オフライン地図や助けを呼ぶ「ブザー」など充実の機能

東京都から、「東京都防災アプリ」が、2018年3月より配信になりました。iPhone/Android対応で、無料でダウンロードできます。

東京都が提供している2冊の冊子「東京防災」「東京くらし防災」のコンテンツに加え、「防災マップ」などスマートフォンの機能を活用したツールを搭載。防災マップは事前にダウンロードしておくことで通信不能になっても使えるなど、すぐれた作りです。ここでは、特に注目したい5つのポイントを中心に紹介しましょう。

東京都防災アプリ東京都防災アプリ
iPhone(App Store)
Android(Google Play)

  1. 充実のコンテンツを選べる3つのモード
  2. 都内の「オフライン防災マップ」を収録
  3. 救助要請+緊急メールのブザー機能
  4. 「マイエリア」の避難情報をチェック
  5. 安否確認・連絡機能も使いやすい

1.充実のコンテンツを選べる3つのモード

東京都が2015年9月より提供している防災ブック「東京防災」と、2018年2月に提供を開始した女性視点の防災冊子「東京くらし防災」の、2冊のコンテンツを収録。「東京防災」はクイズやゲーム感覚で選択肢を選んでいく防災の「シミュレーション」、コンテンツを読み進めるとアイテムが貯まる「防サイくんのおうち」などで、楽しみながら防災の基礎知識を身に付けられます

「東京くらし防災」は「東京防災」よりもライトで、より日常生活に密着した内容。日頃からできる防災の知識を読んだり、「くらし防災クイズ」で知識を試したりできます。

初期設定を完了すると、「東京防災」「東京くらし防災」そして「災害時モード」の3つのモードを選択する画面が表示されます。

東京防災の「今やろう!防災アクション」では、非常持ち出しとして用意しておきたいものや、家の中の災害対策など、今できる備えをチェックリストとして確認できます。

東京防災の「シミュレーション」は「深夜の避難編」と「新居で備え編」の2つがあり、選択肢を選んでいきながら、正しい防災を学びます。

「東京くらし防災」の「くらし防災クイズ」は、○×クイズ形式で災害対策や避難の方法などの知識をチェックできます。

2.都内の「オフライン防災マップ」を収録

「東京防災」の「防災マップ」は、東京都全域(離島を含む)の避難所など各種施設をチェックできる地図です。「オフライン防災マップ」では、あらかじめダウンロードしておくことで災害時に通信不能になってもマップ利用できます。職場や学校から自宅までの地図をダウンロードしておきましょう。

利用できるマップは3種類。「オンラインマップ」と「オフラインマップ」は、避難所などを調べられる地図、「地域危険度マップ」は地域別に「火災危険度」と「建物倒壊危険度」をチェックできます。

市区町村ごとにオフラインマップ用の地図をダウンロードします。

地図上の避難所や帰宅支援施設(コンビニエンスストア、飲食店など)が表示されます。

避難所などの施設をタップすると、詳細な情報を確認できます。「ここへ行く」をタップすると現在地からのルートを表示します。

3.救助要請+緊急メールのブザー機能

助けを求めようとしても、ずっと声を出し続けるのは難しいもの。ホイッスルなどを携行するといいとも言われますが、「東京都防災アプリ」では、これに代わる「ブザー」機能が利用できます。あらかじめメールアドレスを登録しておくと、ブザーを鳴らしたと同時に緊急メールを登録したアドレスに発信します。

「東京くらし防災」の「緊急ブザー」をタップするとこの場面になります。タップするとブザーマナモードであってもが鳴ります。

緊急ブザーの画面の右上にあるメニューから[設定]→[緊急ブザー設定]をタップすると表示される緊急ブザーの設定画面。[ブザーを鳴らすとメール送信する連絡先]にメールアドレスを設定すると、緊急ブザーと同時にメールを送信します。

4.「マイエリア」の避難情報をチェック

第3のモード「災害時モード」では、「マイエリア」として登録した3カ所の避難情報や災害情報を一覧表示。自治体や気象庁、消防庁、ライフライン各社などが発信する災害情報共有システム「Lアラート」の情報をチェックできます。

マイエリアには3カ所までの東京都内の市区町村を登録できます。自宅近隣と、家族の職場や学校周辺を登録しておきましょう。

「災害時モード」に切り替えたら、初めに[マイエリアを設定する]をタップして市区町村を選択します。

設定した3カ所までの市区町村の避難情報が表示されました。

5.安否確認・連絡機能も使いやすい

災害時モードの「安否連絡と情報収集」では、災害伝言ダイヤルなどを一覧から利用可能。災害時にGoogleが立ちあげる「パーソンファインダー」や、各通信会社の災害伝言ダイヤルなどが利用できます。

「安否連絡と情報収集」のメニュー。項目が多数ありますが、家族や親族と音声による安否連絡をしたい場合には「災害伝言ダイヤル」が有効です。

「安否連絡」では、文面を作ってGoogleが災害時に提供する「パーソンファインダー」に書き込んだり、FacebookやTwitter、LINEに投稿したりできます。。