さらに高画質を扱えるライブ中継環境を構築しよう
Ustream Broadcasterよりも高度な映像、音声関連機能を利用し、高画質でのライブ中継をするために、無料で利用できるUstream Producerをインストールしましょう。
Ustream Producerは、Telestream社の「Wirecast」という動画配信ソフトをUstream用にカスタマイズしたものです。
Ustream Producerは、カメラからの映像の他に、あらかじめ撮影した動画や静止画などを「ショット(Shot)」として準備し、切り替えながら配信を行うことができます。カメラからの映像を配信する機能だけしか持たなかったUstream Broadcasterとは、かなり使いかたが異なります。
音声も同様に切り替えることができます。ショットをうまく利用することで、豊かな演出が可能になります。
まずは無料版をインストールしよう
Ustream Producerには、無料の「Ustream Producer」のほか、有料の「Ustream Producer Pro」もあります。まずは無料版をインストールし、試してみましょう。使い込んで、さらに高度な機能を使いたくなったら、アップグレードによって有料版を手に入れることができます。
Ustream Producerをインストールする
1.Ustream Producerをダウンロードする
2.インストーラーを実行する
3.Ustream Producerのインストールを開始する
4.利用規約に同意する
5.インストール先のフォルダーを選択する
6.インストールを実行する
Ustream Producerを起動する
1.Ustream Producerにログインする
2.Ustream Producerが表示された
[ヒント]Ustream Producerの動作環境は?
Ustream Producerの動作環境について、詳細な情報は公開されていません。本コンテンツではソニー「VAIO Z」シリーズ(Windows 7搭載)上で動作確認を行っています。Mac版については、Mac OS X 10.6環境での動作を確認しています。
[ヒント]Ustream ProducerとUstream Broadcasterはコンセプトが異なるソフト
Ustreamのサイトから簡単に利用できるUstream Broadcasterに対して、インストールが必要になるUstream Producerは、一段敷居が高い中継用ソフトだといえます。しかし、単純にUstream ProducerがUstream Broadcasterの上位ソフトというわけではなく、コンセプトが異なる別のソフトだと考えられます。映像や音声に関しては全体的にUstream Producerのほうが優れていますが、文字の表示、投票機能、Co-Host機能のように、Ustream Broadcasterにしか搭載されていない機能もあります。大まかには、高い画質・音質で届けることが重要となる、勉強会や発表会などのライブ中継にはUstream Producerが、画質よりもコミュニケーションを楽しむことに比重を置きたい個人や小さなサークルなどによるライブ中継であればUstream Broadcasterが向いているといえます。
[ヒント]「Co-Host」の機能と使いかた
Ustream Broadcasterで利用できる「Co-Host」は、自分のライブ中継に他のユーザーのライブ中継を取り込んで、小さな枠で映す機能です。この機能を利用すると、多元中継や対談のような企画が可能になります。ライブ中継中に[オーディエンスツール]をクリックし、次に[Cohostする番組を選ぶ]をクリックし、[チャンネルURLを入力してください]に取り込みたい番組のURLを入力して[サブミット]をクリックします。すると取り込み可能な番組のタイトルが表示されるので、選択して[セレクト]をクリックします。相手の許可が得られれば、番組を取り込むことができます。[ユーザを招待]をクリックすると、Webカメラとマイクを持った視聴ユーザーを募集し、その視聴ユーザーの映像と音声を取り込んでライブ中継ができます。また、自分の番組がCo-Hostされることに対して、[番組設定]-[詳細設定]の[Co-Hostの設定]で、どのように対処するかを設定できます。