iTunesだけで連絡先を取り込む

iPhoneの連絡先をWindows 10パソコンで使えるように取り込むには、iCloudとOfficeアプリの「Outlook」を利用する方法、オンラインソフトを使う方法など、複数の方法があります。

ここではiTunesとOutlook.comを経由してMicrosoftアカウントの連絡先として取り込み、Outlook.comや[メール]アプリ、[People]アプリで使えるようにする方法を解説します。手順はやや長めですが、必要なアプリがiTunesだけで済むのが特徴です。

iTunesで[Windows Contacts]に取り込む

パソコンとiPhoneを接続し、iPhoneに記録している連絡先を、iTunesを使って[Windows Contacts]に取り込みます。[Windows Contacts]とは、古いバージョンのWindowsで使われていた「Windows Liveメール」などのアプリが利用していた「アドレス帳」のデータです。

Windows 10では「アドレス帳」はデータを保存できるものの、アプリでは使われていません。しかし、Outlook.com向けにエクスポートが可能なので、いったんこちらに取り込み(同期し)ましょう。

1iPhoneの連絡先を用意しておく

iPhoneの連絡先を入力しておきます。

2iTunesで[Windows Contacts]と連絡先を同期する

パソコンとiPhoneをケーブルで接続し、iTunesを起動します。iPhoneを選択して[情報]をクリックし、[連絡先の同期先]にチェックマークを付けて[Windows Contacts]が選択された状態で[適用]をクリックします。

アドレス帳からエクスポートする

パソコンの、自分のアドレス帳があるフォルダーを開き、連絡先を「CSV」形式のファイルとしてエクスポートします。アドレス帳のあるフォルダーを開くには、エクスプローラーで[PC]→[Windows(C:)]→[ユーザー]→[(自分のユーザー名)]→[アドレス帳]の順に選択します。

1エクスポートを開始する

自分のアドレス帳があるフォルダーを開いたら[エクスポート]→[エクスポート]をクリックします。

2エクスポートする形式を選ぶ

[Windowsアドレス帳のエクスポート]が表示されました。[CSV]を選択して[エクスポート]をクリックします。

3保存先を指定する

[参照]をクリックしてエクスポート先のフォルダーとファイル名を入力し、[次へ]をクリックします。

4エクスポートする項目を選択する

エクスポートするフィールド(項目)を選択します。[名]と[姓]のチェックマークがはずれていたら付けておきましょう。その他[電子メールアドレス]など必要な項目にチェックマークが付いていることを確認し、[次へ]をクリックするとエクスポートが行われます。

Outlook.comでインポートする

エクスポートが完了したら、次はブラウザーでOutlook.comにアクセスし、インポートを行います。Microsoftアカウントでサインインしておきましょう。

▼Outlook.com
Outlook.com

1[Outlook連絡先]を表示する

左上のメニューボタンをクリックして[連絡先]をクリックします。

2インポートを開始する

[Outlook連絡先]に画面が切り替わったら[管理]→[連絡先のインポート]をクリックします。

3[Windows Liveメール]からのインポートを選択する

[連絡先のインポート]のメニューが表示されたら[Windows Liveメール]をクリックします。

4ファイルを選択してインポートを実行する

[参照]をクリックしてエクスポートしておいたファイルを選択し、[アップロード]をクリックします。

5インポートが完了した

インポートが完了し、[Outlook連絡先]に連絡先のデータが追加されました。

追加されたデータは、同じMicrosoftアカウントで利用しているWindows 10の[メール]アプリの連絡先([People])としても利用できます。