2020年3月に発見された新彗星「NEOWISE」
7月の上旬より、夜空に見られる「ネオワイズ彗星」が話題になっていました。この彗星は2020年3月に観測衛星「ネオワイズ」(NEOWISE)により発見され「ネオワイズ彗星」と命名されましたが、同名の彗星が複数存在するため「C/2020 F3」とも呼ばれます 。
7月下旬となった現在は日の入り後の低い空で観測でき、あまり明るくない(3等級)のため都市部で肉眼での観測は難しいとされますが、これから梅雨が明けるため、雲にさえぎられず観測できる機会は増えることが期待できるでしょう。
このネオワイズ彗星の観測に役立つのが、iPhone/Androidアプリ「Comet Book」です。ネオワイズ彗星のデータに対応し、日時を指定して見える位置や方角を確認したり、太陽系を通過す軌道を調べたりできます。
以降の手順では、Android版を例に使い方を解説します。
Comet Book
iPhone(App Store)
Android(Google Play)
ネオワイズ彗星の出現位置・方角を調べる
1彗星の選択を開始する
Comet Bookを起動して最初のチュートリアルを終えたら、[彗星選択]をタップします。
2ネオワイズ彗星を選択する
[NEOWISE(C/2020F3)]をタップします。
3日時を選択する
ネオワイズ彗星の、操作している時点での位置が表示されました。画面下部の[Time]と[Day]のスライダーをドラッグして日時を変更し、表示される位置を確認しましょう。
画面を区切る線に見られる方角が表示され、画面の上部(明るいほう)に彗星が表示されていれば、地平線の上で観測可能であることがわかります。下部(暗いほう)に表示される場合は地平線の下に彗星がいるため、現在地からは観測できません。
続けて画面左下の[○]ボタンをタップし、デバイス追従モードに切り替えましょう。
4スマホを向けた方角の空を表示する
デバイス追従モードに切り替えると、スマートフォンを向けた方角の空の様子が画面に表示され、どの方向にネオワイズ彗星が現れるかを確認できます。
続けて[Time]の上に表示されている宇宙視点モードボタンをタップしましょう。
5彗星の軌跡を表示する
宇宙視点モードに切り替わると、太陽系と彗星の軌跡および現在地が表示されます。[Day]のスライダーをドラッグすると、彗星の動きを確認できます。