リーダーシップを学んでいます
私はいま動画配信サービス「U-NEXT」を運営する株式会社U-NEXTで、CXO(Chief Experience Officer)という立場で、プロダクト、サービス、ブランドを含むカスタマーエクスペリエンスを統括しています。CXOとして私がいま「できるようになりたい」と思っていることの一つが、「リーダーシップ」です。
ビジネスシーンにおいて、「どうしたらよいリーダーになることができるのか」を考えることは、とても重要なトピックだと思います。なぜならリーダーが一緒に働く人々を理解し、みんながお互いにリスペクトし合える環境をつくることで、結果としてよりよいサービスをお客様に提供できると考えるからです。
しかし、よいリーダーになるためにはトレーニングが必要なこともまた事実です。たとえば、組織の中に「いまの状態を変えたい人」と「変えたくない人」がいた場合、両者の意見を尊重しながら問題解決をしなければなりませんし、職場内のヒエラルキーやバイアスといった問題にも力を発揮しなければならないからです。リーダーとしての経験がないまま、いきなり明日からよきリーダーとして振る舞うことはできません。
では、リーダーシップをどう学んでいるかというと、リーダーシップに関するカンファレンスに参加して勉強しています。また最近読んだジュリー・ジュオ(Julie Zhuo)さんの書籍『The Making of a Manager』からも学ぶことが多くありました。
よいリーダーになるためには、チームメンバーを「信頼すること」が欠かせません。そして信頼とは時間をかけて醸成されていくものです。信頼を築くためには、私はデザイン思考が有効に働くと思っています。なぜならデザイン思考の基本は「人々を理解すること」だからです。私はいま、デザイン思考を用いて、情熱をもって人々を理解しようと試みているところです。
日本語は「できるようになってきた」
来日して約3年が経ち、日本語のリスニングは上達しましたが、話すのはまだまだです。そんな中で、私が「できる」と感じているのは、「日本語ができないから」と内にこもるのではなく、「日本語を学ぶためにも友だちをつくろう」と出ていけることだと思います。
先日も英語・日本語を交えてデザイン思考ワークショップを行いました。ライフワークとして「Unlock your creativity potential!」をテーマに、デザイン思考やデザインスプリントの実践を行っていますが、いつか私が実践するメソッドを配信するYouTubeにも挑戦してみたいですね。
先日行われたデザイン思考ワークショップの様子
ジャスパー・ウ(Jasper Wu)
スタンフォード大学による「d.school」でデザイン思考を学び、デザイン思考のワークショップファシリテーターとしてキャリアをスタート。
Samsung Strategy and Innovation Centerでデザインエンジニアとして活躍し、株式会社メルカリを経てU-NEXTに入社。2019年10月より CXO(Chief Experience Officer)を務める。
またプライベートでは「増し増し.inc」を立ち上げ、""Unlock your creativity""をテーマにデザインワークショップやトレーニングなどを行う。
主な「できるシリーズ」の著書