サービスの種類と利用方法
利用するメールサービスを確認しよう
Outlookが接続できるメールサービス
メールサービスはインターネットに接続するために契約しているプロバイダーが提供するもの、ドコモやauといった携帯電話事業者が提供するもの、マイクロソフトやグーグルなどインターネット関連サービス各社が個人用に提供するもの、企業や学校が自前で提供、またはクラウドサービスとして契約しているものなどの形態があります。
そのほとんどのメールは、Outlookで読むことができます。それぞれのサービスに特徴があり、メールの設定手順も異なります。
ここで解説している操作は基本的にどのサービスでも利用できますが、特定のサービス向けの解説もあるので、下の図で確認してください。
代表的なメールサービス
クラウドで情報を管理しよう
Outlookで扱うメールや個人情報の置き場所は、普段使っているパソコンに置く方法と、クラウドサービスに預かってもらう方法の2種類が用意されています。いろいろな情報をクラウドサービスに置いておけば、パソコンの買い換えや故障などにおいても面倒な移行の作業が必要ありません。
HINT クラウドサービスって何?
インターネット上にデータを預け、Webブラウザーやアプリを使って参照できるサービスです。グーグルのGmailや、Yahoo!メール、アップルのiCloudメールなど、さまざまなサービスが無料で提供されています。
Outlook.comの活用
クラウドサービスにデータを預かってもらうことで、複数台のパソコン、そして日常的に携帯しているスマートフォン、またはタブレットなど、機器やOSを問わずに単一の情報にアクセスできるようになります。ここでは、マイクロソフトが提供するOutlook.comのサービスを使い、メールや予定表のデータをクラウドサービスに置くことを前提に説明を進めます。
Windows 10のサインインに必要なMicrosoftアカウントは、Outlook.comのアカウントとしても使えるほか、新規に取得した場合はメールアドレスとしても使えます。
HINT Outlook.comって何?
マイクロソフトが提供するクラウドサービスです。本書で紹介しているOutlook 2019との親和性が高く、メールはもちろん、予定表やタスク、連絡先を保存でき、さまざまな機器からそのデータを利用できます。しかも、データの保存容量に制限はありません。
HINT Exchange OnlineならOutlook 2019と完全に連携できる
無料のサービスであるOutlook.comでは、Outlook 2019のすべてのデータをクラウドと連携できるわけではありません。
有料サービスであるExchange Onlineなら、Outlook 2019で扱うすべてのデータを扱えます。メモや下書きなどの特殊なフォルダーのデータやTo Doバーのタスクリストなど、Outlookのフル機能を使えます。
Exchange Onlineにはいくつかのプランがありますが、一番安いプランでは、1ユーザーあたり月額430円(税抜)で利用できます。