カメラを通して"社会的距離"を測る
新型コロナウイルスの感染対策のため厚生労働省から発表された「新しい生活様式」の実践例の1つとして「人との間隔は、できるだけ2メートル空ける」というものがあります。いわゆる「ソーシャルディスタンス」(ソーシャルディスタンシング、フィジカルディスタンス)と言われているもので、感染を防ぐ重要なポイントとなります。
とはいえ、2メートルの距離がどの程度か、感覚的につかみにくいことも多いものです。そこでGoogleが提供を開始したのが「Sodar」というWebアプリ。AR(拡張現実)により、スマートフォンのカメラで映した周囲の風景に2メートルのラインを引き、ソーシャルディスタンシングの目安にできます。
Sodarは、AndroidのChromeから下記のサイトにアクセスして利用するWebアプリです。「WebXR」というVR(仮想現実)・AR用の技術を利用しており、iPhoneからは利用できないため注意してください。
1Sodarを起動する
上記のSodarのサイトにアクセスし、[LAUNCH]をタップします。初回起動時には「周囲の3Dマップの作製とカメラ位置の追跡」および「写真と動画の撮影」の許可を求められるので、それぞれ許可しましょう。
2カメラを周囲の地面に向ける
カメラからの映像に画面が切り替わったら、カメラを周囲の地面に向け、地形を認識できるまでしばらく待ちます。ずっと表示が変わらない場合は、カメラを少し動かしてみましょう。
32メートルのラインが表示された
周囲の地形が認識され、映像上に[2m]のラインが表示されました。
終了するには、画面左上の[←]をタップします。
Sodarの使い方はシンプルで、かなり正確に距離を取得できるようです。常に距離を気にする必要はありませんが、ソーシャルディスタンシングを意識するきっかけとして、非常におもしろいアプリではないでしょうか。友達などに紹介して話題にしたり、何人かが集まった場で、適度な距離を保てているか確認するために使ったりするのがいいでしょう。