地盤調査の結果をひと目で確認できる
「地盤サポートマップ」は、地盤の調査・解析で定評のあるジャパンホームシールド株式会社が無料で提供しているWeb地図です。同社が携わった150万棟の過去データを、地図上で視覚的に確認できるようになっています。
ニュース番組などで「地盤が固いほうが安全」「液状化には注意が必要」などといわれても、自分や家族で住んでいる土地にどう関係があるのか、普通に生活していたら分かりませんよね。地盤サポートマップは、そんなときに役立ちます。
地盤に関する情報のほかにも、災害時の避難所や医療施設、最寄り駅の乗降客数など、生活に関わる情報もまとめて確認できます。特定の地域に関する情報をまとめたレポートも出力できるので、自宅のほか、引っ越し先の土地について調べている人にも重宝するでしょう。
ここではパソコン(Webブラウザー)での操作を例に紹介しますが、iPhone/Android向けのアプリも提供されています。
アプリのダウンロード
地震時の揺れやすさを確認する
まずは、地震が起こったときの揺れやすさを確認してみましょう。知りたい地域の住所を入力して検索します。
画面左側にあるチェックボックスをオンにすることで、地図上に情報が表示されます。表示位置の移動、拡大・縮小などは、Googleマップなど通常の地図サービスと同じように操作できます。
1調べたい地域を表示する
地盤サポートマップにアクセスし、住所を入力して検索します。初期状態で表示されている青やピンクのマークは[地耐力]です。ジャパンホームシールドが過去に調査した地盤の評価がマッピングされています。
2地震時の揺れやすさを表示する
画面左側の[地震時の揺れやすさ]にチェックマークを付けると、地図が塗り分けられます。赤が濃いほど揺れやすい評価です。
液状化の可能性を調べる
液状化とは地震の震動によって地面が液体のように浮き沈みする現象で、埋め立て地や三角州、河川跡などで発生しやすいといわれています。どの地域で起こりやすいのか、確認してみましょう。
[防災情報]のメニューを展開し、[液状化の可能性]にチェックマークを付けます。ここでは地図を縮小して沿岸部が見えるようにしています。東京でみると埋め立て地の地域は液状化しやすいと判断されています。
地域のレポートを出力する
地盤サポートマップでは、特定の地域についてのレポートを無料で作成することができます。地域を検索しておき、地図上のピンから作成します。
1地域の詳細情報を表示する
特定の地域を検索して表示しておき、ピンの吹き出しをクリックします。
2レポートを出力する
標高や地形、地質など地域の詳細情報が表示されました。[レポートを作成する]ボタンをクリックします。
3レポートが表示された
レポートが作成され、新しいタブで表示されました。このまま印刷したり、PDFで保存したりできます。
避難場所や医療施設を調べる
さらに、最寄りの避難所や医療機関を表示してみましょう。マークが見えにくいときは、[背景地図]を切り替えることで見やすくなります。
[避難所情報]のメニューを展開し、災害の種類を選択します。ここでは[すべて表示]にチェックマークを付けました。また、[背景地図]として[地理院 淡色地図]を選択しました。
[生活情報]のメニューを展開し、[医療施設]にチェックマークを付けたところです。凡例は画面右側のアイコンを確認してください。
地盤サポートマップは、Webで簡単に地盤について調べられる数少ないサービスです。自宅にいて災害が起きたときの行動のほか、転居や住宅の購入を検討しているときにも、大いに参考になるはずです。