世界中の美術館や美術作品にアクセス
新型コロナウイルスの影響で、世界中の美術館や博物館が閉館しています。そこで活用したいのが、Googleの「Google Arts & Culture」アプリ。有名な美術館の中をストリートビューで見て回ったり、さまざまな作品や資料を見たりできます。
非常に大量のコンテンツにアクセスでき、それだけに少しとっつきにくい部分もあるアプリですが、ここでは、美術館ごとのコンテンツを利用できる「コレクション」と、人や技法などのテーマごとのコンテンツの、2種類を主要なコンテンツを取り上げます。
「Google Arts & Culture」はiPhoneとAndroidで利用できる無料アプリですが、大きな画面を持つ端末のほうが楽しめるでしょう。以下ではiPadの画面を例に使い方を紹介していきます。
iPhone(App Store)
Android(Google Play)
翻訳機能とメインメニュー
1[Googleで翻訳]を有効にする
Google Arts & Cultureの起動画面です。ほとんどのコンテンツは英語ですが、翻訳機能が利用できます。[Googleで翻訳]をタップしましょう。
2翻訳が有効になった
翻訳機能が有効になり、テキストが日本語で表示されるようになりました。
3メインメニューを表示する
起動画面を下にスクロールすると多くのコンテンツが表示されます。見たいコンテンツを選ぶには、画面左上のメニューボタンをタップし、メインメニューを表示します。
[コレクション]で世界の美術館を見る
メインメニューで[コレクション]を選択すると、世界中の有名な美術館や博物館を選択し、収蔵品に関するコンテンツや関連するコンテンツを閲覧できます。また、美術館・博物館によってはストリートビューで内部を見て回ることもできます。
1見たい美術館・博物館を選択する
[コレクション]の画面で、美術館・博物館を選択します。ここでは左上のオルセー美術館(Musēe d'Orsay, Paris)を選択します。
2美術館のコンテンツが表示された
オルセー美術館のコンテンツが表示されました。画面を下にスクロールしながら読んでいきましょう。
なお、ハートのアイコンをタップするとお気に入りに追加でき、メインメニューの[プロフィール]からすぐに選択できるようになります。
3コンテンツを利用する
オルセー美術館に関連するコンテンツのひとつ、オンライン展示の「1900年-2013年オルセー美術館改装。」多数の図版とテキストで、改装の様子がわかります。
4ストリートビューを利用する
オルセー美術館ではストリートビューも利用でき、館内の一部を見て回ることができます。
そのほかのコンテンツを見る
メインメニューの[テーマ]では、さまざまなテーマごとに集められたコンテンツを見ることができます。また[アーティスト][素材と技法][芸術運動][歴史上の出来事][歴史上の人物][場所]のそれぞれのメニューから、見たいコンテンツを探すこともできます。
1[テーマ]のコンテンツを選ぶ
[テーマ]では、さまざまなテーマのコンテンツの一覧が表示されます。テーマのひとつ[祖先に会う]を詳しく見るためにタップしましょう。
2[テーマ]のコンテンツを見る
[祖先に会う]のコンテンツが表示され、画像や説明文を見ることができます。コンテンツによってはVR映像なども利用できます。
3[アーティスト]のコンテンツを選ぶ
メインメニューで[アーティスト]を選択すると、アーティスト別にコンテンツを選べます。
4[芸術運動]のコンテンツを選ぶ
[芸術運動]では、美術史上のトピックからコンテンツを選べます。[シュルレアリスム][印象派][バロック]など西洋美術が中心ですが、[浮世絵]や[日本画]などもあります。
5[場所]のコンテンツを選ぶ
[場所]を選択すると、国や地域別にコンテンツを選べます。
6[素材と技法]のコンテンツを選ぶ
[素材と技法]では、作品の素材または技法から選択します。[インク][アクリル絵具]など画材を選べるほか、[布][貝殻][花崗岩]など、さまざまな素材を選ぶこともできます。
コンテンツを検索する
好きな作家やモチーフがあるときは、それらをキーワードに検索しましょう。日本語でも外国語でも検索可能ですが、作家やモチーフが主に活動・流通した地域の言語でキーワードを入力すると、もっとも検索結果を得やすいようです。
1「若冲」で検索したところ
「若冲」で検索すると、伊藤若冲の作品や関連コンテンツが見つかります。
2「Mucha」で検索したところ
アルフォンス・ミュシャに関するコンテンツは「ミュシャ」よりも「Mucha」で検索した場合のほうが多数表示されます。
3「Christ」で検索したところ
画家だけでなく、モチーフや技法など、さまざまなキーワードで検索可能です。例えば「Christ」で検索すれば、キリストを描いた絵が多数見つかります。