画面の常時オンも設定可能
iPhoneの[ミュージック]アプリは、横画面(横向き)での表示に対応していません。これを不便に感じている人は多いのではないでしょうか?
かつては横向きに対応していたのですが、iOS 12では微動だにしません。
例えば、クルマでiPhoneの音楽を聴きたいとき。最近ではスマホの車載ホルダーが人気ですが、横画面のほうがカーナビと同じ見た目になり、運転中の邪魔にもなりにくい印象です。横向きのスタンドに置くときも、当然ながら横画面になってほしいですよね。
そんなときに使いたいのが、横画面に対応したミュージックアプリです。純正[ミュージック]アプリと連動して再生中の曲を表示でき、前後の曲への移動やシャッフル再生のオン/オフも切り替えられます。また、アプリの起動中はiPhoneをスリープさせない機能もあり、クルマの運転中に常に再生画面を表示しておくことも可能です。
ここでは、おすすめの横画面ミュージックアプリを3つに厳選して紹介します。App Storeへのリンクは本記事末尾にあります。
- カーオーディオ - 横向きミュージックアプリ(無料)
- Stezza(360円)
- Cs Music Player(360円)
カーオーディオ - 横向きミュージックアプリ
その名の通り、横画面「のみ」に対応したシンプルなアプリです。無料で利用でき、アプリ内課金(360円)で広告を非表示にできます。
1つ残念なのは、本記事作成時点ではiPhone XS/XR/Xに最適されておらず、画面の左右が余ってしまうことです。iPhone 8以前のモデルなら、まったく気にならずに使えます。
「カーオーディオ - 横向きミュージックアプリ」の再生画面です。このアプリの特徴は、音楽の再生中に地図を表示できること。矢印のマークをタップすると......
このように地図(Apple純正マップ)が表示されます。ただし、ナビとしては使えません。
設定もシンプルです。[このアプリを起動中は自動ロックしない]をオンにすると、アプリを切り替えない限り、iPhoneの画面が常時オンになります。
[プレイリスト][アルバム]などから曲を探せます。Apple Musicの曲など、iPhone本体には保存されていない曲を表示するには、設定で[クラウド上のアイテムも表示させる]をオンにしておく必要があります。
Stezza
タイルによるユーザーインターフェースが特徴の有料アプリです。横画面・縦画面の両方に対応します。3つのアプリのうち、見た目の楽しさはNo.1です。
iPhone XS/XR/Xにも最適化されています。ただ、iPhone 8以前のモデルとは、再生中の画面レイアウトが少し異なっています。
「Stezza」の再生画面です。このアプリでは「テーマ」が特徴で、標準の「アダプティブ」では、アルバムアートワークの色調に合わせてアプリの背景色が変化します。[...]をタップすると設定を表示します。
[オートロック]をオフにすると、このアプリの起動中はiPhoneがスリープしなくなります。Apple Musicを利用しているなら[iCloudメディアを表示する]をオンにしておきましょう。
再生画面でアルバムアートワークをタップすると、現在のキュー(再生順序)が表示されます。
再生画面で曲名をタップすると、プレイリストやアーティストの一覧から再生する曲を選べます。
Cs Music Player
設定項目が豊富で、見た目や動作を柔軟に変更できる有料アプリです。横画面・縦画面の両方に対応し、曲の探しやすさも備えた完成度の高さが特徴です。
iPhone XS/XR/X、iPhone 8以前のすべてのモデルに最適化されており、同じ操作感で使えます。
「Cs Music Player」の再生画面です。純正[ミュージック]アプリと同様に、上下のスワイプで再生画面の表示/非表示を切り替えます。後述する設定画面では、表示するバーや色などを細かく設定できます。
曲の一覧です。以前の純正[ミュージック]アプリに近い印象ですね。左上にある雲(クラウド)のアイコンがオンになっていると、Apple MusicなどiPhone本体に保存されていない曲も表示できます。
[その他]から設定を表示できます。[オートロックの無効化]をオンにすると、このアプリの起動中はiPhoneがスリープしなくなります。
[設定]→[テーマ]から背景やアイコンの色を設定できます。iPhoneの画面の明るさが一定のレベルを下回ったとき、[ナイトモード]に切り替えることも可能です。
[ナイトモード]かつ[ピュアブラック](背景を黒一色にする設定)をオンにした再生画面です。これなら夜のドライブでもまぶしくありません。
以上、iPhoneの横画面ミュージックアプリを3つ紹介しました。有料で購入する場合はすべて同じ価格なので、見た目や機能・設定を参考に、好みのアプリを選んでください。
アプリのダウンロード
HINT購入前に注意したい3つのポイント
「Stezza」と「Cs Music Player」は、無料での試用ができません。購入後に「できると思っていたのにできなかった!」とならないよう、3つのアプリで共通する注意点をまとめておきます。
1. キュー(再生順序)の変更はできない
純正[ミュージック]アプリでは、次に再生する曲を並べ替えたり、途中に曲を追加したりできます。しかし、今回紹介した3つのアプリでは、「Stezza」と「Cs Music Player」でキューの確認ができるだけです。
純正[ミュージック]アプリでは、[次はこちら]の画面で曲の再生順序を変更できます。とても便利な機能ですが、残念ながら上記3つのアプリでは使えません。ただ、純正[ミュージック]アプリで並べ替えたキューは反映されます。
2. Apple Musicの曲表示が不安定
[クラウド上のアイテムも表示させる]などの設定をオンにしても、Apple Musicの曲は一部しか表示されないことがあります。また、アーティスト名などでの検索も、うまく機能しないことがあります。
3. 「Spotify」などには非対応
上記3つのアプリが連動できるのは純正[ミュージック]アプリだけで、「Spotify」「AWA」「LINE MUSIC」といったApple以外の音楽配信アプリとは連携できません。ちなみに、「Spotify」などのアプリも横画面には非対応です。