んでおり、「洋食屋さん」というイメージが強かったです。

そのため、神保町の「キッチン南海」でもカレーを頼むことはあまりなく、揚げ物系のメニューを頼むことが多い私です。

当然ながら揚げ物系のメニューはひと通り食べていますが、やはり頭ひとつ抜けて美味なのは、レア度も高い「ヒラメ」でしょう。今回は、そんなヒラメのフライに豚の生姜焼きを組み合わせた「ヒラメしょうが」をいただきに伺って参りました!

「キッチン南海」にはおかずの大盛りメニューはありませんが、そもそもの盛りがかなり多いのは経験者ならご存知かと思います。加えて今回は、かなりのインパクトがある「ご飯大盛り」でオーダーいたします。

行列の絶えない「キッチン南海」はすずらん通りにあります

貴重な魚、ヒラメ

いつだったか、サーフ(砂浜)でヒラメを釣りたくて千葉県の九十九里浜まで遠征したことがありました。ヒラメがもっとも釣れるのは朝マズメ(東の空が明るくなり始めてから日の出までの時間帯)なので、わざわざ前日夜に近隣の民宿に泊まり、日が昇る前から竿を出し、と、全力で狙いに行ったのですが、残念ながら釣果はありませんでした。

そのときにお目に掛かったヒラメ師の方に伺うと、ヒラメは絶対数が少なく、狙っても数日に1匹釣れればいいほうだということでした。以来、私の中ではヒラメは貴重な魚というイメージが常にありました。

そのため、「キッチン南海」にヒラメのフライがあると初めて知ったときは、貴重なヒラメをそんなに手軽に食べられるものかと、にわかには信じがたい思いでした。しかし、お昼過ぎには売り切れていることも多いレアなメニューだと知って、合点がいった覚えがあります。

レアなメニューではありますが、私の経験上では、13時ごろに伺えばほぼ確実に食べられます。この日も13時ごろを狙って、キッチン南海に伺ってきました。売り切れ表示はなく、セーフのようで一安心。先行者6名ほどの行列に並んでいると、店員さんが注文を取りに来たので「ヒラメしょうが ご飯大盛り」でオーダーしました。

このお店は客層に猛者が多いためか、異常に回転率が高いので、6名ほどの待ちならば5分とかからず入店できます。早々にカウンターに通されて待つことしばし、お目当ての「ヒラメしょうが」が到着いたしました!

ヒラメしょうが 800円/ご飯大盛り 100円

※写真はお店の方の許可をいただいて撮影しています