2020年にサポート終了するのはWindows 7だけじゃない
去る2020年1月14日、Windows 7のサポートが終了しました。ニュースなどで大きく取り上げられたので、知っている人も多いでしょう。
一方、Excel 2010をはじめ、Office 2010が2020年10月13日をもってサポート終了となることはご存じですか?
Office 2010 のサポート終了 - Office 365
サポートの終了後もOffice 2010を利用することはできますが、更新プログラムは提供されなくなります。セキュリティに関するサポートがなくなるわけですから、使い続けるのは避けたほうがいいでしょう。脆弱性が修正されないままのパソコンを狙ったマルウェアなども多くあります。
ここでは、今使っているOfficeのバージョンを調べるとともに、今後のアップグレード先としてどのような選択肢があるのかを解説します。
Officeのバージョンを確認する
まずは、今使っているのが本当にOffice 2010なのか、バージョンを確認しましょう。ExcelなどのOfficeアプリを起動し、[ファイル]-[ヘルプ]の順にクリックすればOKです。
Office 2010であることを確認できました。
[ファイル]タブをクリックしたあとに[ヘルプ]の項目が見当たらない場合、Excel 2010ではないと思われます。以下はExcel 365の画面ですが、[ヘルプ]ではなく[アカウント]をクリックするとバージョンを確認できます。
こちらは最新バージョンであるOffice 365です。
アップデート先には2つの選択肢がある
Office 2010では、購入したパソコンにプリインストールされていたという人も多いと思います。サポート終了といわれても困りますが、どうすればいいのでしょうか?
残念ながら、最新バージョンに「無償で」移行できるようなサービスは用意されていません。最新のOfficeを購入する必要がありますが、選択肢は2つあります。Office 365を契約するか、Office 2019を購入するか、です。
マイクロソフトの公式サイトでは、以下のページでOffice製品を比較できます。
Microsoft公式 - 家庭向けおよび一般法人向けOffice製品の比較
いちばん気になるのは、価格ですよね。個人向けのOffice 365は「Office 365 Solo」で、1,284円/月または12,984円/年です。年払いのほうがお得になります。
個人向けのOffice 2019は「Office Home & Business 2019」で、38,284円の買い切りです。または「Office Personal 2019」、32,784円となります(すべて税込価格)。Office Personal 2019にはPowerPointが含まれないので要注意です。
Office 365とOffice 2019は、ライセンス形態が異なります。Office 365は月額・年額で料金を支払うサブスクリプション契約、Office 2019は最初に使用料を支払うのみの永続ライセンスです。
Office 365とOffice 2019は、ライセンス形態と付属するサービスなどが異なります。
3年以上使うことを考えると、Office 2019のほうがお得に思えますが、インストール可能なパソコンの台数や付属するサービスなどが異なります。以下に「Office 365 Solo」と「Office Home & Business 2019」の主な違いをまとめました。
Office 365 Solo
- インストール可能なパソコンの台数制限なし
- 1TBのOneDriveのストレージサービスを利用可能
- スマートフォン用のOfficeアプリの全機能を利用可能
- Skypeから携帯電話や固定電話に1カ月あたり、60分間無料で通話可能
- 月額・年額で継続的な支払いが必要
Office Home & Business 2019
- インストール可能なパソコンは2台
- 60日間の無料サポートを利用可能
- 支払いは1回限り
Office 365は継続的な支払いが必要になりますが、付属サービスが充実していますよね。一方、Office 2019は購入時の支払のみです。ご自身の利用形態を考えて検討し、最新バージョンにアップデートしたうえで、2020年10月を迎えるようにしてください。