「そんなミスしないでしょ」が現実に

これまでに「途方に暮れる状況」「無理すぎる社内調整」を紹介してきた【Web担当者あるある】。第3回は「予期せぬトラブル」がテーマです。

慣れない新しい仕事では多少のミスは付きものですが、Web担当者の仕事はミスが全世界に向けて公開されてしまうという怖さがあります。その結果、お客さまや取引先に迷惑をかけたり、信用を失ったりすることになっては大変です。

キャリアの長い先輩諸氏なら、思い出すと胃がキリキリと痛む失敗の1つや2つは経験済みのことでしょう。新人のみなさんは、そんな失敗を糧に同じミスを繰り返さないようにしたいものです。

書籍『「あるある」で学ぶ 右肩上がりのWebマーケティング(できるビジネス)』から、できるネット編集部が独断でピックアップした「あるある」をランキング形式で紹介していく本連載。今回は、自分も社内も凍りつくサイトの失敗TOP 3をお届けします!

第3位

テレビで自社商品が取り上げられた! と同時にサイトに謎の文字が

【Web担当者あるある】恐怖の予期せぬトラブル! 自分も社内も凍りつくサイトの失敗TOP 3

(マンガ:おほしんたろう)

まずは、嬉しいはずが素直に喜べないこんなネタから。テレビの情報番組で自社商品が紹介され、あの有名人も絶賛している。「これは売れるぞ〜」と期待して自社サイトを見てみたら、サービス・テンポラリ......これはいったい??

普通に考えて、とぶように売れているわけがない。謎の文字の正体は「HTTPステータスコード」の1つで、別名「503エラー」と呼ばれるもの。一時的なアクセスの集中により、サイトが閲覧できない状態になっていることを表しています。

多くの人に商品を詳しく知ってもらうチャンスなのに、これではもったいなさすぎます。事前に取り上げられることがわかっていたなら、社内のシステム部門で対策を練ってもらうなどの備えができたはずです。

第2位

期待の新商品、売れますように! SNSに投稿したら怒られた

【Web担当者あるある】恐怖の予期せぬトラブル! 自分も社内も凍りつくサイトの失敗TOP 3

FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSを企業が活用することは、今では当たり前になりました。しかし、気軽に情報発信できるだけに、投稿の内容にはいっそうの注意が求められます。

いちばん恐ろしいのが、本来は公開してはいけない情報を公開してしまうというミス。社内のラウンジで雑談しているときに聞いた新商品の情報を、よかれと思ってSNSで投稿したら、実はまだ発表していない商品だった......。想像しただけで冷や汗が出ます。

お客さまとのコミュニケーションを密にするには、企業からの情報発信が欠かせません。ただ、出していい情報なのかの社内確認は、絶対におろそかにしないようにしたいですね。

第1位

公開後に見つけてしまった。「ここにテキストが入ります」を......

【Web担当者あるある】恐怖の予期せぬトラブル! 自分も社内も凍りつくサイトの失敗TOP 3

そして、今回の第1位はこちら。「ここにテキストが入ります」と聞いて「ダミーテキストのことね」とピンと来る人は、これがどんな悲劇を表しているか......おわかりいただけたでしょう。

Web担当者がサイトのコンテンツを作るときには、仮の文章を配置しておくことがよくあります。それを何らかの手違いでそのまま公開してしまう......なんてトラブルが、本当に起こってしまうんですね。

そんな危険をはらむダミーテキストですが、サイトの完成形をイメージしやすくし、用意すべきコンテンツが明確になるというメリットがあるのも事実。最後に差し替えることをくれぐれも忘れずに、上手に活用しましょう。


いかがでしたか? Webは紙などと違って「すぐに修正できる」メディアですが、すでにシェアされてしまったSNSの投稿などは、完全に消すことはできません。Web担当者として気を付けるべき「あるある」をもっと知りたい人は、ぜひ書籍もご覧ください!

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