EvernoteのWindows版ソフトは、Windows 7／Vista／XPに対応しています。現行のバージョン4についてCPUやメモリー容量などの詳細な推奨環境は公開されていませんが、旧バージョン（バージョン3）では、デュアルコアのCPU、1GB以上のメモリ、100MB以上のHDD空き容量のある環境が推奨されています。

Evernoteのソフトは、Windows、Macそれぞれに対応しているほか、iPhone（およびiPod touch）、iPad、Androidに対応したアプリケーションも提供されています。さらにはBlackBerry、Palm Pre、Windows Mobile、Sony Ericsson Xシリーズ対応のアプリケーションもあり、対応環境の豊富さが、人気の理由の1つにもなっています。本書ではWindows版を中心に解説しながらMac版特有の部分を補足し、モバイルではiPhone、iPad、Androidのそれぞれについて解説を行います。

EvernoteのWindows版ソフトは、通常のWindowsソフトのようにウィンドウ右上の［×］をクリックしても、完全には終了しません。「メインウィンドウ」と呼ばれる通常のウィンドウは閉じますが、通知領域にアイコンが残り、一部の機能を有効にするために動き続けています。Windows版ソフトを完全に終了するためには、メニューの［ファイル］-［終了］をクリックし、［Evernoteの全クリッピング機能は無効となり終了します。］が表示されたら[OK]をクリックします。

EvernoteのMac版ソフトは、Mac App Storeからダウンロードできます（EvernoteのWebサイトからもダウンロード可能です）。Windows版とMac版のソフトは基本的にはほぼ同じ機能を持っていますが、大きな違いとしては、「インクノート」がWindows版のみの機能であることが挙げられます。また、メニューの動作や画面デザインなどは異なる部分も多く、Windows版とMac版の公開タイミングの違いにより、新機能の搭載時期がずれることもあります。

［ツール］-［オプション］をクリックし、［全般］タブの［Windowsの起動時にEvernoteを起動する］をチェックすると、Windowsの起動と同時にEvernoteを起動できるようになります。すぐにEvernoteを利用したい場合や、ホットキーをいつでも利用したい場合には、この設定を行いましょう。Mac版では［Evernote］-［環境設定］をクリックし、［全般］タブの［メニューバーに象を表示］をチェックしておくと、常にホットキーが有効になり同様の働きをします。Mac版ソフトは、インストールを行うと自動的にこのチェックがされています。