それは、娘のプレゼンテーションから始まりました

今から遡ること4年半前、娘から「いかに文鳥がかわいいか」という強烈なプレゼンテーションを受け、1羽のオスの文鳥を迎え入れることになりました。

生後半年ほどのこの文鳥は、ずっと鳥かごの中で過ごしていたためか、はじめのうちはあまり飛ぶことが上手ではなく、警戒心も強かったのですが、人懐こい文鳥の性格から、ほどなくして、甘えん坊で、寂しがり屋な性格丸出しで、いつも一緒にいないとピーピー鳴くほどになりました。仕方がないので手に乗せてあげると、落ち着いて毛づくろいしたり、すやすや寝だしたりして、本当にかわいくて、癒されました。

でも、仕事が「できない」。

というのも、マウスを持つ手に乗って寝るもんだから、右手が動かしづらくて......。

「できる」きっかけを作った1羽の白文鳥

どうしたものかと考えた挙句、メスの文鳥と仲良くさせるのがいいだろうということで、生後1か月ほどの白文鳥を迎え入れました。そしたら、大喜びして、初日から求愛ダンスです。おかげで、仕事は「できる」ようになりました。

それ以来2羽で過ごすことが増え、1年後のクリスマスに最初の卵がかえり、3羽になりました。それから今まで産卵を繰り返し、小さい体でびっくりするほどの個数を産卵しましたが、すべて安産です。本当に「できる」子なんです。

すべてを孵化させるわけにはいかないので、偽卵に差し替えつつも、今では7羽に増えてしまいました。子育ても上手に愛情たっぷりに「できる」ので、生まれた子たちはみんな元気に成長しました。子供たちは、みんなきれいな白文鳥です。娘は、もう見分けがつかなくなりました。

わたし「できる」んです。

7羽すべて、見た目と性格で見分けられます。そのうち、完璧な文鳥使いになれそうです。

いつか、台湾の白文鳥に会いに行きたい

今、行ってみたいところがあります。台湾の文鳥占い。白文鳥が占ってくれるという人気のスポットです。ひょっとして、うちの文鳥にも「できる」能力があったりして......。

そんな、妄想をしつつ、日々の生活を彩ってくれる「できる」文鳥に癒されている「できる」私です。

最初に迎えた文鳥。甘えん坊でくっついたら離れません。

仲良し文鳥夫婦(左がメス、右がオス)

最近生まれた子と母鳥。幼鳥のうちは、灰色の羽が混ざる場合がありますが、そのうち真っ白になります。


国本温子(くにもと あつこ)
企業内でワープロ、パソコンなどのOA教育担当後、Office、VB、VBAなどのインストラクターや実務経験を経て、現在はフリーのITライターとして書籍の執筆を中心に活動中。

主な「できるシリーズ」の著書