[フォト]アプリからインポートしよう

iPhoneのカメラで撮影した写真・動画が、iPhone本体に保存しきれなくなった......。そんなときは自宅のパソコンにiPhoneを接続して写真を取り込み、iPhone本体の写真は削除するのが定番の解決策になります。

Windows 10のパソコンでは[フォト]というアプリを使いますが、iOS 11以降を搭載した最近のiPhoneでは、写真をパソコンに転送するときの設定に注意する必要があります。

ここではiPhoneの写真設定と、Windows 10で写真を取り込む方法について解説します。

iPhoneの写真・動画をWindows 10のパソコンに取り込む

1iPhoneの[設定]アプリで[写真]画面を表示する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

まず、iPhone側の設定を確認します。[設定]アプリを起動し、下にスクロールして[写真]をタップします。

2iPhoneの写真設定を確認する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

いちばん下にある[MACまたはPCに転送]を[自動]に設定します。標準でこの設定になっているはずです。

3iPhoneをパソコンに接続する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

iPhoneをWindows 10のパソコンに接続します。iPhoneのロックを解除し、上図の画面で[許可]をタップしましょう。

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

Windows 10側でiPhoneが認識され、通知が表示されます。

4[フォト]アプリでのインポートを開始する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

Windows 10の[スタート]メニューから[フォト]アプリを起動します。続いて[インポート]→[USBデバイスから]の順にクリックします。

5写真・動画を選択してインポートする

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

しばらく待つと[インポートする項目の選択]画面が表示されます。すべての写真・動画にチェックが付いているので、取り込みたくないものがあれば外します。最後に[選択した項目のインポート]をクリックします。

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

写真のインポート(取り込み)が開始されました。完了まで待ちましょう。

6[フォト]アプリでのインポートが完了した

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

Windows 10の[フォト]アプリに、iPhoneの写真・動画が取り込まれました。iPhone側の写真はそのまま残るので、不要なら削除しておきます。

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

標準の設定では、Windows 10に取り込まれた写真・動画は[ピクチャ]フォルダーに保存されています。写真は自動的にJPG形式になります。

「.HEIC」ファイルの写真を表示するには拡張機能が必要

手順2で見たように、iPhoneの写真設定で[MACまたはPCに転送]が[自動]になっていれば、Windows 10の[フォト]アプリを使って簡単に写真を取り込めます。一方の[元のフォーマットのまま]にするとどうなるのかも、解説しておきましょう。

iOS 11およびiPhone 7以降、iPhoneで撮影した写真・動画は「HEIF」(High Efficiency Image File Format)という新しい形式で保存されるようになりました。[元のフォーマットのまま]とは、このHEIFのままパソコンに転送することを指しています。

HEIFの写真ファイルには「.HEIC」という拡張子が付き、従来のJPG形式よりも圧縮率に優れている(約1/2になる)のが特徴です。iPhoneやパソコンのストレージ容量を節約できるメリットがあります。

ただし、Windows 10で「.HEIC」の写真ファイルを表示するには、拡張機能(120円)のインストールが必要になります。[元のフォーマットのまま]で転送する場合や、iPhoneから取り込んだ写真が見られない場合は、以下の手順で拡張機能を追加しましょう。

なお、HEIFの動画ファイルは従来と同じ「.mov」という拡張子になり、Windows 10でもそのまま再生可能です。

7iPhoneの写真設定を変更する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

iPhoneの[設定]→[写真]画面を表示し、[MACまたはPCに転送]を[元のフォーマットのまま]に設定しました。

8[フォト]アプリでインポートする

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

[フォト]アプリで同様に取り込みます。ここまではiPhoneの写真設定が[自動]の場合と変わりません。

9[Microsoft Store]アプリを起動する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

取り込みが完了すると、「.HEIC」ファイルが含まれている旨のメッセージが表示されます。[HEIFメディア拡張機能をインストールするには、ここをクリックします]をクリックしましょう。

10拡張機能のインストールを開始する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

[Microsoft Store]アプリが起動しました。「.HEIC」ファイルを表示できるようにするには、拡張機能を120円で購入します。あらかじめMicrosoftアカウントにクレジットカード情報などが登録されている必要があります。

11Microsoftアカウントを認証する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

Microsoftアカウントを認証するため、PINまたはパスワードを入力します。

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

さらにクレジットカード情報を確認し、[購入]をクリックします。

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

拡張機能のインストールが開始されました。完了するまで待ちます。

12[ピクチャ]フォルダーから写真を表示する

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

[ピクチャ]フォルダーを確認してみると、「.HEIC」ファイルのサムネイルが表示されています。これをダブルクリックすると......

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

[フォト]アプリが起動し、「.HEIC」の写真ファイルを正しく表示できました。

Windows 10でiPhoneの写真・動画を取り込む方法。「.HEIC」ファイルも拡張機能の追加で表示できる

拡張機能がない場合、[フォト]アプリが起動しても写真を表示できません。[Microsoft Storeでコーデックをダウンロードします]をクリックすると手順10の画面になり、拡張機能をインストールできます。

いかがでしたか? 拡張機能が有料なのが悩ましいところですが、HEIFは今後主流になっていく形式と考えられるため、いずれは無料になることも期待できそうです。

今すぐにHEIFを使ってみたいわけではないのなら、iPhoneの写真設定は当面[自動]のままにしておき、Windows 10では従来のJPG形式で写真ファイルを扱うようにするといいでしょう。

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