ヒマナイヌスタジオ主宰の川井です。このヒマナイヌスタジオ、略して「ヒマスタ」はこれまで「できそう」で「できなかった」あることを売りにしたライブ配信スタジオです。
それは「スタッフゼロなのに、テレビのようなクオリティの番組が作れる!」なんです。
「ヒマナイヌスタジオ高円寺」の内観。
ヒマナイヌスタジオ高円寺
ライブ配信の機材は年々安くなっていきますが人件費はそうはいきません。カメラが何台もあったり画面の切り替えやパワーポイントのインサートなどが必要な番組制作現場では熟練したスタッフが必要です。これをゼロにするために「自動スイッチング」という手法を導入したのです。
ヒマナイヌスタジオ大手町の配信ワゴン。
ヒマナイヌスタジオ大手町
仮説はこうです。ローランドのスイッチャーについている「オートスキャン」という入力ソースを設定した秒数で次々に切り替えていく機能を使って無人スタッフによる「自動スイッチング」を実現出来ないか?そのために最適化したカメラアングルと画面カットの順番さえ手法として確立できれば汎用性が生まれるのではないか?
実際にやってみたら「できる」ことがわかったのです!
ヒマナイヌスタジオ高円寺のフロア。
映画のように対面した人物が対談しているという状況に限りこの手法が上手く機能することに気が付きました。あとは「売ってお金にする」だけです!
カメラ位置も人物位置も固定することで誰が来ても同じクオリティの対談動画が作れるようになりました。対談動画專門のヒマナイヌスタジオはこうして生まれたのです。
ヒマナイヌスタジオ大手町の配信システム。
自由にカメラ位置を動かせない? 対談動画しか出来ない? ということは撮影スタジオとしてはかなりの制約なのですが、利用者も徐々に現れホストがゲストを連れてきてくれるようになりました。こうして番組が定期的に生まれるようになると今度はゲストがホストになって新しい番組を作ってくれるようになったのです。
こうして今や月間50本もの対談番組を量産できるスタジオにまで成長しました。
ヒマナイヌスタジオ高円寺は、飲食店としての動線を確保してカメラや照明も極力目立たないように配置されている。
「できる」ことがわかったら「お金」にする!
それまで概念がないものを売るのはむつかしいものですが番組というサンプルが生まれてくるとそれが商材サンプルとなるので「お金」に変えやすくなっていくのです。
あなたの新しい「できる」も「お金」に変えていきましょう!
ヒマナイヌスタジオ高円寺のカウンターに立つ筆者。
川井拓也(かわい たくや)
株式会社ヒマナイヌ代表取締役
ネット配信(LINE LIVE/ニコ生/YouTube/Ustream)におけるマルチカメラ収録&配信ディレクターとして年間50本以上の現場を渡り歩いている。新製品発表会から国際シンポジウム、トークショー、座談会まで幅広いジャンルで定評がある。価格コム、PRONEWS、ビデオSALONなどのメディアに連載を持ち、2015年4月にはじめたブログ「himag」は累計220万PV/来場者143万人となり「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」を受賞した。
ヒマナイヌスタジオ高円寺
ヒマナイヌスタジオ大手町
ヒマナイヌスタジオ六本木
「できるシリーズ」の著書