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iPhoneやiPadだけでなく、PDFファイルの活用ができるモバイル端末はほかにもあります。ここではアマゾンのKindleとAndroid端末について簡単に紹介します。
Kindleは、インターネットの本屋さんとしてスタートしたアマゾンの開発した読書専用端末です。Kindleには、E-INK社の電子ペーパー技術が採用されており、その表示はそれ自体発光せず、まさに紙のような目に優しい白黒の表示が特徴です。iPadやiPhoneが液晶画面でカラフルで動きの激しい動画にも対応し、グラビア雑誌のように派手なのに対して、Kindleの画面は地味ですが、例えば文庫本のような長文の読みものをじっくり読み込むのに向いています。まさに読書向き端末といえましょう。Kindleではアマゾンのネットショップで購入した電子書籍を閲覧できますが、今の段階では日本語のコンテンツはほとんどないのが現状です。しかし、日本語フォントが埋め込まれたPDFファイルならば、Kindleに入れて読むことが可能です。
PDFファイルをKindleに転送するには、Kindleに付属のUSBケーブルでPCと接続します。Kindleがそのパソコンの外部ストレージとして認識されるので、その[documents]フォルダにPDFファイルを置けば、Kindleのコンテンツ一覧にすぐに追加されて表示されます。ただし、PDFファイル名に日本語が使われていると一覧上で正しく表示ができないので、ファイル名は英語に書き換えておくことをおすすめします。Kindleは、2010年8月下旬に出荷開始された新バージョンのモデルから日本語のフォントを内蔵し、PDFファイルの日本語ファイル名にも本格的に対応しました。日本でのコンテンツの充実と普及が期待されます。
一方、AndroidはGoogleの開発したスマートフォン開発用のプラットフォームで、ソニー・エリクソンやHTC、モトローラなどの世界中の会社からこれを搭載した機種が発売されています。日本でもNTTドコモからソニー・エリクソンのXperia(SO-01B)、ソフトバンクモバイルからHTC Desire(X06HT)などが発売されています。
Androidを採用したスマートフォンでもiPhoneと同様に比較的大きな液晶画面とタッチパネルを使った直感的な操作が可能です。PDFファイルを閲覧するには、PDFビューアーアプリやEvernote(Android版)をインストールして利用します。

日本語のファイル名は文字化けしてしまうため、PDFファイル名はアルファベットで管理する

端末にインストールされているPDFビューアアプリやAdobe Reader、Evernoteなどを使ってPDFファイルを開くことができる