スマホで簡単に「OCR」ができる

元のデータがない紙の書類など、印刷物の文字情報をデータにしたいことがあります。スキャナーが使えるなら、スキャンしてからOCR(Optical Character Recognition)ソフトなどで文字認識してもいいのですが、少し面倒です。手入力はもっと嫌ですよね。

そのようなときは「Googleレンズ」を使ってみてください。Googleレンズとは、Googleが提供する画像認識機能(サービス)の1つで、「Googleフォト」や「Googleアシスタント」などのスマホアプリに含まれています。

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

Googleフォトのアプリで、Googleレンズの機能を利用しているところです。撮影した写真から文字認識が可能です。

認識した文字をテキストデータとしてコピーできるのはもちろん、外国語をリアルタイムで翻訳したり、建物や花から位置・名称などを検索したりすることもできます。

ここでは、撮影済みの写真も検索対象にできるGoogleフォトのアプリを使って、Googleレンズの機能を使ってみましょう。

アプリのダウンロード

Googleフォト

Googleフォト
iPhone(App Store)
Android(Google Play)

Googleフォトで写真内の文字をコピーする

Googleフォトは写真の整理やバックアップにも利用できるので、インストールしておいても邪魔にはならないと思います。普段使っているアプリで撮影した写真を、Googleフォトのアプリで表示すればOKです。

ここでは、書籍の一部分のテキストをコピー&ペーストしてみます。スマホ内でメモアプリなどにペーストできるだけでなく、自分のパソコンにコピーしたテキストを送信できるのも、Googelのサービスのいいところです。

ただし、以下の手順を再現するには、同一のGoogleアカウントで、スマホではGoogleフォトのアプリ、パソコンではWebブラウザー「Chrome」にログインしておく必要があります。

1テキストを認識する

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

スマホで撮影した写真を、Googleフォトのアプリで表示した状態です。画面下部にあるGoogleレンズのアイコンをタップします。

2テキストをコピーする

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

認識されたテキストは、白く網掛けされます。画面をドラッグして、テキストを選択します。範囲は何度でも選択し直せます。[コピー]をタップすれば、スマホ内のクリップボードに一時保存されます。ここでは[パソコンにコピー]をタップします。

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

コピー先のパソコンを選択します。

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

コピーが完了したらメッセージが表示されます。

3コピーしたテキストを貼り付ける

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

先ほど選択したパソコンで操作します。メモ帳などを表示して[Ctrl]+[V]キーで貼り付けます。文字認識の精度も高いですよね。

写真内の文字の翻訳もできる

WebサイトやPDFファイルなどのデジタルデータでも、画像化されているテキストはコピーできないですよね。翻訳したいときなどは困ります。そんなときもGoogleレンズを使ってみてください。

以下では、ディスプレイに表示したタイ語のサイトを撮影し、Googleレンズで翻訳してみました。

1テキストを認識する

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

撮影済みの写真をGoogleフォトのアプリで表示した状態です。画面下部にあるGoogleレンズのアイコンをタップします。

2[翻訳]ツールに切り替える

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

文字が認識されていません。虫眼鏡のアイコンをタップして、[翻訳]ツールに切り替えます。

写真内の文字をスマホでコピーする方法。Googleフォトでテキスト化できる!

ツールの一覧が表示されました。[翻訳]ツールのアイコンをタップします。

3翻訳できた

ZoomのWeb会議を録画する

一瞬で翻訳されました。テキストのコピーや、Google翻訳で開くことが可能です。

普段からGoogleフォトのアプリを利用している人も多いのではないでしょうか。隠れた便利機能なので、ぜひ試してみてください。テキストを認識させるときは、スマホと印刷物をできるだけ並行に、暗くならないように撮影するのがコツです。